わさびでの犬のしつけ効果について。使用する際の注意点も解説。

わさびでの犬のしつけ効果について。使用する際の注意点も解説。

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噛み癖という犬特有の行動がありますが、しつけの一環としてなかなか苦労している飼い主さんも多いかと思います。その中で、犬が嫌う辛いものとして、わさびやトウガラシなどを利用して、噛み癖を防ぐといった方法がとられることがあるんですね。わさびをしつけで使う効果と注意点、また噛み癖についても解説いたします。

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しつけの有効な方法は、言葉ではありません

ゴールデンリトリーバー

pixabay.com

初めて犬を飼う人にとって、飼い犬がそそうやイタズラをすると、ついつい言葉で「コラッ!」と声をかけたり「いけません!」などと言ってしまうものですよね。 しかし、子犬は何が悪いのか、なぜ大声を出されるのかわかりません。

人間同士での言葉と行動の意味を、愛犬と飼い主さんとの間でも同じように意味のあるものにするには、愛犬と飼い主さんとの関係が出来上がった上で成り立ちます。

最初から犬が人の言葉を理解できるわけではないのです。

ですから、子犬のしつけに人の注意の言葉は、あまり効果が無いとも言えるのです。もちろんしつけにも色々ありますよね。褒め育てをする際には、声をかけることが大切になります。

今回は噛み癖に対するしつけのお話を主にしていきます。

そもそも、犬にとって「噛む」という行動はごく自然なもので、愛情表現や怒りを表したり、ストレス解消や歯の生え替わりでむず痒い時にしたりと様々です。

そんな子犬に対しての場合ですが、だいたいの子は言葉だけでは言うことをきかないことが多いのです。

そんなときには、何を言っても伝わりません。 やはり言葉だけでは、しつけをすることができないこともあるのです。

犬のしつけに、人の言葉はあまり効果はありません。

噛み癖は、怒っても効果無し

犬がいわゆる「噛み癖」を身に着けてしまうのは、それが飼い主さんとのコミュニケーションのひとつである場合と、相手を警戒して噛む場合があります。

特に生後6か月以内の子犬の噛み癖は、歯の生え替わりにともないよくあります。 その頻度には個体差はあるものの、人にじゃれて噛む行為である「甘噛み」をしたり、歯の生え換わりのせいでむず痒くて机の脚やソファーなどを噛む癖がついてしまったりするのです。

噛み癖は、歯が抜け変わる時期にはよくあることなので、この時点で甘噛みや物を噛む癖を防ぐことが肝心です。

犬のしつけは、言葉と行動を示すことと、この時期にしっかりと教える事が大切です。

じゃれて噛んできた時に、強く噛んできた場合には、「ダメ」などと強く発し、噛んではいけない事を犬に理解させます。

犬は気に入った噛みごこちの良い物をどんどん噛んで破壊してしまうため、時には電気のコードなどを噛んでしまったり、とても危険な場合もあります。 この時にも、「いけない」などと強く声をかけて注意しましょう。

ですが、この時期の子犬は悪気があって噛んでいるわけではありません。 そして噛むことが悪いと理解できたとしても、本能的に痒いと思ったら何を言っても無駄なことが多いです。

ですから、怒っても効果は無いと言えるので、噛んでも良いおもちゃを与えるようにしましょう。その際は、生えてくる歯が痛まないように、あまり硬くないおもちゃを何種類かあげて、好みの噛みごこちの物が見つかるようにしてあげてくださいね。

犬のしつけは、言葉と行動を示すことが必要です。

辛味の効果は、絶大?! わさびは本当に使っていいの?

実は、噛み癖やイタズラに対するわさびの効果は高いと言われています。 人間の赤ちゃんの断乳に辛いものを使うと言う話もありますが、犬のしつけにわさびとは、と驚く方も少なくはないでしょう。

しかし犬にとっては、わさびのような植物性のもので、球根や根に該当する部分は消化に悪影響を及ぼすことが多いとも言われています。

わさびは少量なら問題はありませんが、多すぎると嘔吐を始めとする胃腸障害を起こすこともあります。 また、ひどい時には感覚麻痺などを起こす可能性もあります。

しつけにわさびを利用する時には、あくまでもしつけに使うものであって、食べ物として使わないこと、そして分量や使用法にさえ注意すれば大丈夫です。

犬にしてほしくない事を教えるために

その方法はひとそれぞれですが、だいたいの流れは、わさびの匂いを数回かがせてから自分の手にじゃれつかせ、甘噛みをしたら「痛いッ!」といいったやや強めの言葉を犬に言った後に、しばらく犬の目を無表情で見つめてください。

あくまでも、飼い主さんが本当に嫌な思いをした時です。

それを2~3回繰り返すと、ほとんどの犬は噛む力を弱めてくれます。 やや大きな短い声は、犬が嫌な時に鳴く「キャンッ」という声と同じ意味があるのです。

また、噛み癖のある家具の脚や角に塗る場合も、噛み出したら強めに「ダメ!」というのを繰り返してください。

それでもまた続けて噛むなら、ここでわさびが登場です。

犬にとって最も敏感なのは味よりも嗅覚です。 ですから、まず最初にわさびを指に極少量つけて、犬の鼻のところへ持っていきます。

恐らく、すぐに顔を背けるはずです。最初はそれだけで充分です。

わさびなどをしつけに使うのは、あくまでも最終手段だと思っておいてください。

また、わさびでも効かないこともありますが、たいていの場合、飼い主さんの普段の行動にも問題があることが多いので、それを機に愛犬への接し方を見つめ直して、原因を探すのも良いですね。

子犬も人間の子供と同じように、歯が生えてくる時や乳歯から永久歯に生え変わる時に歯が痒く、手当たり次第に物を噛もうとします。 この好奇心旺盛な時期に「ダメ」という事を教えてあげるのが、その後の性格の分かれ道にもなります。

そして噛むのを止めたら、大袈裟な程褒めてあげると尚良いでしょう。

犬にダメなものをダメとしっかりと教えてあげ、沢山遊んであげることで信頼関係が築け、ストレスなくしつけもスムーズにいくのです。

わさびを使う注意点

噛み癖をしつけるためにわさびを使う上での一番の注意点は、その「量」です。 むやみやたらにつければ良いというものではありません。

犬が噛んでいるテーブルや椅子の脚に少し塗るようにするだけで大丈夫です。塗る物の大きさにもよりますが、パール大1~2個分で十分です。

犬がわさびの刺激に慣れてしまうと、舐めても平気になってしまうので、最初に犬にわさびが怖いものだと認識させることが重要です。 そして、乾いてしまうとにおいが飛んでしまいます。そんな時は速やかに拭き取りましょう。

中には最初からわさびが平気な子もいるので、犬がわさびをどう認識するかきちんとチェックする事も重要です。

わさび以外でもわんちゃんが苦手なものを発見できると、わさびに慣れてしまった場合にも安心でしょう。 その際も、犬にとって害がないものなのか確認が必要です。

人間の子供のように、子犬もとても好奇心が旺盛です。 犬の噛み癖を幼少期の頃にしっかりとしつけていれば、成犬になっても直らず困ることもありません。

子犬の頃からたくさんの人に接するようにして、人間との信頼関係を築かせながは、噛んだらいけない物と良い物の分別をしっかりと教え込みましょう。

また、犬によってはわさびを使用したしつけがストレスになる事もあります。その時は他の方法を考えましょう。

わさびをを摂取してはいけない体質の子もいるので、しつけの前に動物病院に相談することも大切です。

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14 名無しさん
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何でしょ、このペットの嫌がるものを使って躾すれば効果的みたいな流の内容は・・・それって虐待っていうんだよ。ペットは逃げることもできないし、嫌がることをされてもそれを防ぐこともできないんだから。終いに噛まれたりしちゃいますよ

13 名無しさん
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こういう記事を一部だけピックアップした愚か者が「犬が苦手なものを塗ればいいのね!」と

とんでもないものを塗ったりする可能性があるからそこも怖い

トップにデカデカと犬が大丈夫なものか必ず獣医に確認をとれ的注意もほしい

12 名無しさん
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ちょっとでもリスクのある食べ物を少量だから、躾だからと使ってしまうやつはペット飼う資格ない

噛みぐせはしつけや年齢と共に収まるし大切なものはあらかじめ噛ませないようにいくらでも工夫できる

共存するってことは歩み寄るってことで人間側が押し付けることじゃない

11 職人
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ん?わさび?犬にわさびってかわいそうじゃない?私もわさび嗅いだことあるけど、匂いだけでも相当なインパクトがありますもん。私は嗅いだ時はむせましたけど。犬がわさびを嗅いでもむせたりとかしないんですかね

11 レオナルド
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わ、わさびで躾?何それ初めて気いた〜。タイトルだけでも随分な衝撃が、、。私が、興味本位で、ほんの少しのわさびを舐めたことがあって、その時は数分間ただ呆然としてました。辛すぎて動くことも声を出すこともできなかったんです。少量でさえ辛味は相当強いので、できれば使わずにいたいものですが。

9 ダーマ
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ようするにどんな動物であっても、オペラント条件付けは有効ってことなんでしょうね。良いことをしたら褒める、駄目なことをしたら嫌なことが起こる。これを繰り返せば確実に問題行動は減りますよね。言葉が通じるなら言葉で説得できるのになぁ。

8 名無しさん
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わさびでしつけって、なんかかわいそう。。私は唐辛子を付けられてひどい目にあったことがあるので、なんか同情してしまいます(´;ω;`)

7 名無しさん
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子犬のしつけにワサビ、意外でした。初めて聞きましたがどれほどの効果があるんでしょうか。たしかに「こら!」という言葉だけでは何を叱られているのか分からないかもしれないですね。時間を取ってしっかり教える余裕も飼い主のほうが持っていたいですね。

6 ペニー
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スキナーのオペラント条件付けをワサビで実験ってことなんだろうけど、負の強化をするよりも正の強化で躾をしてほしいなぁ。こういうのって躾としては効果的なんだろうけど、そこに信頼関係が生まれるかどうかっていうと別問題だと思うので。

5 名無しさん
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え、ワサビでしつけって初めて聞きました。こんなからいものをあげても大丈夫なのかと心配になってしまいますが、少しなら大丈夫なんですね。これで治るならいいですけど、一時的なものであるならやってもって感じがしてしまいます。正しく用いないといけないですね、わさび。

4 ポメ
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わさびね〜…いい案だけど、噛んで欲しくないようなコードとか家具とかにつけるのは気がひけるなぁ…ベタベタしそうだし、色もつきそうだし。それだったら、噛み癖防止用のスプレーの方が簡単でいいと思う。

3
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しつけのアイテムとしてワサビや香辛料が使えるとは知りませんでした。あまり多用しないのも重要ですよね。人も、子供の頃はワサビは苦手でも大人になるにつれて慣れていくのと同じように、効果がなくなってしまいそうです。いずれにしても、飼い主の言葉と行動のメリハリをつけてしつけを頑張りたいです。

2
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わさびを使った犬の噛み癖改善は効果があるようですね。犬の体に毒でないのであれば、一つの方法として取り入れてみるのは良いかと思いますが、根本的な髪み癖の原因をしっかりと分かっていないとダメでしょうね。何でもわさびってわけにはいきませんから、わさびが付いていなければ噛んでも良いとならないか心配です。

1 はな
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わさびなら確かに体に毒ではなさそうだけど、何回かやっていると慣れそうで怖いです。色々なものを試して、噛み癖を治す必要がありそうですよね。どっちにしても、飼い主に相当な辛抱強さが求められますね〜。