深刻な悩み:猫の安楽死。そのあり方や費用・タイミングについて。

深刻な悩み:猫の安楽死。そのあり方や費用・タイミングについて。

2008

病気や老衰の猫を持つ飼い主が悩んでしまう安楽死について、そのあり方や、人には聞きづらい費用やタイミングについて紹介します。悩み解決の判断材料の一つとなるよう説明します。

2008

安楽死の定義とその方法について

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安楽死の定義とは、化学的または物理的方法によって、苦痛を与えない方法で、心機能・肺機能を停止させることです。

よく殺処分との違いを問われますが、殺処分とは読んで字のごとく、「殺す処分」ですので、殺すこと、処分することを重要視しています。

すなわち動物の痛みや苦しみは二の次ということです。

一方、安楽死は「安楽な死」ということで、動物の痛みや苦しみを和らげることを重要視しています。

近年では殺処分にも安楽死と同様の倫理観が求められ、少しずつ安楽死に近しい方法が採られるようになってきており、安楽死と殺処分が混同されやすくなっています。

ただし痛みや苦しみを伴う方法での殺処分もまだ行われており、安楽死とは区別して考えるべきでしょう。安楽死の方法は、薬剤を静脈に注射する方法が一般的です。

薬剤の種類は様々ですが、麻酔作用や鎮痛作用を持つ薬剤を使用し、痛みや苦しみを伴わないことを重視し、眠るようにゆっくりと心臓が止まっていきます。

安楽死のタイミングとその費用は?

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猫の安楽死のタイミングとしては、猫の抱える病気や日常生活の状態から判断します。

病気による安楽死を考えるタイミングとしては、治療しても治らない病気が見つかったとき、病気が手の施しようのない状態のときです。

日常生活の状態による安楽死を考えるタイミングとしては、日常生活をすることが困難になった状態のときで、例えば、食事ができない、水が飲めない、寝たきり、激しい痛み・苦しみがある、などの状態のことです。

まだまだ治療で回復の見込みがあるのにも関わらず、飼い主がかわいそうで見ていられない、という理由での安楽死はタイミングとして正しくありません。

猫の安楽死の費用としては、5000~30000円が一般的ですが、動物病院の方針によっては、安楽死を行わない病院や、安易な安楽死をできないように費用設定を高額にしている病院もあります。

5000~30000円という費用設定が、高いか低いかは、個人によると思いますが、命を扱う費用としては安すぎるようにも感じます。

命の価格など決められないので、どのくらいの費用設定が妥当かは分かりませんが、費用が安いからといって簡単に安楽死を選ばず、猫にとっての然るべき状態とタイミングから判断してください。

安楽死の是非と間違った安楽死の選択

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安楽死の是非というのは、世界中で議論されているものです。

人間でも、痴呆や植物状態になった場合、早く死んで楽になりたい、治らなくても良いので家族とずっと一緒にいたい、色々な個人の意思があり、それを伝えることで、命を終えること、そのタイミングについての意思を反映することができます。

猫の安楽死で難しいのは、猫の命を終えることやそのタイミングに対する意思を正しく汲み取れているかどうか分からないことです。

長年連れ添った飼い主なら、猫の表情で気持ちが分かると思いますので、飼い主が死のタイミングの判断を下せばよいと思います。

一方、猫の意思など、人間が正確に分かるものではないという意見も分かります。賛否両論ある安楽死ですが、後悔しない判断であれば、安楽死を選ぶも選ばないも正解と思います。

上の項でも述べましたが、安楽死の費用の相場は高いものではありません。

命を扱うには低すぎるその費用設定から、間違った安楽死の選択が非常に多い事も説明させてください。

ノラ猫の安楽死

病気で弱っている、かわいそうだから安楽死をさせてくれ、とノラ猫を連れてくる方がいます。

ノラ猫は誰の所有物でもありません。

「かわいそう」というのは、人間の気持ちであり、猫の意思でありません。

飼い主であればその猫の意思を表情から汲み取れると思いますが、ノラ猫を衝動的に連れてきた人にそれができるとは思えません。

最初から最後まで責任を持って命を預かった飼い主のみがその判断を下すべきです。

問題行動を起こす猫の安楽死

噛む・吠えるなどの問題行動でご近所トラブルを起こす猫を安楽死させてと連れてくる人がいます。

安楽死という選択肢の前に、飼い主は噛み癖・吠え癖を治す努力をすべきです。それを含めて、猫を飼う上の責任です。

環境変化によって飼えなくなった猫の安楽死

転勤などによる引越し、急な猫アレルギーの発症、赤ちゃんが生まれたなどの急な環境変化により、猫を飼えなくなり、安楽死をお願いされるケースがあります。

これも、安楽死という選択肢の前に、里親を見つけるまでが飼い主の責任です。

信じられないかもしれませんが、安易に安楽死を選ぶこれらのケースは非常に多いです。

命を軽く見過ぎです。

飼っている猫が、もう治らない、日常生活もままならない、そんな状態の時には、安楽死の選択に悩むのは良いと思います。

安楽死の費用・タイミング・そのあり方に関する今回の記事が、その判断の一助となり、後悔のない選択をされることを切に願います。

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18 リンガーハット
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前に知り合い(っていうのも腹が立つ!)が猫を安楽死させたと言っていました。子猫のときは可愛かったけど、なつかないし年を取って可愛くなくなったから保健所に連れて行ったって。同じ人間として許せないです。安易な安楽死は大反対です!

18 こーこ
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猫を安楽死させたことがあります。上のコメントの方と同じように17歳になる猫に治せない病気が複数みつかり、薬漬けにして無理やり延命させるのが良いのか、安らかな眠りを与えたほうがいいのか悩みに悩み眠ってもらうことにしました……苦しむ姿をそれ以上見れなかったというのが本音ですね。

18 名無しさん
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この問題に、正解はないんでしょうね。
学校のテストとちがって、教師が採点してくれる訳ではありませんから。
ペットを安楽死をさせても、最後の最後まで治療を続けても、後悔と、その選択をした責任の重さが、飼い主の中に残るだけなんでしょうね…

……そういう自分は、今、飼い猫を看取ろうとしています。
 不治の病が複数あり、完治が期待できない状態です。
 治療の続行、安楽死、治療の中断という三つの選択肢のうち、悩んだ末に三つ目を選びました。
 それでも、猫が苦しんでいるのを見ると、安楽死させた方が良かったのかと、後悔することがあります。

15 さらさ
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猫の安楽死、難しい問題ですよね。ずっとむかしですが、交通事故にあった猫を動物病院に連れて行ったことがあります。ただ怪我の損傷が大きく、まず助けられないということで安楽死を選びました。せめて安らかに眠って欲しいとの判断だったけど、ギリギリまで粘るべきだったのか未だに答えが出ない問題です。

14 名無しさん
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近所の方が引っ越しの時においていってからずっと面倒を見てきました。その猫が交通事故にあい5年間治療してきました。完治のめどもたたずにまた新しく深い傷ができました。経済的にもきついです。病院に行くのも疲れました。今もケージから出せと鳴いています。大好きだった猫が大嫌いになりました。
もう、いっぱいいっぱいです。

13 カキフライ
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非常に難しい議題で、明確な答えは出ないように思います。錯綜する、何が正しい・こうでなければならないという情報や考えのもとで判断するよりも、飼い主さん自らの考えに基づいて意思決定をすべきだと私は思うのです。安易に検討するのではなく、よく考えた末に出された結果であれば、それが良いと考えます。

12 バトン
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本当に、難しい問題です。人それぞれ考えも選択も違うだろうし。だから、どんな決定であったとしても誰も飼い主さんの決定を否定や批判はできないと思う。考えさせられる良い記事でした。ありがとうございます!

11 ミーガン
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最後まで一緒にいたい、そばにいてあげたい、ずっと一緒にいてほしい……ひっくり返すと、自分が悲しいから、寂しいから一緒にいてほしいってことで、どうしても回復の見込みがなくて、痛みで苦しんでいるなら、安楽死も必要なのかもしれないなぁ。

10 名無しさん
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安楽死を選ぶことと、ただのさっ処分では全く意味が違いますよね。愛情ある飼い主が病気などで苦しみ続ける見込みのないペットに対して下すかもしれない苦渋の決断の一つだと思います。そこには他が判断できない、飼い主とペットとのこれまでの関係が反映されているんだと思いました。

9 名無しさん
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今日。愛猫を安楽死させました。
リンパ腫。3回の抗がん剤治療で、一時は体重も増え、寛解を期待しましたが、再び体調が悪化。水も餌も受け付けなくなりました。
黄疸が酷くなり、2日間点滴をしても数値が改善せず、苦しい表情を見せるようになり。口を開けたまま涎を垂らし、切ない声で鳴くのを聞いて、担当の先生と相談の上、決断しました。
生き永らえて欲しいと願うのも、命を薬で奪うのも、飼い主のエゴです。どっちもエゴなら、猫にとって苦しみが続かない方がいい。そう考えた末ではありましたが、辛い。本当に辛いです。
どの道を選んでも、正解は無いんじゃないでしょうか。

8 むむむ
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安楽死って、考えたくはないけど、どこかで考えなくてはいけないのかな。最後まで一緒にいたいと思うけど、苦しんで苦しんで、治る見込みもない猫をずっと見ているだけの気力には自分にないかもしれないな。苦しみを早く終わらせてあげたいって、思うかもしれないな。

7 名無しさん
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安楽死という難しい問題にもこのように掲載してくださりありがとうございます。賛否両論あると思いますが、家族としてまたペットとしてどう接してあげるのか、どういう方法をとるのかを責任をもって考えてほしいですし、飼っていない人でもこの問題について考えていってほしいと思いました。

6 おっきな猫
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猫の安楽死を選択するような状態にあるなら、人間のエゴと言われても猫のためだと割り切って決断するかもしれませんし、やっぱりそれはダメだと踏みとどまるかもしれません。そんな状況になってみないと、この問題については答えが出せないような気がします。そもそもそんな状況になったら安楽死という選択が頭をよぎるかどうかも定かではありませんけどね。

5 くく
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この問題は、ペットと人間が一緒に暮らして行く限り続くのではないでしょうか…。自然界では安楽死なんてなかったけど、人間と住むようになって医療が発達して…こうした答えの出ない問題が出てしまうのも仕方がないですね。飼い主さんが一生懸命考えて、考えて、考えてだした答えが安楽死だとしたら、それはそれで答えなんではないかと思います。こうした問題が起こってほしくはないですが、もし自分のペットの起こったら…と今からこうした記事を読んで考えておくなら、いざそうなった時にパニックにならないで冷静にいい答えが出せるかもしれませんね。

4 名無しさん
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この問題は本当に深刻ですよね。動物愛護の人たちも色々言っていますが。。犬猫が言葉にして気持ちを伝えられるわけではないので、飼い主側の気持ちが優先されてしまうことが多いと思いますが、それでも猫の気持ちに立って決定してほしいです。

3 ねこ
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この話題についてはコメントしづらいですね…いろんな人の意見があってもいいと思いますが、人間の身勝手な理由で安楽死させるのは非常に怒りを覚えます。ただ、苦しそうだったりして可哀想という理由ならば、検討してもいいのかなと思います。本当に難しいな。もの言わない動物ですしね。自分がそういう場面に遭遇して決断を迫られたらどうするかな…分かりません…。

2 お二人組
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猫や犬は自分の死期が近づくと飼い主の見えないところでひっそりと逝くことがあります。これは死ぬところを見られたくないという意識があるとか、そうじゃないとか。それにしても悲しいですよね、最後ぐらいはしっかりと看取ってあげたいものです。安楽死は是非がありますから、一概にどうあるべきかは言えませんけど猫にとっても人間にとっても、その時最良と思われる選択をするしかないでしょうね。

1 むむ
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重い病気を患い、このまま長生きさせるのは辛いからという理由で、安楽死を検討するのは、猫のためであって理解できるのですが、環境の変化を理由に検討するのは如何なものかと思います。猫はただのペットではなく、命なのです。その命を軽視するのは、あってはならないことだと考えます。

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