【最新版】猫が尻尾を巻きつけるのはなぜ?その理由としっぽを巻きつけてきた時の対応法を解説

【最新版】猫が尻尾を巻きつけるのはなぜ?その理由としっぽを巻きつけてきた時の対応法を解説

update

猫が飼い主さんに尻尾を巻きつけることがあります。この行為にはどんな意味があるのでしょうか?この記事では、猫が尻尾を巻きつける理由をご紹介したいと思います。また、その時に飼い主さんがどんな反応をすべきかについても解説します。

update

はじめに

猫は自分の尻尾を自由自在に動かすことが出来ます。時々私たちに対して尻尾を巻きつけることもありますよね。この行為にはどんな意味があるのでしょうか?

この記事では、猫が尻尾を巻きつける理由をご紹介したいと思います。また、その時に飼い主さんがどんな反応をすべきかについても解説します。

猫が尻尾を巻きつけるのはどうして?

飼い主の足にしっぽを巻き付けている猫

Jaromir Chalabala/shutterstock.com

猫の尻尾にはたくさんの役割があります。時には面白い動きをしたり、飼い主さんの側に寄ってきて尻尾を巻きつけてくることもあります。

猫に尻尾を巻きつけられると、くすぐったいような、嬉しいような何とも言えない気持ちになることでしょう。「自分を信頼してくれているのかな?」とも感じますよね。

しかし、猫が尻尾を巻きつける理由を知っているという人は少ないかもしれません。では猫が尻尾を巻きつける理由をこれから見ていきましょう。猫の気持ちを知るなら、どのように対応すればいいか分かりますし、猫の事がもっと好きになるに違いありません。

猫が尻尾を巻きつける理由①:マーキング

飼い主にマーキングしている猫

Jaromir Chalabala/shutterstock.com

猫が尻尾を巻きつける1つ目の理由はマーキングです。猫はマーキングをする動物として有名ですが、飼い主さんに対しても尻尾を使ってマーキングすることがあるようです。

猫の尻尾には皮脂腺がある

猫の尻尾には皮脂腺があります。皮脂腺とは皮膚の内部にある小さな腺のことで、主に皮脂を分泌する働きがあります。皮脂を分泌するだけでなく、ある程度のニオイを発するようです。

猫は飼い主に自分の尻尾を巻きつけることで、自分のニオイを付けているのです。

猫がマーキングをする目的とは?

そもそも、猫がマーキングをする目的とは何なのでしょうか?

猫がマーキングするのは、自分の縄張りを主張するためです。猫は身体のあちこちにニオイを発する腺をもっています。身体を擦り付けたり、尻尾を巻きつけたりすることで自分の縄張りにニオイを付着させます。

他の猫はそのニオイを嗅いで、この辺りが他の猫の縄張りであることを知ることが出来ます。またマーキングをした猫自身も、自分のニオイがあることで安心することができるのです。

猫がマーキングで自分の縄張りを主張するのは、野生動物特有の習性から来ています。

猫は現在では飼い猫として一般的に広まっていますが、もともとは野生動物です。野良猫のように、野外で狩りをしながら生活していました。当然ですが、他の動物に命を狙われることもあります。自分が獲得した獲物を他の猫に奪われることもあったでしょう。

毎日命がけの生活の中で、自分の縄張りを持つことはとても大切でした。猫は各々自分の縄張りを持っていて、そこでなら比較的安心して過ごすことが出来たのです。

自分のニオイで満たされている場所こそが自分の縄張りである証拠です。自分のニオイではない他のニオイがあるなら、それは侵入者がいる証拠にもなります。猫は自分以外のニオイが縄張りにあると命を脅かされそうで、落ち着かないのです。

しかし、現代の猫たちのほとんどは飼い猫です。家の中で安全に暮らしいますし、外で過ごしていたからと言って命を狙われることは少ないでしょう。それでも本能に刻まれたマーキングの習性は失われていません。

自分のテリトリーは自分のニオイで満たしたいという気持ちをもっていますし、自分以外のニオイがあるなら不安になってしまいます。猫の習性を考えると、飼い猫が定期的に家中にマーキングするのも納得できますね。

飼い主さんにマーキングするのはどうして?

では、飼い主さんに対して尻尾を巻きつけてマーキングする理由は何なのでしょうか?

猫が飼い主さんにマーキングをするのは、飼い主さんが自分のものであると主張しているからです。「僕の飼い主さんなんだよ!」と他の猫に主張しているようなものです。猫の中には、自分を飼い主さんと同等の存在とみなしている子もいるでしょう。そんな場合は、「この人間も僕の所有物だから!」という表現なのかもしれませんね。

では、猫が飼い主さんに対して頻繁にマーキングしてくるのはどうしてなのでしょうか?それは、飼い主さんに自分のテリトリーにはないニオイがたくさん付着しているからです。

特に、わたしたちは外出することが多いですよね。外に出ると、知らない場所からたくさんのニオイをくっつけて帰宅します。自動車の排気ガスのニオイ、ショッピングモールでの美味しいパンのニオイ、人と会った時の香水の香りなどです。

飼い猫はたくさんのニオイをくっつけて帰ってきた飼い主さんがとっても気になるでしょう。最初は、飼い主さんの足元に寄ってきて、問題のニオイを嗅ぎます。これは情報収集でもあります。ニオイを嗅ぐことによって飼い主さんがどこに行っていたのか、何をしていたのかを知ろうとしているのです。

情報収集に満足したなら、次は、自分のテリトリーに不釣り合いなニオイの消臭です。猫自体が消臭剤を持っているわけではないので、自分の強いニオイによって外のニオイを上書きする方法を取ります。

飼い主さんが外から帰ってきた時に尻尾を巻きつけてくることが多いのは、こうした理由があったのですね。ニオイに敏感な猫にとっては大切な行為だということが分かります。

猫が尻尾を巻きつけて来た時はどうすればいいの?

では、猫がマーキングしてきた時にはどのように対応してあげるといいのでしょうか?

猫が尻尾を巻きつけている間は身動きしづらいですよね。それでも、出来るだけマーキングの間は動かないであげるといいでしょう。

猫は知らないニオイがテリトリーにあると不安になってしまいます。自分の飼い主から知らないニオイがするなら、なおさら不安に感じることでしょう。

猫の不安を取り除いてあげるためにも、できるだけマーキングの間は静かにしておくと良いでしょう。尻尾によるマーキングはそれほど時間がかかりません。しっかりと自分のニオイを付けることができたなら、満足して離れるでしょう。

猫による尻尾巻きつけは、帰宅時の「ただいま」のあいさつのようにとらえてあげるといいのではないでしょうか?

猫が尻尾を巻きつける理由②:愛情表現

しっぽを巻きつけて歩く二匹の猫

Bachkova Natalia/shutterstock.com

猫は尻尾を巻きつけることによって、愛情表現をしています。尻尾を相手に巻きつけることによって、相手への愛や信頼感をあらわしているといわれています。

猫同士でも、人間にも尻尾を巻きつける

猫の尻尾による愛情表現は、猫同士でも人間相手でも行われるようです。

猫にとって尻尾というのはとても大事な部位です。敏感な部分でもありますから、その部分をお互いに触れ合わせることで信頼や愛情をあらわしていることになるのですね。

同じ家で暮らしている猫が、お互いに尻尾を巻き付かせ、絡み合わせている姿を見たことがあるかもしれません。きっと普段から仲の良い猫たちなのでしょう。特に深いコミュニケーションを取りたい時には、お互いの尻尾を絡み合わせたり、互いにグルーミングし合ったりします。

また愛情表現は、人間に対しても行なわれることがあります。特に信頼している飼い主さんに対してそうすることが多いでしょう。外出していたわけでもないのに、近寄ってきて尻尾を巻きつけてくるなら、それはあなたへの愛情表現なのです。

猫の尻尾は感情を表わす

猫の尻尾は感情を表わすものです。「猫の気持ちは尻尾にあらわれる」と言い換えても良いでしょう。

嬉しい時やテンションが高い時には尻尾をピンと立てますし、逆にガッカリしていたり、テンションが低い時には尻尾が垂れ下がったりします。時には尻尾を足の間にしまうこともあります。これは恐怖を表わしている行動です。機嫌が悪い時などは尻尾を左右に大きく振るような仕草をみせることもあります。

尻尾が猫の気持ちをいかにあらわしているかが分かるのではないでしょうか?

そう考えると、「尻尾を巻きつける」という動作は猫にとっては大きな感情を表明するものだと理解できますね。尻尾の巻きつけは、特に意味もなくなされる行為ではなく、明確なコミュニケーションの1つなのです。

飼い主さんが大好きな証拠

飼い主さんに尻尾を巻きつけてくるのは、飼い主さんに対して「大好きだよ」と言ってくれているようなものなのです。普段クールな愛猫が尻尾を巻きつけてくれるなら、とっても嬉しくなってしまいますね。

猫は警戒している相手には近づこうとしません。警戒していないとしても、信頼を抱けていない人に対しては自分から行動を起こすことが少ないのです。大抵の場合は、近寄ってきた後に、ニオイを嗅いで情報収集するだけに留まるでしょう。

愛情表現にはどう反応したらいいの?

猫が尻尾を巻きつけてきた時にはどのように反応したらよいのでしょうか?相手からの愛情表現ですから、しっかりと応えてあげたいと思うことでしょう。

もし、猫が愛情表現で尻尾を巻きつけてきたなら、こちらも積極的に猫とのコミュニケーションをとるようにしていきましょう。

猫の尻尾は愛情表現ですから、そのまま巻きつかせたままにしておきます。猫の気持ちが済むまでそうしてあげるのです。さらに、飼い主さんからも撫でてあげることで、愛情をあらわしてあげることができます。

あごの下など、猫が気持ちよく感じる部分を撫でてあげるといいでしょう。気持ちよく感じる部分は猫によっても多少の差があります。長年一緒に過ごしてきた飼い主さんであれば、愛猫特有の気持ちいいポイントをご存知のことでしょう。

お互いに愛情を表明できるなら、相手への信頼や愛情は更に深まっていくはずです。猫たちは確かに気分屋です。それでも、飼い主さんからの愛を受け止めてくれますし、自分からもさらに愛情を表明するようになるでしょう。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (0件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板