家の子は私たちの言葉を理解している?猫の知能レベルってどれくらい?

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mofmo編集部

mofmo編集部です。

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今日は、今日本で一番飼育されているペットである猫の知能と、特徴についてご紹介すると同時に、猫と人間との関係性についても掘り下げていきたいと思います。

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猫の特徴

猫

Africa Studio/shutterstock.com

猫と言ってもたくさんの種類がいますし、雑種もいます。 さらには野生猫から野良猫、飼育猫まで環境が異なりますが、ここでは、人間の身近にいる一般的な猫の特徴について見ていきたいと思います。

それに種にかかわりなく、猫の知能はほぼ同じと言われていますので、これからご紹介する猫の能力はあなたの身近にいる猫にも当てはまると思いますよ。

他の動物に比べて猫は、本能での知能が優れていると言われています。 特に「空間認識能力」「記憶力」「情報認識能力」の3つの分野で高い評価を得ていますので、それぞれをじっくり見ていきましょう。

空間認識能力

猫は塀の上や木の上、また室内でも梁の上や本棚の上にひょいとジャンプして登りますよね。 高い所が好きで、身体能力に優れていることがこの行動には関係していますが、空間を把握する知能が優れているのも確かです。

猫は3次元空間を理解し、実際には目に見えない棚の上の状態などを把握してジャンプするのです。 しかも安全な所にしか飛び移りません。

自分のジャンプ力とバランス感覚で超えられると判断した段差で、しかも、確実に着地できるスペースがあると認識できるので、飛び移るのです。

この空間認識能力を生かして、最短距離を計算することもできるそうです。 できるだけ無駄な動きをせずに目的地にたどり着くように、立体的に物事を見ることができるのです。

猫は迷路も得意だそうです。 多少入り組んだ立体的な迷路でも、空間を理解する知能と、優れた記憶力で、迷うことなく出てこれるそうです。

小さな子供は、簡単な迷路でもただ泣きじゃくって、答えを探すのを諦めてしまうことが多いですので、この点では猫の知能の方がはるかに優れていることがわかります。

情報認識能力

自分より強うそうな相手を見たらたちまち逃げたり、危険な状況だと感じ取り、自分の身を守るために瞬時に正しい判断を下すことが得意なのも猫の特徴の一つです。

高い所を好むのも、視野を広く保って、危険をいち早くキャッチし、身を守るためだそうです。

元々猫は、野生動物として厳しい環境で生き抜いてきたので、小さな体でありながら外敵と戦うためには情報収集が欠かせなかったのでしょう。

人と暮らすようになっても、人の行動をよく観察していると言われています。 猫が知能を発揮するのはやはり、身を守ったり、食べ物にありつくためですが、人との暮らしでもそれを発揮しています。

人間にペットとして飼われていると、外敵から身を守る必要はありませんが、飼い主から餌をもらうために、人間が取るご飯までの一連の流れを把握し、すぐに反応します。

例えば、「ご飯だよ」と言いながらいつも決まった場所で餌をあげていると、「ご飯?」くらいですぐに反応し、甘えた声で反応しながら餌がもらえる場所にちょこんと座って待っていたりします。

そんな姿を見ると、本当に可愛いですし、思わず美味しいものをたくさん食べさせたくなりますよね。 猫はどんなタイミングで、またどんな態度で行けば餌がもらえるかちゃんと認識できる知能があるのです。

また、自分の環境を居心地よく保つためにも人間の行動を観察して、活用することもあります。

その例として、誰も教えたわけではないのに、飼い猫が人間のトイレで用を足すようになったという話をあげることができるでしょう。

きれい好きな猫は、自分のテリトリーを快適に保つために、人間がどこで排泄するかを観察し、自分も同じようにすれば自分のテリトリーを汚すことがないメリットを理解して、人間用トイレを使いこなすのです。

これにはびっくりすると同時に、賢いなと感心してしまいますよね。

記憶力

猫の記憶力には驚かされます。特に、嫌な記憶は忘れることがなく、子供の時に注射をした動物病院のことを、成猫になっても覚えて嫌がったりすることもあるそうです。

他にも、苦い薬を一度飲ませると、一生それを忘れないので、次に薬を飲ませるのは一苦労になります。

やはり自分の身を守るために、危険と感じたり、怖い思いをしたものには二度と近づかないように本能的に判断できるようになっているのでしょう。

さらに、記憶するスピードの早さも特徴的です。 犬は繰り返し教えることで記憶していくと言われていますが、猫の場合は1回で覚えることが多いそうです。

ですから、トイレトレーニングなども、犬の場合は、何度も反復して教える必要がありますが、猫はほとんど一回でクリアできます。

さらに、アメリカのミシンガン大学で行われた実験によって、悪いことだけでなくても、猫の記憶力が長時間続くこともわかりました。

どんな実験かというと、たくさんの箱を並べて、餌が入っている箱の上にはランプがつくという仕組みを覚えさせます。 そして一定時間あけて、再びランプを点灯したら、点灯した箱に向かうかというものです。

これによって、ランプが点灯した箱に餌が入っているという記憶をいつまで保てるかを測れるわけですが、犬の場合は5分で忘れてしまったそうですが、猫の場合は16時間も覚えていたそうです。

家の中でも、餌やおやつがある場所をしっかり覚えていて、こっそり盗み食いするという話もよく聞きますが、猫は場所を覚えるのが得意なことがわかりますね。

苦手な分野

得意なことがあれば、苦手なこともあります。「言語能力」「数学的能力」「適応力」は猫が苦手とする分野です。

言葉を覚えるのは苦手で、長い言葉やたくさんの種類を覚えることはできません。 ですから、特に生活の中で大事な言葉を4つくらいまでに絞って教えることができるでしょう。

そして、「ご飯」「おいで」など、できるだけ短い表現にして、毎日繰り返すことができます。

しかし、言葉が苦手でも、自分の名前もちゃんと覚えることができます。 名前を呼びながら撫でたり、遊んであげたり、猫が好きなことと組み合わせて、毎日呼びかけていると記憶するので、呼びかけに答えるようになり、愛おしさが増しますよ。

先ほども少し触れましたが、猫は数を数えたり、計算をすることは全くできません。 そこはきっぱり諦めましょう。

さらに、猫は警戒心が強いので、環境が変わったり、新しい場所が苦手です。 よく知らない環境で緊張している人を「借りてきた猫みたい」と表現しますが、その言葉の通り猫も知らないところに行ったり、知らない人の前だと愛想も何もありません。

これは、元々は単独でいきてきた猫の習性上仕方のないことで、社会性に関する能力が備わっていないことが関係しています。 みんなと仲良くしようとしたり、相手を喜ばせるという感覚が全くないので、それに付随する知能は発達していないのです。

まとめ

猫 女性

Alena Ozerova/shutterstock.com

あまり芸をしない猫だけに、知能が低いと言われることも多いですが、猫には、空間を把握したり、物事を記憶したり、観察して情報収集し、その情報を活用するという素晴らしい知能が備わっていることを知ることができました。

おもちゃで遊んでいたり、獲物を捕まえようとする時などに、相手との距離を測り、気づかれないようにそっと近づいたり、フェイントをかけたりする動きを見ていると、その得意とする分野の質の高さに驚かされます。

また、飼い主に甘えて自分の要求を叶えてもらおうとする時にも、なんて賢いのかと感心することもありますよね?

猫は、賢い生き物です。 ですが、その自由気ままな性格や、主従関係を築かないという習性上、わかっていても敢えてしなかったり、人間に従おうとしないので誤解を招くことも多いのです。

ですから、わかっていないと考えるのではなく、大体のことは理解できていると考えて、愛猫との生活を楽しまれることをお勧めします。

その方が、ペットとの絆も強まりますし、何よりも愛情が深まってお互いが幸せな人生を送れるようになりますよ。

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3 名無しさん
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動物とお喋りしてみたい!と思った人はたくさんいると思います。喋ることができればお互いの気持ちがわかりやすいし、躾をするときもやり易そうですよね。悩みごとの相談相手にもなってくれそうで。そしたらなんでも話しちゃいますね。

2 名無しさん
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脳化指数ってw人間と比べるのもおかしな話だけどね。人間と猫ちゃんじゃすごい差wそりゃそうだけど。猫並みの脳した人間も探せばいそうだけどw最近はAIが進化してるしそのうち動物が言いたいことが分かるアプリとか出てもおかしくなさそうw

1 名無しさん
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猫や犬の知能なんて気にしたことないけど、犬より猫のほうが低いんだなとは思いました。ワンちゃんはご飯とかお散歩って言葉に敏感でわかっています。猫ちゃんは飼ったことないけどそういうことはわかるのかな?動物も会話ができたら面白いのになって思う。