【獣医師監修】猫におもちはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!【最新版】

【獣医師監修】猫におもちはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!【最新版】

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この記事の監修者(185件監修)

頼定 大和

獣医師

頼定 大和

日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/

猫におもちを与えても問題ありません。なぜなら、もちの原材料はお米だからです。お米は猫に与えても問題のない食品です。ゆえに、もちは猫に与えても問題ありません。この記事では、猫におもちを与える効果や、与える際の注意点をご紹介します。

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猫におもちを与えても問題ない?

おもちそのものには、猫にとって毒性のものは含まれていません。ですから結論を言えば、おもちを猫に与えても問題はありません。おもちの成分は100%お米です。お米は、猫に与えても問題ない食品です。中毒症状を起こすことは、ほぼありません。

また、お米は猫にとって消化の良い食べ物なので、おもちも消化の良い食べ物と言えます。さらに、おもちもお米も刺激の少ない食べ物のため、猫の胃腸の調子が悪い時に、カロリー補給源になってくれます。

猫におもちを与えてもいい量

ごはんを食べている猫

Krakenimages.com/shutterstock.com

猫の年齢や体重によって、おもちを与えてもよい量は異なります。年齢や体重によって、消化器官の発達や老化の程度、必要摂取カロリーが異なるからです。年齢別に猫におもちを与えてもいい量をご紹介しましょう。

子猫の場合

生後12ヶ月未満の子猫の場合、消化器官はまだ発達していません。そのため、危険ではないですが、おもちを与えることは、あまりおすすめできません。どうしても与えたい場合は、小さくしたものを一口あげるだけにとどめてください。おもちは粘りが多いので、喉詰まりに注意する必要があります。

成猫の場合

生後12ヶ月から7歳までの成猫の場合、必要な摂取カロリーは150kcal~220kcalです。おもち50gのカロリーは118kcalなので、成猫に与えられるおもちの量は、わずかです。10g未満で十分でしょう。成猫の場合も、アレルギーや喉つまりなどに注意する必要があります。

老猫の場合

7歳以上の老猫の場合、噛む力や飲み込む力が弱っています。おもちはとても喉に詰まらせやすい食品です。また、喉だけではなく、内臓で詰まってしまうこともあります。もともと必要なカロリーが低いことも考えると、老猫にはおもちを与えない方が無難でしょう。

猫におもちを与えることで期待できる効果

網の上で焼いたおもち

gontabunta/shutterstock.com

おもちは猫にとって害となる食べ物ではありませんが、特に猫に必要な栄養素が含まれているわけではありません。 ただ、飼い主と同じ物を食べることによって、飼い主と触れ合う機会にはなります。飼い主がしっかり見守るのであれば、おやつとして時々与えるのは問題ありません。

あえて栄養素をあげるなら、デンプン質が多少役に立ちます。おもちはデンプン質が高く、体を温める作用があります。ゆえに、寒い時期におもちを少し与えることによって、体の基礎代謝を上げる効果が期待できます。また、エネルギー吸収率がとても良いので、体力が落ち気味の猫には、エネルギー源として与えても良いでしょう。

猫におもちを与えるときの注意点

人間でも気をつけないと、おもちを喉に詰まらせる危険があります。猫はなおさら危険です。なので、猫におもちを与える時には極力小さく切るようにしましょう。また、飼い主の目が届くところで与えてください。噛む力があまりない猫や、呑み込みがうまくできない猫は、よりおもちを詰まらせる危険があるので、絶対に与えないでください。猫によっては、内臓で詰まらせることもあります。飼い猫の健康状態が気になる場合は、絶対に与えないでください。

ちなみに、おもちを与えるときには、被毛にくっつかないようにも気をつけてください。毛にくっついて取れないと、衛生的にも見た目にも良くありません。また、おもちは歯にくっついてしまうこともあります。歯にくっついて口が開かなくなったという事例もあるので、与えるときは注意してください。

さらにおもちは、糖質の高い食品です。与えすぎると、肥満になる恐れがあります。猫は糖質を分解する能力が低い動物ですから、与えすぎると肥満につながります。美味しそうに食べるからと言って、あげ過ぎは禁物です。

味付きのおもちは与えないようにしましょう。あんこやきな粉など、人間用に味付けされたおもちはカロリーや糖分がかなり高いです。猫にはおすすめできません。

まれに、お米のアレルギーを持っている猫がいます。お米アレルギーがある猫には、おもちアレルギー反応が出るので、与える際は、アレルギーがないかよく観察しましょう。少しでも異変があれば、与えるのを止め、かかりつけの獣医師に相談してください。

もう一点、市販のおもちには脱酸素剤が同封してあります。誤って食べてしまうと、中毒症状などを起こす危険があります。目を離したすきに食べてしまう恐れがあるので、保管場所には十分配慮してください。

大福や団子は与えても問題ない?

お皿の上に乗った三色団子

Arancio/shutterstock.com

おもちと似た食べ物である大福は、成分的には与えても問題ありません。しかし、大福は粘り気がある食べ物で、やはり喉に詰まらせる危険があります。また、大福の中のあんこは、猫にとって糖分やカロリーがとても高く、肥満の原因になります。ゆえに、与えない方が賢明です。

団子も同じく成分的には問題ありません。ただ、喉に詰まらせるリスクと、糖分の摂取過多のリスクは大福と同じです。猫には与えない方が無難です。

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