猫の縄張りの範囲や移動距離について解説！猫はどこまで移動する？

人が餌を多く与える場所は、縄張りの範囲が重複する

数が多く、そして細かく縄張りが分かれているにも関わらず、猫同士の喧嘩もあまりありません。 身近な距離に、数匹の猫がいたとしてもです。

これは何故でしょうか？

争う必要がない場合は気にしない

漁村などでもよく猫が多いのは、餌が常にいつでも手に入る状況なので、こうなると縄張りを主張しなくても、互いに共存して他の猫の縄張り内も移動が自由に出来るのです。

しかし、ここにもよく観察すると面白い特徴があります。

猫が多く暮らす街は、基本はグループ単位

これは私の自宅周辺がまさにそうですが、近くで野良猫の出産があった場合、確かに一時期は母猫の縄張りから移動して、一時期放浪のようなことをするのですが、それはほとんどがオス猫で、メス猫の殆どはその縄張り内に留まってる事が多いのです。

実際、やたら多い地域の野良猫は大半がメス猫です。

オス猫とメス猫では縄張り範囲も行動する範囲も異なる。

DenisNata/shutterstock.com

そのため、子猫をたくさん見かける季節は毎年同じです。

つまり、その地域で一斉に出産時期が同じならば、メス猫の親子同士で互いに面倒を見ることも出来ます。オスも、発情時期には毎年別のメス猫に出会うことが出来るので、非常にバランスが良いのです。

つまりオス猫の縄張り範囲はそれなりに広いが、メス猫はそれに比べて範囲が小さいことが多いのです。 これは、縄張り範囲の中のメス猫は移動する距離は短くその半径も小さいのですが、オス猫は行動半径が大きく、また縄張りを移動する事も多いのです。

飼い猫でも、家出してなかなか帰らないのはオス猫が多いんです。