【ドッグトレーナー監修】犬のトイレの回数って?おしっこ・うんちの頻度を知ろう【2023年版】

【ドッグトレーナー監修】犬のトイレの回数って?おしっこ・うんちの頻度を知ろう【2023年版】

update

この記事の監修者(48件監修)

Moe Yoshida

ドッグトレーナー

Moe Yoshida

国際動物専門学校 しつけ・トレーニング学科卒。 噛み・吠え癖の酷い元保護犬のビーグルを引き取った事をきっかけに『褒めてしつける』を念頭に活動。 自身の経験を活かし、しつけイベントにて飼い主に寄り添ったトレーニング方法を指導。 ナチュラルペットフード・栄養学の知識にも精通。 保有資格:NPO法人ドッグトレーナー2級、しつけアドバイザー2級、愛玩動物飼養管理士、ドッググルーマー2級

犬のトイレトレーニングで重要なことは、飼い主さんが犬のトイレの回数、排泄のタイミングをよく知っておくことです。特におしっこの回数はよく把握しておく必要があります。これにはお散歩の方法も一つの鍵になっているんですよ。うんちやおしっこの頻度をきちんと知って飼い犬の健康に注意を払いましょう。

update

排泄のタイミングを見極めるには?

Golden retriever puppy looking up

LauraVl/shutterstock.com

排泄する前のしぐさを知っておくと、タイミングを見てトイレに促したり、トイレトレーニングの成功率も上がります。

例えば集中して遊んでいたり、それまでだらっと寝ていたのに、急に立ち上がってソワソワしだしたり、ニオイを嗅ぎながらウロウロしたり、うろうろ動き回ったりしたら、犬がトイレに行きたくなったサインです。

排泄の直前になると、その場でクルクル回って排泄場所を定めようとします。

このタイミングでトイレに誘導すれば、ほぼ確実にトイレが成功するでしょう。

また犬がトイレに行きたくなるタイミングが決まっているなら、その時を逃さないようにトイレを促しましょう。

あらかじめペットシーツなどにおしっこのニオイなどが付いていると、犬がトイレの場所を覚えやすくなりますよ。

犬が大量に水を飲んだり、おしっこの回数が増えたりするのは問題かも!?

大きな理由が思い浮かばないのに、犬が水をしょっちゅう飲むようになったり、おしっこの回数が極端に増えるのは、何か体に異常が起こっているからかもしれません。

おしっこはたくさんすればいいというものではなく、極端に回数が増えた場合も極端に減った場合も体に異変が起きている可能性が高いでしょう。

普段から愛犬の平均的なトイレの回数や排泄物に異変がないかチェックしておく習慣を持っておくなら、異変があった時に早く見つけることができるでしょう。

病院に行く前に、最近の愛犬の様子をよく思い返してください。

最近ドッグフードを変えていないか、誤飲や誤食をしたことはなかったか、家の周りや室内で殺虫剤などの薬剤を使用したか、など思い当たることを伝え忘れないように書き出しておきましょう。

犬の様子と合わせて伝えるなら、獣医さんも原因を絞り込みやすくなるので診断しやすくなるでしょう。

病気のサインかも?

Peeing puppy

Dora Zett/shutterstock.com

場合によってはすぐに命に関わる病気の場合もありますので、よくチェックして適切な対応をしてあげてくださいね。

犬の水を飲む量が増え、おしっこの色が薄い場合、糖尿病や内臓の機能になんらかの異常が出ていることが考えられます。 例をあげると、糖尿病やクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)というホルモン異常を起こしていたり、メスの場合は子宮蓄膿症など婦人科系の疾患かもしれません。

水を飲む量は変わっていないのに、おしっこの回数が増えたり、薄いおしっこをするなら、腎機能の低下や慢性腎不全かもしれません。 腎機能が悪くなり始めると頻尿になり、もっと悪化するとおしっこがまったく出なくなってしまいます。

腎不全になってしまうと命の危険があるので、すぐに動物病院に行ってください!

普段通りに水を飲んでいるのにおしっこが出ない場合、膀胱炎や尿路結石、オスなら前立腺肥大かもしれません。

犬は排泄したいのに出ないので、何度もトイレに向かいますが、排泄しようとすると痛みがでるので痛そうな鳴き声を出すこともあり、それがきっかけで飼い主さんが気付くことが多いでしょう。

排泄できないと毒素が体中に回り、大変危険です。

すぐに動物病院で処置してもらってください。

次はおしっこの色で判断できる病気を見てみましょう。

もし赤いおしっこが出た場合、血尿が出ている可能性があります。

尿路結石や膀胱炎、オスの場合は前立腺の異常かもしれません。

結石ができると石が尿路を塞いでしまうので、おしっこが出なくなり、ひどい痛みもでているはずなので、すぐに病院へ連れていく必要があります。

また犬がタマネギやニンニク、ニラなどを食べてしまっていて、タマネギ中毒になっていて赤いおしっこが出ていることもあります。

これはただのアレルギー反応ではなく、血液中の赤血球が破壊されて貧血を起こして失神したり、嘔吐も伴う危険な状態です。

食べてしまったら直ちに病院で適切な治療を受ける必要があります。

濃い黄色のおしっこが出ていて、少しわかりにくいかもしれませんが目や皮膚も黄色くなっている場合、肝臓に障害が出ているかもしれません。

肝炎だと元気や食欲がなくなるのが始まりで、だんだん濃い黄色のおしっこや皮膚などが黄色くなり、酷い場合は痙攣などを起こすこともあるでしょう。

定期的な検診で予防できますし、発見された後も食事療法で治療できるものなので安心して治療に取り組んでくださいね。

しかし肝硬変になってしまうと完治が難しくなり、食事療法で進行を抑える治療になるでしょう 。

黒っぽいおしっこが出ていて、呼吸が安定せず、嘔吐下痢もある場合、腫瘍やフィラリア症、オスなら前立腺炎が疑われます。

フィラリア症は予防薬のおかげでだいぶ減っては来ていますが、まだゼロではありません。

感染してもすぐに発症せず、何年もかけて内側から臓器が悪くなっていくので、酷くなってから気づくことがほとんどです。

蚊を媒介して感染するので、散歩に行ったり野外に出る犬はなかなか避けようがありませんので、蚊の出る時期にはフィラリア予防薬をしっかり飲んで予防していきましょう。

前立腺炎は、尿が出にくくなったり、発熱や嘔吐、食欲不振や下腹部の痛みなどの症状が現れ、これは前立腺が細菌感染して炎症が起きた状態のことです。

去勢をすることで掛からなくなるので、繁殖しないのであれば早めに去勢をすることで予防できます。

犬の排泄物から健康状態をチェックしよう。

回数や量だけでなく、色などの状態からもチェックすることができます。

・おしっこのニオイがきつ過ぎたり、濁っていないか。

・おしっこの色がいつもより濃かったり薄かったりしていないか。

・水を飲む量、おしっこの量や回数に変化はないか。

・うんちは1日1~2回出ているか。

・うんちの色や形、硬さに異常がないか。

・うんちに血便や普段と違う様子はないか。

・排泄時に痛がっていないか。

など、毎日の健康チェックと合わせて確認してあげましょう。

排泄時の異常や排泄の姿勢をしているのに何も出なかったりなど、いつも違う様子の時はすぐに動物病院で診てもらってくださいね。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (21件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板

21 名無しさん
通報

4か月のメスの芝犬ですが、オシッコの回数が多くて4回、少ない時は3回という時もあります。

室内飼いですが散歩の時まで我慢するようで散歩の時は大量のオシッコをします。

室内でのトイレトレーニングが上手くできていないためでしょうか。

この状況は改善すべきでしょうか。

20 シロ
通報

7歳の柴犬のオスです。最近(3週間ぐらい)家の中でおしっこをするようになってしまいました。前までは外でしかしなかったのですが、、、老犬になってきたからでしょうか?それとも、膀胱か腎臓機能に何か問題があるのでしょうか??

19 名無しさん
通報

うちの子一歳だけど今日7回した。。多すぎ??

18 エリカ
通報

おしっこに病気のサインが隠れていることもあるそうですので、日頃から回数などのチェックを欠かしてはならないと思いました。早く異常や変化に気づくことで、治る可能性も高まるはずなので、早く気づけるようにしたいです。

17 名無しさん
通報

うちも室内にトイレは用意してるけど、使うことはないですね。小さい頃には使っていましたが。今は朝に私がお散歩に連れていき、夕方に子どもたちが連れて行き、夜に旦那とジョギングがてらに散歩するのでその時にトイレをしていますね。

17 菜々美
通報

うちの犬は室内飼育だけどトイレは外で済ませるので朝の散歩の時と夕方の散歩の時だけですね。一応トイレを失敗してしまっても大丈夫なように犬が休む場所にはシートを敷いているけど、そこでしてるのは見たことがないです。それくらいのサイクルで大丈夫なんですね。

15 ビーチ
通報

写真見たくトイレでおしっこ、うんちしてくれたら楽なのにな……って考えちゃうのは駄目かなwでも散歩に行くたびにうんこの処理って正直したくないよね。放置するわけにもいかないからおしっこはペットボトルの水で洗い流すし、糞も持ち帰るけど大変だよ。

14 まえがき
通報

外飼いと室内飼いの犬ではトイレの回数が違ってくるんですね。排泄は自然なものなので、どこで飼うかによって変わるとは思いもよらなかったです。犬の健康のためにも、トイレについてはいろいろと知っておかなくちゃですよね。

13 秋の夜長
通報

普段から犬のトイレの回数を飼い主さんが知っておくことによって、病気のサインを見逃さずに済みますね。たかがトイレとあなどってはならないと強く感じました。犬の健康のためにも、トイレの回数を記録に残しておくなどの行動が求められます。

12 名無しさん
通報

犬のおしっこや排便の回数によってもその子の健康のレベルを観察できるんですね。毎日の散歩のときにもしっかりチェックしておきたいと思いました。

11 豆腐
通報

犬のお散歩の時におやつを与えるのは良くないんですね。確かにむやみやたらにおやつを与えていてはカロリーオーバーしてしまいますよね。何かの練習後にご褒美として、少量のおやつならともかく、必要のないおやつを持ち歩かないように気をつけようと思いました。

10 ナツ
通報

うちの子も、一回いつものドックフードがなくてちょっと安めのドックフードに切り替えたら急に糞の量が多くなってビックリしました。食べるもの、飲むものにトイレの回数も変わってくるんですね。気をつけていきたいと思います。

9 うめ
通報

我が家はトイレはすべて散歩のときと決めているので、家の中でトイレをすることはありません。というかトイレがありません。なのでかなり頻繁に散歩に行かないといけないのですが、それが当たり前だと思ってたので記事を読んでちょっと驚きました。回数というより犬が散歩を要求してきたら、連れて行ってたもので

8 朝日
通報

確かに犬のトイレの回数を知っておくと、病気のサインなどに早く気づけますね。意外とトイレに関することは見落としがちになると思うので、常日頃から細心の注意を払う必要があると感じます。加えて、標準的な回数も知っておくべきだと思いました。

7 なな
通報

犬のトイレの頻度をよく知っておくと、病気にも早く気づくことができますよね。また歳をとってくるとどれだけ老犬になっているか、これからどんな手伝いが必要になってくるかも理解できると思います。

6
通報

我が家のシェルティもそうですね。朝と夕方の二回外に散歩に行きますがその時に用を足しています。

5 あさひ
通報

そういえばトイレの回数ってちゃんとカウントしたことがなかったです。でもトイレの回数でイヌの体調の変化がわかるということで把握しておかなくちゃって思いました。うんちとか臭いとか汚いと思ってあまり見ないようにしてたけど、体の中から出てきたものだから時々チェックしなきゃですね。

4 りりこ
通報

トイレの回数って室内飼育と屋外飼育ではこんなに変わるんですね。確かに室内飼いだと好きな時にしていいけれど、散歩でしかさせないってなると我慢しなくちゃいけないし、そうすると散歩時間がバラバラだと犬の負担になりますね。これは全ての飼い主が考えなくてはいけないことではないでしょうか?

3 ハニー
通報

メスとオスでは、それぞれおしっこの役割が異なるんですね。私は長年、メスもオスも同じだとばかり思っていたので、ビックリしました。おしっこの回数が急に増えたら、要注意ですね。異常を早く察知できるように、おしっこの回数を記録しておくと、いざという時に良いですね。

2 名無しさん
通報

犬のトイレの回数をしっかり数えたことがなかったので、どれぐらいの回数、おしっこやウンチをしているか確認しようと思います。トイレの掃除の時に、匂いや量で体調を確認していましたが、回数でも体調が分かるということなので、しっかりと観察して、犬の身体に異常がないか見ていきたいと思います。これで早めに病気が分かれば、犬だって痛い思いをしなくて済みますね。

1 名無しさん
通報

トイレの回数で犬の体調の変化を知れるんですね。ちゃんと回数も把握しておかないといけないですね。それに。回数が多い原因になりそうなものについても飼い主側は知っておくといいんですね。ありがとうございます。参考になりました。そういえば以前飼っていた犬が突然血尿をするようになって、病気だってことが分かったから、やはり体の以上はすぐに出てくるものなんですね。変化に気をつけておこうとおもいます。