チワワのライオンカット。自宅でのやり方をご紹介

チワワに毛のカットは必要？ライオンカットはどう？

長毛と短毛のチワワがいることはご存知ですか？それぞれロングコートチワワ、スムースコートチワワと呼ばれています。このうち、サマーカットをよく行われるチワワは、ふわふわの被毛が特徴的なロングコートチワワです。

しかし、実はロングコートチワワにとってサマーカットは特に必要ではないと言われています。

チワワはダブルコートという2層構造の被毛を持っているので、暑い時期に合わせて毛が生え変わり季節の変化に対応できるようになっているからです。

また、その長い被毛がちょうど断熱材のような役割を果たし、厳しい暑さから皮膚や体を守ってくれるというわけです。

しかし、いくら夏の暑さに対応できるといっても、日本特有の湿度の高いジメジメした暑さには、毛の生え変わりだけでは対応しきれないことも出てきます。

そんな時にサマーカット行えば、暑さ対策として多少のメリットがあるというわけですね。

サマーカットには暑さ対策のメリットだけでなく、散歩などで汚れても洗い流しやすいことや清潔に保ちやすいなどの他のメリットもあります。

チワワのライオンカットとは

ライオンカットとは、サマーカットの中でも人気のスタイルで、カットした後の姿がライオンに似た雰囲気になるスタイルです。

体の毛は短くカットしますが、顔と首回りの毛は長めに残します。とても可愛いサマーカットで、愛犬のチワワがさらに愛らしくなっちゃいますよ。

このライオンカット、多くの飼い主さんはトリマーさんにお願いしてカットしてもらっていると思いますが、飼い主さん自身で行うこともできるんです。YouTube上でカットのやり方を映した動画もいくつかアップされています。

チワワのライオンカットの自宅でのやり方

では、人気のサマースタイル、ライオンカットのやり方を紹介します。

まず、カットに必要な次の道具を準備しましょう。 ・ハサミ ・コーム ・バリカン

道具の準備ができたら、さっそくカットに取りかかりましょう。主にバリカンを使ってカットしていきます。

まずバリカンに付属しているアタッチメントを装着しましょう。

残す毛の長さについては、飼い主さんの好みも関係してくると思いますが、5㎜～10㎜くらいがいいでしょう。あまりにも短くし過ぎると、チワワの皮膚が露出して紫外線の悪影響を受けてしまいます。

カットする長さが決まったら、コームで毛流れを整え、実際にバリカンでカットしていきましょう。

ライオンカットは頭と首回り、しっぽの毛を残すスタイルですので、体の部分の毛を中心にバリカンを当てていきます。途中で、毛の塊などがあればハサミでカットしていきましょう。

体の部分の毛をカットしたら、残した首回りの毛をカットしていきます。

首の後ろの毛は人間から見て目立つ場所なので、段にならないようにハサミで慎重に切っていきます。頭部から胴体へ自然につながるようなラインを作るようにしましょう。

首回りが終わったら、次は頭部のカットです。もう一度バリカンを使い、耳の毛を体と同じ長さでカットしていきます。この時、耳をきちんと手で支えるようにしましょう。

また、余裕があれば耳の中の毛もハサミで全体的に短くしておくと、耳の中を清潔に保てるのでおススメです。

最後にしっぽです。しっぽの真ん中付近を長め、根元と先端を短めにカットすると、ふんわりとしたしっぽの形を作れます。

これでライオンカットの出来がりです。

チワワのライオンカットの注意する点

チワワのライオンカットのやり方、いかがでしたか？思ったより簡単にできそうですよね。しかし、手軽で可愛いライオンカットですが、注意点もあります。

まず、あまり短く切り過ぎないようにしましょう。犬の被毛は体を、そして皮膚を守る役目があります。

あまりにも短くして地肌が見えるような状態にしてしまうと、直射日光を遮ることができず、紫外線の悪影響を受けてしまいます。紫外線を浴びすぎると皮膚病になる危険性もあります。

また、被毛を短くし過ぎることで、毛の質が変化するというデメリットもあります。

サマーカットを施されたすべての犬がそうなるわけではありませんが、短く刈り過ぎると毛質が硬くなったりカールしたりすることがあります。毛の生え方が斑になってしまうこともあります。

ライオンカットは暑さ対策にもなって可愛い、一石二鳥のスタイルですが、毛を短くし過ぎることのデメリットもあります。

やり方を覚えるだけでなく、きちんと利点と注意点を把握してからチャレンジするようにしましょう。