犬が目を合わせる理由とは？状況別に解説

目を合わせる理由：人の気持ちを汲み取ろうとしている

犬が人間に対して目を合わせる理由はコミュニケーションをとるためです。

人間同士は目を合わせることで会話からより多くの情報を得ようとしますが、これは犬と人間の間でも同じ理由です。

吠えることで人間の言葉の代わりにはなりませんし、人間のすべての言葉の意味を細かく理解することもできません。

しかし、犬は観察能力がとても優れている動物なので、人間の言葉はもちろん、身振り手振りなどのしぐさや、感情が一番良く表れる表情などをとてもよく観察しています。

中でも目を合わせることを重要にしていますが、それには理由があります。

人間は無意識に壁の時計をちらっと見たり、ごはんの時間だからと台所の方をみたりします。

その視線の先に何があるかによって、その人が何を考えているかがわかります。

そのため、犬は人間の目を見ることでその人の行動や感情を読み取ろうとしています。

人間にとっては気にも留めないようなしぐさも敏感に感じ取ることで、犬は人間の言葉や行動を理解しようとしているのです。

目を合わせる理由：してほしいことがある

犬自身が積極的に目を合わせるようにしているのにも理由があります。

犬は何か要求があると目を合わせようとします。

人間が犬の方を見たり、犬の視線に気づいたりした場合は当然目が合います。

目があった瞬間、犬の目はとてもキラキラしていませんか？

これは、犬が飼い主さんと目があったことに対して要求の期待をしているからです。

前述のように、犬は人間と目を合わせることでコミュニケーションが取れることを知っているので、何か要求があるとじっとこちらを見つめていることがあります。

しかし、目が合ったのに要求が叶えられないと吠えることがあります。

吠えることも同じように要求を意味しますが、吠えることに対しては叱られることの方が多いので、目を合わせるコミュニケーションを優先させます。

目を合わせる理由：不安を感じている

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犬が目を合わせる理由は楽しいときばかりではありません。

犬が不安や恐怖を感じた場合も、飼い主さんと目を合わせることがあります。

恐怖の原因は何なのかを、リーダーである飼い主さんに目で語りかけているのです。

そういう時は、犬の目も遊んでいるときとは違い不安に染まっているでしょう。

また、飼い主さんが悲しそうにしているときはそばに寄ってきて、目を合わせることで相手を気遣っているのです。

目を合わせる理由：犬同士の場合

犬同士で目を合わせる理由は人間と犬とのようにコミュニケーションをとるという理由ではなく、相手に敵意を示す行動で吠えることもあります。

犬は人間のように言葉で相手に自分の気持ちを伝えるということはできないので、しぐさや行動、吠えることで自分の気持ちを表現します。

これをボディーランゲージといい、犬同士の合図で言葉の代わりです。

犬は基本的に縦社会なので、自分の強さを誇示する方法としてケンカを仕掛けることがあります。

その合図となるのか目を合わせるという行動です。

相手の犬が目をそらせばケンカには発展しませんが、相手の犬も目を合わせて吠えるような場合は、順位を決めるケンカが始まります。

目を合わせる理由：威嚇している

犬と人間が目を合わせる理由はコミュニケーションをとるためですが、初めて会った犬や主従関係がきちんとできていない犬の場合は、犬同士と同じように威嚇されていると思い吠えることがあります。

犬と人間の関係はきちんと絆ができているこそ目を合わせてコミュニケーションが取れるのであって、そうでない場合は犬本来の行動の意味となりますので犬が吠えることがあっても仕方ないのです。

今までなぜ吠えられるのか理由がわからなかった犬でも、目を合わせる理由や犬の気持ちを正しく理解すれば吠えることもなくなるかもしれません。

目を合わせて会話をしよう

今も振り返れば遊んでほしそうにあなたを見ているかもしれません。

これは犬にも当てはまることなのですが、犬は目で伝わらなければ吠えるので、しっかり目を見て愛犬の気持ちを汲み取ってあげましょう。