【獣医師監修】あげすぎ注意！1日に与える犬のおやつ量はどの位がベスト？【2023年版】

効果的なおやつのあげ方

shutterstock.com

ここまでで、愛犬に必要な一日の摂取カロリーの計算の仕方と、その必要カロリーのうちの10％以下をおやつとすることを理解できましたね。

では実際に、計算して出したベストな量のおやつをどのようにあげることが良いのでしょうか？犬ならではの食性、本能にそったおやつのあげ方をすることによって、少量のおやつでも満足感を与えてあげすぎることを防げます。

ではこれから、犬の喜びにつながり、飼い主もあげすぎないですむ効果的な方法をいくつかご紹介したいと思います。

一回の量を少なく回数を増やす

よく噛んで味わうことによって、美味しさを噛みしめる人間とは異なり、飲み込めるサイズと判断した食べ物は、丸呑みする食性が犬にはあります。

これは犬の歯の作りを見ても明らかで、人間の奥歯に当たるような、すりつぶしたり、噛み砕く形の歯はなく、鋭く尖った犬歯のような歯ばかりで、噛み付いたり、肉を引き裂く用途のためのものばかりです。

おやつにあげるようなものなら、犬は丸呑みすること間違い無いでしょう。ということは、犬にとって多少の量の差はあまり気にならないということです。

例えば、親指の爪くらいのチーズをあげても、小指の爪半分くらいのチーズをあげても、どちらの場合も噛むことなく丸呑みするので、犬にとって満足度は同じということです。

ならば、小指の半分の爪を毎回あげるようにすることによって、カロリーが抑えられて良いのでは無いでしょうか？

さらに犬には、もらえる回数分だけ嬉しい気持ちになるという特徴があります。つまり、一度にたくさんあげるよりも、少しずつでも、回数を多くもらえる方が犬にとっては、嬉しい気持ちになる回数が多く幸せということです。

ですから、大事なのは回数です。できるだけ細かくちぎって、ちょびちょびあげましょう。実際、小指の爪の半分の量のおやつで犬は大満足できるそうです。

良いことをした時だけあげる

FCSCAFEINE/shutterstock.com

どういう時におやつをあげるか決めないでいると、だらだらと食べさせてしまうことが多くなります。

「犬が欲しがるから」「おやつがないということを聞かないから」という、犬主導の理由でおやつをあげていると、犬もおやつが食べられる理由をいつまでたっても理解できずにしつこくねだるようになります。

最悪な場合には、おやつしか食べたがらないようなわがまま犬になる可能性もありますので、おやつをあげるかどうかは飼い主が決めることで、食事とは違うこと。そして一定の条件をクリアしないと食べられないと言うことを認識させる必要があるのです。

そのためには、基本的におやつはご褒美という位置付けにし、犬が良いことをした時、飼い主の指示に従った時、躾を守った時だけおやつをあげると決めておくことが助けになるでしょう。

そのように前もって決めておくことで、あげすぎを防ぐと同時に、終始一貫した態度を取れるので、犬との信頼関係を築く助けになります。

そして、たくさん撫でたり、ボディタッチをしたり、決まった褒め言葉をかけたり、おやつ以外に犬が喜ぶことをプラスしながら、先ほど見たような少量のおやつをあげるようにしましょう。

そのようにして訓練するなら、ボスである飼い主に褒められることが何より嬉しい犬は、おやつをもらうことと、ボスの指示に従うことが繋がり、より安定した幸福感を感じられます。

取り分けておく

おやつをあげる時、あなたはどこからあげていますか？直接袋からあげたり、犬用おやつをまとめて瓶など詰め替えているとしても、全体量の中からその都度取り出してあげていませんか？

そうしている場合は、あげすぎてしまう可能性が高いです。

先ほど、適切な食事量やおやつの量の計算式をご紹介しましたが、せっかく細かく計算したのに、1日分の量を取り分けないなら、あっという間に自分がどれほどあげたか、今日はあとどれくらいあげれるか分からなくなってしまうでしょう。

自分を信用しすぎることはやめましょう。特にかわいい愛犬と遊んでいる時や、トレーニングしている時は、興奮したり、おやつの量よりも犬を教えることに注意を集中させているので、”あれ！どれくらいあげたっけ？”となりがちです。

必ず、1日分のおやつを最初に取り分けて、別の入れ物に入れて、その日はそこからだけおやつをあげるようにしてください。そしてそれを同居している家族にも徹底するようにしましょう。

そうすれば、自分がいない間に家族があげたおやつの量も把握できますし、可愛さ余ってついついあげすぎることも防げます。

カロリーの少ないおやつを選ぶ

犬用おやつは、食事用のドッグフードよりも塩分が強かったり、カロリーが高いものが多いです。ですから少量であったとしても、カロリー的にはあげすぎになってしまう可能性が高いです。

それを防ぐには、カロリーの低いおやつを選ぶことが最善の解決策になります。

カロリーの高いものほど犬が喜ぶように感じるかもしれませんが、各種メーカー様々な商品を出しているので、低カロリーでも愛犬が喜んで食べるおやつは絶対にあります。

少量であったとしても、愛犬の体に有害な影響のあるものはできるだけ避けたいですから、根気強く探して、ヘルシーで、原材料も安全で、危険な添加物も使用していないような、優良なおやつを見つけてあげましょう。

しかも、一種類だけではなく、二、三種類のお気に入りを把握しておくと、トレーニングに励みが出たり、愛犬の人生に彩りを添えてあげられるので良いかもしれません。

また、おやつのカロリーまで計算するのが大変と感じたり、健康的なことからおやつを食べさせたくない場合は、普段あげているドッグフードを少し取り分けて、少量ずつおやつとして使えます。

いつものご飯でも、大喜びしてくれるワンちゃんはたくさんいますよ。 やはり、犬にとっては、質や量ではなく、褒められて食べ物をもらうということが嬉しいのだなと感じられるできるでしょう。

まとめ

1日に与えるベストなおやつな量は、犬に合わせて計算した1日のカロリー量の10％であることを学びましたね。

愛おしい大事な家族だからこそ、おやつも食事も適正量を守って、愛犬がいつまでも活発な生活ができるように注意していきたいですね。

人気のドッグフードおすすめ５つを比較してランキングしました！

ドッグフードは様々な種類があって、何を選んだらいいのか分からないですね。ドッグフードの選び方のコツがあるんです。愛犬の食いつきが悪いのは何か意味があるのかもしれませんよ。ここでは人気のドッグフードランキング5選を紹介します。

https://mofmo.jp/article/13639

【注意】
ドッグフードは食いつきやアレルギー、わんちゃんのライフステージなどで必要なものは変わっていきます。特定のドッグフードが愛犬にぴったりということはありませんので、必ず飼い主さん、場合によっては獣医師さんの判断によって、少しずついろんなタイプのフードを試してあげてください！

出典: