
犬の性格は飼い主に似るって本当?その原因についても解説
長いこと一緒に暮らしていると、”犬の性格が飼い主に似てくる”という話、よく聞きますよね? 一体、それって本当なんでしょうか? 似るとしたら、それはやっぱり家族だからなんでしょうか? これを読めば、そんな疑問がすっきりするはずです!

”犬の性格が飼い主に似る”は本当だった!

Olena Yakobchuk/shutterstock.com
2013年、関西学院大学心理学科の中島教授の研究により、「犬と飼い主は目が似ている」という研究結果が発表されて話題になりました。今や「犬と飼い主の見た目が似てくる」という事実は、科学的に証明されているのです。 そして、性格についても「犬の行動が飼い主に似てくる」というのは一般論的に言われていますよね? それもそのはず。犬も人と同じで、性格を作り上げるのは「幼少期の環境」によるところが大きいのだそう。犬は飼い主のことが大好きなので、気づかないうちに、顔も性格も飼い主に似てくるそうなんです。
なぜ、犬の性格が飼い主に似てくるの?

pixabay.com
犬の性格が、飼い主と似てくる…。血がつながっている家族なら、まあ分かる話です。でも、一緒に暮らしているだけで似てくるのはなぜなのでしょうか?
1.無意識に自分と似ている犬種を選んでいる
一口に「賢い」「従順」とされる犬ですが、その性格には、犬種によってさまざまな傾向がありますよね。例えば、コリーなどの牧羊犬は「明るくて活発」、盲導犬としても活動するレトリーバーは「温厚で従順」などです。 人は、犬を飼い始める際に、無意識に自分の性格により近い犬種を選んでしまう傾向があるのだとか。だから、性格も似やすくなっているんですね!
2.親族の顔に似ている犬を選んでいる
これはどちらかと言うと、見た目の話になりますが、人間は小さい頃から見ていた「親族の顔」に似た顔に好感を持ったり、安らぎを覚えたりする傾向があります。なので、どんな犬種を飼うか決める時、その見た目に似ている犬を選びやすいという研究結果もあるようです。 性格に加えて、見た目も似ていると、とても似た感じになってしまいますよね!
3.いつも一緒にいるから、飼い主の行動が影響を与えている
選ぶときもそうなのですが、もっとも性格が似る原因となるのは、やっぱり環境による効果。例えば長年一緒に暮らしている夫婦は、お互いに顔や性格も似てくると言いますよね。それと同じで、犬も一緒に暮らす飼い主に似てくる、とういう現象がよく起こるようです。 大好きな飼い主の行動を、知らず知らずにまねているうちに、性格も似てくると考えられますね!
犬と飼い主は、お互いを映す鏡のようなもの!

www.pexels.com
最初に「犬が飼い主に似てくる」と書きましたが、実は「最初から人間が自分に似ている犬を選んでいる」という逆の原因もあるんですね! そして、一緒に暮らしていくうちに影響を与え合い、飼い主と犬がますます似てくる…というわけです。 ただ、一つ言えるのは、人間は勝手気ままに生きていけますが、「犬は飼い主のライフスタイルに合わせざるを得ない」ということ。例えば運動が嫌いな飼い主だと、犬も太りやすくストレスをためやすい性格になったり、笑顔の多い飼い主であれば、犬も明るい雰囲気になったり…
似ているだけに、愛犬の性格を客観的に見ると、あなたの本当の性格がわかってきそう。ライフスタイルを見つめ直す、いいきっかけになるかもしれませんね!
お互いに影響を与え合ってる、人間と愛犬。お互いに気持ちよく暮らせるように、よりよい関係を築いていきましょう。