犬は隙間に挟まるのが好き!2つの理由と注意点を紹介

犬は隙間に挟まるのが好き!2つの理由と注意点を紹介

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家具の隙間や椅子の下、人の足の間など、犬は狭いスペースに顔や身体を押し込むことがあります。明らかに窮屈そうなので心配になりますが、犬は満足気でいっこうに出ようとしません。この記事では、犬が隙間に挟まりたがる理由と、注意しなければいけないケースをご紹介します。

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「どうしてわざわざそんな狭いところへ…?」「全然収まっていませんけど…」と思わず突っ込んでしまうほど、無理やり狭い隙間に入り込んでいる犬の姿はチャーミングで癒されます。

思わず笑ってしまう一方で、「もしかして隠れてる!?家の居心地が悪いのかな?」「抜けなくなっちゃった?私の安全管理が甘いのかな?」と心配になるかもしれません。

でも安心してください!犬は、単純に隙間に挟まるのが大好きなのです。どんなに居心地の良い家でも、飼い主さんに懐いていても、身体が大きくても、落ち着く隙間を物色して自ら挟まりにいきます。

どうして犬はそんなに隙間が好きなのでしょうか?早速、2つの理由を見ていきましょう!

犬が隙間に挟まるのが好きな2つの理由

隠れる犬

pixabay.com

私たち人間は大きな家に住み、開放的なリビングで伸び伸びと過ごし、広いベッドでゆっくり寝ることを夢みますが、犬は真逆の環境を好みます。

広い場所は運動する時だけでよく、家はこじんまりした感じで、くつろぐ場所はぐるりと囲まれているスペースで、寝床は全身がちょうど収まるサイズを好みます。なんとも控えめな希望ですが、その理由は犬の本能や習性に基づいています。

安心するから

犬はもともと、地中に穴を掘ってできる「穴ぐら」をすみかとしていました。大自然の中で、敵やライバルグループとの緊張に常にさらされ、命のやりとりをしながら食べ物を調達していた野生の犬達が唯一安心できる場所は、自分の穴ぐらだけでした。

自分の穴ぐらに戻ってやっと、捕まえた獲物をゆっくり食べたり休んだりできたのです。ですからいまだに、穴ぐらのように暗くて狭い場所にいると精神的に安心するので、家の中でも穴ぐらのような隙間を見つけては入り込みます。

また、犬は縄張り意識がとても強い動物なので、自分以外の動物の気配がする場所ではくつろげませんし、自分の縄張りに他の動物が入ることを嫌います。飼い主さんや同居家族であっても、寝床などの究極のプライベートゾーンには入れないことがあるほどです。

自分だけがやっと入れるような隙間であれば他の生き物の気配が全くなく、空間を独り占めできるので心底くつろげるようです。

身体を休めるため

やるかやられるかの厳しい自然界では、穴ぐらのような狭いスペースに入ることで安全を確保し、身体を休めていました。

犬にとって隙間に入ることは、安心するという精神的なメリットだけではなく、身体をリラックスさせて疲れを取ったり、体調を回復させたりという身体的なメリットもあります。ですから、怪我をしている時や病気の時、また妊娠中の犬は特に狭くて暗い場所に入りたがるのです。

傍目には「苦しそう…色々と痺れそうだけど大丈夫?」としか思えない不自然なポーズでも、犬自身は「最高にリラックスできる!ゆっくりできるわ〜」「このまま休ませてください!」と思っている可能性が高いです。犬自身が心地良いのですから、そっと見守ってあげましょう。

これら2つの理由で隙間に挟まりたがるのは犬種や年齢に関係なく当てはまりますが、注意しないといけない犬もいるのでこれからご紹介します。

シニア犬は要注意

シニア犬

pixabay.com

子犬や若い犬なら、自由自在に身体を動かして何事もなかったように隙間から出てこれますが、シニア犬は自分で隙間に入ったにもかかわらず身動きが取れなくなることがあります。

高齢になって頭の回転が鈍くなったり、認知症が始まったりすると、文字通り身体が動かないだけではなく、抜け出す方法が分からなくなってしまうのです。

前から隙間に突っ込んだなら、そのまま後ろに下がれば簡単に抜け出せるのですが、認知症の犬は後ろに下がるということができません。体の向きを変えることも難しく、前に進むことしかできなくなります。

ですから、若い時からお気に入りの隙間に挟まっていたとしても、ある程度の年齢に達した犬の場合は身動きが取れなくなっている可能性もあり得ます。「そこ好きだもんね〜」と呑気に構えていないで、出られなくなっていないかを確認して、頃合いを見て脱出を手伝ってあげてください。

残念ながら認知が進んでいるのであれば、思わぬ事故を防ぐためにもシニア犬にとって危険な隙間は徹底的に塞いで、段ボールでトンネルを作るなど安全な隙間を作ってあげましょう。

まとめ

犬にとって家の中にある隙間は安心でき、身体を休めることができる場所であることを知ると、不必要な心配をしないですみますし、気が済むまでいさせてあげたいと思いますね。

犬は隙間に挟まって心身共にリラックスし、私たちはそんな犬の可愛い姿を見て癒されるという、みんながハッピーになれる流れができます。

シニア犬の場合は気をつけなければいけませんが、元気な犬なら多少苦しそうでも、不自然でもそのままそっと見守ってあげましょう!

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