【最新版】セラピードッグとは?訓練内容や向いてる犬種・活動内容などを解説

【最新版】セラピードッグとは?訓練内容や向いてる犬種・活動内容などを解説

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ここ数年でよくセラピードッグという言葉を耳にします。セラピードッグとはなんでしょうか?セラピードッグになるには、どうしたらいいのでしょうか?わが家の愛犬もセラピードッグになって活躍できますか?セラピードッグの仕事内容はどんなものでしょうか?

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セラピードッグの仕事・活動内容

Therapy dog is pet by an elderly man in a wheelchair and a younger woman. Horizontal shot.

iofoto/shutterstock.com

セラピードッグの仕事としての主な活動は3種類に分かれます。

対象者のニーズに合わせた最も効果のあるアプローチがとられていて、そのお仕事内容や目標が異なっています。

それぞれにどんな違いがあるのか、どんなお仕事をしているのか見てみましょう!

AAA(Animal Assisted Activity)動物介在活動

治療が目的なのではなく、犬との触れ合いを楽しむことを中心としたレクリエーションのことです。

犬と一緒にレクリエーションを楽しみ、触れ合うことで情緒的に安定したり、リラックス効果やストレス解消効果が期待されます。

これは高齢者福祉施設の訪問やホスピスなどでよく取り入れられていて、一度に大勢の人と触れ合えるメリットがあります。 またご家族がいない高齢者がセラピードッグと触れ合うことで、穏やかなスキンシップの時間を持てたり、心身に大きな癒やしの効果を与えることができます。

AAT(Animal Assisted Therapy)動物介在療法

医療現場で治療のために、患者さんの心や体のリハビリテーションなどを目的としてセラピードッグが活動する補助療法のことです。

精神的また情緒的安定、身体的な機能や社会的な機能の向上の目的を持って取り組むものなので、セラピードッグもハンドラーも2年以上の訓練を受けている必要があります。 またAATで活躍するセラピードッグには忍耐力が要求されるので、ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバー、ジャーマンシェパード、ボーダーコリーなどの賢い大型犬が向いているとされています。

AATは主に精神科や介護施設、また認知症や身体障害者、パーキンソン病などの患者さんに対して行い、表情が乏しい方や家族関係に問題を抱えている方、人との関わりに不安を抱いている方などの治療のために、医療従事者主導のもと行われます。 この治療法を受ける側が「犬好き」であることが前提なので、すべての人に行えるわけではありませんが、事前に医療スタッフと毎回の目標を立て、情報を共有して進めていきます。

AAE(Animal Assisted Education)動物介在教育

幼稚園や小学校などの教育現場で、子供たちが動物との触れ合い方や命の大切さを学ぶことを目標とした活動です。

近年、生活科や総合学習などのプログラムとして、AAEを導入する学校も徐々に増えており、 教育活動の一環としてセラピードッグを用います。

またセラピードッグと触れ合いことによって、動物愛護や動物福祉について考える機会になったり、知識を深め理解してもらうことにもつながり、貴重な教育活動となっています。

セラピードッグのキャリアチェンジ犬とは?

一般的に10歳を過ぎた頃にセラピードッグは現役から引退することが多く、「キャリアチェンジ」つまり進路変更をし、家庭犬に戻ります。

他には、セラピードッグよりも家庭犬の方が向いている犬たちが、キャリアチェンジ犬として里親募集されることもあります。 セラピードッグからのキャリアチェンジ犬は基礎的な訓練を受けているので、一般的に大人しく飼いやすい犬が多く、優良家庭犬となってくれるでしょう。

日本アニマルセラピー協会など、セラピードッグに関わる団体でキャリアチェンジ犬の里親探しも行っていて、サイト内で定期的にキャリアチェンジ犬の里親募集が掲載されます。

一生懸命人のために働いてきたセラピードッグたちに、ぜひ穏やかで幸せな余生を過ごしてほしいものですね。

ご興味ある方は是非一度、セラピードッグのサイトから里親募集について見てみてくださいね。

きっと相性ピッタリのパートナーが見つかるでしょう!

セラピードッグの活躍がわかる動画

日本でも、また海外でも幅広い活動を通して多くの人に笑顔を送るセラピードッグたち。

海外では意外な場所でも働いていました。

セラピードッグたちと触れ合っている人たちの表情がどんどん変化していく様子は、セラピードッグたちの存在意義とその活動の重要さを感じることでしょう。

Therapy Dogs Singapore AVP

海外でもセラピードッグたちは働いています。

シンガポールの病院でも、多くのセラピードッグたちが活動しています。

犬たちと触れ合っていく方たちの顔にどんどん微笑みがこぼれていき、犬たちから癒されれていく様子が伝わってくるでしょう。

セラピードッグたちの持つ大きなパワーと人間への深い愛情を感じ、犬たちのきらきらした瞳と患者さんたちの嬉しそうな表情には胸を打たれるものを感じます。

Airports Have Puppies and Mini Horses To Calm Stressed Travelers In Long Lines

アメリカでは空港で働くセラピードッグたちがいました。

これはフライト前後の緊張感や遅延などのイライラ感を軽減する効果があるそうです。

空港を利用する人であれば、誰でも自由に撫でて癒されることが可能とのことで、セラピードッグと触れ合った乗客の心身に様々な好影響があるとのことでした。

日本ではまだ行われていませんが、面白い試みですね!

まとめ

Therapy Dog Visiting Young Female Patient In Hospital

Monkey Business Images/shutterstock.com

様々な場所で活躍しているセラピードッグに本当に頭が下がります。

今日もセラピードッグから癒され、力をもらった人たちがいることでしょう。

あなたの愛犬もセラピードッグを目指してみませんか?

しっかりと子犬の時期から訓練するなら、セラピードッグとして活躍するのも夢ではありませんよ。

愛犬と一緒にセラピードッグを必要としている人の支えになることは、愛犬と過ごす日々の中でも特別思い入れの深い、貴重な思い出になるでしょう。

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mofmo掲示板

6 名無しさん
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空港で活躍しているセラピードッグすごい。どうしてもイライラして、ため息ばかりついてしまうけれど、セラピードッグとスキンシップをしたらイライラが静まりそうです。動物と触れ合うと心が落ち着く、これって不思議ですよね?

5 名無しさん
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基本的なしつけをチェックされるそうで、うちの子は合格できないかもぉと感じました。というのも、マテが出来ずに、自由気ままに行動をしちゃうことが多いんですよ。なかなか言うことを聞かないので、難しそうですね。

4 名無しさん
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特定の犬種がセラピードッグに向いているのかと思ってたけど、基本的にどんな犬種でもセラピードッグに向いてる素質があるんですね。特に向いているのが警察犬としても活躍することが多いラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーって聞いて納得ですよ。

3 ぽん
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動物は人間を助けてくれる。動物に対しての悲しい話をたくさん耳にするからこのような記事を読むとなぜか悲しくなってしまう。

2 名無しさん
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セラピードッグって凄く癒やされるし、必要なことなんだろうけど、自分の犬をそうしたいとは思わないなぁ。犬にとってもストレスが多そうなんだもん。賢い子だから我慢できちゃうんだろうけど。

1 ナンバーワン
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自分の飼育している犬をセラピードッグに育てる方法か!ああいうのって、そういう協会の人が特殊に訓練してるのかと思ってた。自分でセラピードッグを育てるって発想はなかったな。