離婚したら愛犬はどうする?所有権の話し合いや気を付けるべき点は?
mofmo編集部です。
ワンちゃんは飼い主さんたちにとって家族です。しかし、飼い主同士の離婚によって、そうしたつながりにも大きな変化が及ぶことがあります。離婚する時には、一つの疑問が生じるでしょう。それは「ワンちゃんはどっちが引き取るの?」というものです。 今回は飼い主が離婚した場合の疑問についてお答えしたいと思います。
押さえておきたい所有権の話し合いのポイントや気を付けるべきこと
Roman Samborskyi/shutterstock.com
ワンちゃんの所有権は、基本的にワンちゃんがより快適に暮らすことができるほうに与えられることが多いでしょう。
話し合いの際にどのようなポイントが扱われるかを考えてみましょう。
ワンちゃんはどちらに懐いている?
ワンちゃんが夫婦のどちらに懐いているかは重要なポイントです。
ワンちゃんとしても自分がより信頼している方と一緒に暮らしたいことでしょう。
ワンちゃんが懐いているということは、これまでも、それなりのお世話がなされてきたことを意味します。
より愛情をもって育て、接してくれたかがあらわれる部分でもあります。
ワンちゃんたちは同じ家族の中であっても順位を定めているものです。
家族なので、どちらにもある程度は懐いていたとしても、そこには明確な格差があることでしょう。
こうした点は所有権がどちらになるかに大きな影響を与えます。
ワンちゃんの世話をどのくらい行ってきた?
これまでにワンちゃんのお世話は誰がどの程度行ってきたかを聞かれることでしょう。
これもどちらに所有権が渡るかにおいて、重要なポイントです。
ワンちゃんは飼い主たちが離婚したからと言って、飼育放棄されたくないでしょう。
よりお世話がなされる可能性のあるほうに所有権が渡るのもおかしなことではありませんよね。
今までにしっかりとお世話をしてきた人であれば、今後も同じようにできる可能性が高いですよね。
この点では、家の中で、家事などの仕事に時間を費やしている方が有利でしょう。
毎日エサを挙げたり、しつけをしたり、散歩に行ってあげているのはどちらでしょうか?
ある程度察しが付く部分ではありますね。
離婚後のワンちゃんの環境はどうなる?
Monika Chodak/shutterstock.com
ワンちゃんの所有権は離婚後のワンちゃんの環境も考慮されます。
ワンちゃんを飼うということは、ワンちゃんを適切な仕方で飼うための環境が必要になってきます。
離婚後に引っ越す場所はワンちゃんが住むのに快適な場所でしょうか?
十分な広さがありますか?
ワンちゃんの健康を維持するための設備が付いていますか?
エアコンなどの空調機が設置されているでしょうか?
確かにこれらの環境はワンちゃんの健康に影響を与えるでしょう。
なるべく環境が整った方が選ばれる可能性があります。
ワンちゃんをしっかりと飼うだけの経済力がある
ワンちゃんを飼うためにはある程度のお金が必要になるでしょう。
毎月のエサ代、カット代、病気の時の治療代、薬代、高齢になったときの様々なサポートにもお金が必要でしょう。
それらワンちゃんの必要に応えるための経済力も所有権に影響をあたえるものでしょう。
現在の貯金額や仕事などが比較されることもあるでしょう。
だからと言って、必ずしも働いている方に所有権がわたるわけではありません。
現在仕事をしていなくても、すぐに働き始めることができると判断されれば、さほど問題にはならないと思われます。
仕事はワンちゃんの飼育に適しているか
経済力の点で、どんな仕事についているかが判断材料になることが分かりましたね。
どんな仕事についているかは、確かにワンちゃんの所有権に関わってきます。
しかし、給料の額だけが判断されるわけではありません。
必要なのは「ワンちゃんをしっかりとお世話することができるか」という点です。
そのためには必要な金額がありますし、必要な時間も取ることが出来なければいけません。
例えば、長時間働かないといけない仕事についているのであれば、ワンちゃんのお世話がないがしろになってしまう可能性が高いですよね。
そうした点でもどんな仕事についているかが判断されるのです。
ワンちゃんの新しい家族になる人たちは受けいれる余裕があるの?
4 PM production/shutterstock.com
飼い主さんが離婚した後の一緒に住む家族についても考える必要があります。
一人暮らしをするのであれば、この分野は関係が無いでしょう。
むしろ、一人暮らしでも「留守番が長くならず、しっかりとお世話できるのか」という点が判断されるでしょう。
再婚する人や、家族と住む場合には、その人たちに受け入れ態勢があるかどうかも判断されることでしょう。
ご家族は犬アレルギーではないでしょうか?
一緒にワンちゃんと住むことを嫌がっていないでしょうか?
お家の人たちの考えはしっかりと考慮してあげる必要がありますね。
もちろん、所有権がどちらになるかに関しても、この点は大切でしょう。
せっかくワンちゃんを引き取ったとしても、すぐにその場所で生活できなくなってしまうのでは意味がありません。
ワンちゃんの新しい家族となる意図が精神的にも身体的にもワンちゃんを飼う余裕があるかどうかが判断されるでしょう。
ワンちゃんに対して、ひどい扱いをしたことがあるか?
ワンちゃんたちに対して、普段は献身的にお世話することが出来ていたとしても、とっさにカッとなってひどい扱いをしてしまうでしょうか?
暴言を吐いて、怒鳴り散らしたり、暴力を振るったりしたことがあるでしょうか?
そのような場合には所有権が移ってしまうことがあります。
飼い主さんにとっては、ほんの1度や2度だと考えているかもしれませんが、ワンちゃんにとっては非常につらい出来事です。
こうした経験がトラウマとなって、ずっとワンちゃんを苦しめることさえあるのです。
そう考えると、ひどい扱いをしたことがある人には、所有権を与えづらいですよね。
自分ではなく、相手にそのような傾向があるのであれば、ワンちゃんのためにも、指摘したほうが良いでしょう。
このことがあまり表沙汰にならないまま、所有権が渡ってしまうなら、どうでしょうか?
ワンちゃんは非常につらい思いをするでしょう。
離婚後は環境が変わり、引き取った飼い主さんも忙しさから強いストレスを感じてしまうことが多いでしょう。
そのような時にワンちゃんに強く当たることがないようにしたいものですね。
冷静に話し合うためには、第三者に同席してもらおう
離婚相手との話し合いがヒートアップしてしまうこともあります。
お互いのワンちゃんへの気持ちが強い場合に、それが原因となって、なかなか話し合いがまとまらないこともあり得るでしょう。
そんな場合は、冷静な観点が必要ですね。第三者に同席してもらうようにしましょう。
もちろん、知人や家族に第三者として間に入ってもらうことが出来ます。
しかし、法律上の問題なので、弁護士や裁判所の調停などを利用すると、より冷静に良い判断を下すことが出来るかもしれません。
どちらも譲りたくないという気持ちはあるはずです。
しかし、ワンちゃんの最善を考えるなら話もまとまりやすくなるでしょう。
専門家の意見を参考にし、どのような要素が関係するかを話し合うことができます。
そうすることが、ワンちゃんのためになるのですね。
取り決めなどは証書に残しておこう
Africa Studio/shutterstock.com
ワンちゃんのことをしっかりと話し合うことができたなら、その時にできた取り決めごとを証書などに残しておくことは大切です。
口約束のみで、所有権を決めたとしても、後々にトラブルが生じてしまいかねません。
しっかりと証書をつくって、決まったことが覆ることがないようにしましょう。
ワンちゃんの所有権に関連して、飼育費用などの取り決めをつくることがあるかもしれません。
例えば、一方がワンちゃんのお世話をすることが難しく、引き取ってもらうようにお願いしてくるかもしれません。
その時に、引き取ってもらう代わりにいくらかの飼育費用を払うことを取り決めるかもしれません。
また、引き取ることが出来なかった場合、面会だけでも求めてくることがあるでしょう。
そのような面会の回数や条件なども取り決めておいて証書に残しておくことができます。
トラブルを未然に防ぐためにも是非行なっておきましょう。
まとめ
savitskaya iryna/shutterstock.com
ここまでで、離婚したときのワンちゃんの所有権について考えてくることがでました。
飼い主さんが離婚してしまった時には、ワンちゃんはどちらかに引き取られることになります。
しかし、ワンちゃんは法律上「モノ」として扱われます。
それでどちらかに所有権があるかを話し合うことになります。
ワンちゃんの所有権は、様々な要素が考慮されたうえで判断されるものです。
それらの要素の中でも、「ワンちゃんが適切にお世話される」ことが大きなポイントとなってくるようです。
ですから、よりワンちゃんが懐いていることや、今までにお世話を行なってきたことが高く評価されます。
ワンちゃんのために適切な環境を用意することが出来るかも大切なポイントです。
ワンちゃんを飼育するための経済力も大切な分野です。
これらを対象として、相手としっかりと話し合うことが出来るでしょうか?
もし難しければ、専門家に第三者として話し合いに参加してもらうと良いでしょう。
どちらも「手放したくない」と考えていることでしょう。
しかし、一番優先すべきなのは、ワンちゃんの幸せです。
冷静な判断によってワンちゃんが一番幸せに生活できる方法を探し出してください。
ワンちゃんの所有権について、話し合うことあるかもしれません。
また、友人にそのような必要が生じることもあるでしょう。
ぜひ、ご紹介したことを元に、冷静に話し合うように勧めてはいかがでしょうか?
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