フォックスハウンドってどんな犬？性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ！

フォックスハウンドの特徴

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「フォックスハウンド」とはキツネ狩りを目的に作出されたセントハウンドの犬種グループのことを指します。

一般的にフォックスハウンドというとイングリッシュフォックスハウンドのことを指します。

フォックスハウンドは日本ではまだ珍しく、原種はイギリスでキツネ狩りに使われていた犬です。

キツネ狩りの犬としては、小型のフォックステリアがキツネを探す頭脳労働向きの性格で、見つけたキツネを追い立てる大形犬のフォックスハウンドは、走るだけが特徴のあまり賢くない犬、とのありがたくないイメージもあるようです。

しかしリーダーの下、統率の取れた群れでキツネを追い立てるのは、賢くなければ出来ない作業です。

軍隊のようにしつけに忠実で規律のある行動をする特徴から、ゲームや映画などでは特殊部隊の名前として登場するので、犬種よりもそちらのほうに馴染みがあるかもしれませんね。

そんなフォックスハウンドの体型や外見的特徴、寿命などについて説明します。

フォックスハウンドの体型や外見的特徴

フォックスハウンドは平均的な体高がオスが62cm～69cmでメスが58cm～67cm、体重がオスが27kg～34kgでメスが23kg～30kgの大型犬に分類されています。

FCI犬種グループでは6G嗅覚ハウンドに分類されている大型犬で、やせ型ではありますが引き締まった筋肉質な体つきをしています。

バネのような後ろ足を活かして跳ねるように走り、手足は長くて走るのがとても速いです。

頭は長くてほっそりとしており、大きくて離れた目、耳は垂れ耳で尻尾は垂れ尾です。

17世紀にイギリスからアメリカに持ち込まれたフォックスハウンドは、アメリカンフォックスハウンドとして登録されていて、イングリッシュフォックスハウンドに比べるとやや小型でスリム、骨格が細く軽量化されています。

フォックスハウンドの寿命

フォックスハウンドの平均寿命はおよそ11歳くらいと言われています。

個体により違いがありますし、飼育環境も寿命に影響してきます。

健康管理に気を配って、大切に育てるならば平均寿命よりも長く生きることができるでしょう。

フォックスハウンドの歴史

17世紀ごろのイギリスではキツネ狩りが貴族のスポーツとして盛んに行われていました。

それまでは鹿狩りが行われていましたが、狩りすぎにより鹿の頭数が減少したため、対象がキツネに代わりました。

当時キツネは害獣で農民を困らせていたのと、いくら狩っても大丈夫だと認識されていたのでスポーツとして大々的に駆除することになりました。

イギリスで狩られていたキツネはアカギツネと言い、とても賢くて素早く力強いキツネだったため、それに対抗できる犬が必要とされました。

そこでスタミナ、集中力、状況判断能力に優れた犬種として改良されました。

イギリスの他にも、アメリカやアイルランド、フランスなどでもキツネ狩りが行われ、フォックスハウンド犬種が存在しています。

狩りの方法としては、ハンター種という馬に乗った主人と一緒に群れで活動するというものでした。

狩場に到着すると、キツネの臭いを捜索し追跡、見つけると群れで協力しながら追い詰めるというものでした。

本物のキツネを狩るだけでなく、ドラッド・ハンティングというキツネの毛皮を使ってそれを探し当てるゲームも行われました。

20世紀中ごろからキツネの数が激減し、やがて犬を使った狩猟が禁止されるようになりました。

しかしドラッド・ハンティングでも活躍していたフォックスハウンドは、需要の減少が起こらずにすみました。

現在でも実猟犬として活躍しているフォックスハウンドは、ドッグショーに登場することがほとんどありません。

キツネと戦った後にできる傷は、狩猟犬としては名誉の勲章ですが、ドッグショーの世界では失格の対象となってしまいます。

狩猟犬として世界で人気のフォックスハウンドはイギリスだけでも3万頭以上が飼育されていると言われています。

狩猟犬としてリタイアしたものが家庭犬として訓練しなおされ、ペットとして飼われることがあるようです。