子猫が毛玉を吐かないのは大丈夫？猫草はいるの？

毛玉がつまる病気

Grigorita Ko/shutterstock.com

毛づくろいのときに飲み込んだ毛玉を、吐くことも便として排泄することもできなくなった状態を「毛球症」といいます。

症状

・元気がない ・食欲がない ・吐こうとするそぶりをみせるが吐かない（吐けない） ・便秘または下痢になる ・おなかを触らろうとすると嫌がる

原因

・ブラッシング不足 ブラッシングが不十分だと、猫が飲み込む毛の量が多くなり、毛玉がたまりやすくなります。 ・ストレス ストレスや不安などにより過剰に毛づくろいをすると、毛を飲み込む量が増えてしまいます。 ・皮膚病 皮膚病があると毛づくろいの頻度が増えて、毛玉がたまりやすくなります。 痒みが強い皮膚病として、アレルギー性皮膚炎、ノミ・ダニ寄生、真菌症などがあります。 ・胃腸の異常 胃腸に病気があると、うまく毛玉を吐き出せなかったり、逆に吐く頻度が増えたりします。

食道、胃、十二指腸（上部消化管）に慢性的な病気があると吐く頻度が増えます。通常は毛玉を吐かない猫でも、実際には被毛を飲み込んでいるので他の病気で吐いた時に毛玉が混じることがあります。
見かけ上毛玉が原因で吐いているようにみえますが、実際には病気が隠れているがあるので注意が必要です。具体的には食物アレルギー、炎症性腸症、リンパ腫などです。

出典:http://catman.moo.jp/hairball/

治療

・毛球除去剤の使用 毛球除去剤はペースト状のものが一般的で、流動パラフィンやワセリンなどが含まれています。 これらの成分は体内に吸収されず、毛玉が大きくなる前に便として排出を促します。 毛球除去剤は誤嚥すると肺炎を起こしてしまうので、無理やり飲ませたりせず、猫の口元に塗って、なめさせるようにします。 ・外科手術 毛球除去剤をなめさせても効果がなく、かつ症状が重く腸閉塞などを起こしかねないと診断されたときは、胃や腸を切開して、直接毛玉を取り出すことがあります。 こうなってしまう前に、毛玉対策とケアをしてあげたいものです。

軽度な場合は毛球除去剤で
食欲不振などの軽度な場合は、毛球除去剤を与え様子を見ます。猫の口の周りに薬剤を塗り、ペロペロとなめさせて与えます。これは便と毛玉をコーティングすることで通りを良くし、便と一緒に体内に蓄積された毛を排出します。

重度の場合は開腹手術も視野に
毛球除去剤を与えても効果が見られず、毛玉が消化管に完全に詰まってしまうなど症状が重篤な場合は胃や腸を切開する開腹手術により、直接毛玉を取り出す必要があります。

出典:http://nyanpedia.com/post-4682/