低体温に要注意!猫の体温が下がっているときはどうすればいい?

低体温に要注意!猫の体温が下がっているときはどうすればいい?

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mofmo編集部

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もし猫が低体温になっていることに気付いたらどうすればいいのでしょうか?猫が低体温になる原因と症状、対処法について学びましょう。また日頃から猫が低体温にならないように気をつけることは飼い主の務めです。

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猫の低体温の症状

クリニックで点滴を受ける猫

Studio Peace/shutterstock.com

ブルブルふるえる

寒いところに長時間いると人間でもブルブルふるえますよね。猫も同じで体中の体温が低下するとブルブルふるえるようになります。ブルブルふるえることを「シバリング」ともいいますが、この状態は「軽度低体温」の時の症状です。

ブルブルふるえるだけでなく、呼吸もだんだんと早くなってきます。これらの症状があらわれたら低体温の可能性があるので注意が必要です。

ぐったりして元気がなくなる

低体温になるとぐったりして元気がなくなります。同じ場所にじっとして動かなくなり、食事の時間になってもなかなか来ないようなときは低体温の可能性があります。触ってみていつもより体温が低くないか確かめるようにしましょう。血の気がなくなっていないかどうかもチェックしてください。

元気がなくなっているだけであればまだ「軽度低体温」の状態なので、すぐに対処することによって回復することがあります。しかし病気などが関係している場合もあるので、動物病院での診察は受けたほうがいいでしょう。

筋肉が硬直し呼吸が浅くなる

ブルブルふるえるシバリングの状態がなくなって、筋肉が硬直し始めると「中度低体温」に入っているといえるでしょう。早かった呼吸も浅くなり、回数が減少します。意識がもうろうとしてきて反応が鈍くなるので飼い主もすぐに気づくでしょう。

猫の呼吸数は1分間で20~30回ほどが正常だといわれています。呼吸のたびにお腹が上下動するので目視で数えることができます。呼吸は安定しないことがあるので、15秒で測って4倍するという方法は使わず、1分間呼吸数を数えるようにしましょう。

心拍数の減少、低血圧

診察を受ける猫

Tom Wang/shutterstock.com

人間の心拍数は1分あたり60~90回くらいだとされていますが、猫の心拍数は1分あたり140~220回だとされています。低体温になるとこの心拍数が減少してしまいます。心臓や大動脈に指をあてたり聴診器を使ったりして心拍数を測ることができます。

1分間心拍数を数えることもできますが、実際に測るとなると長いと感じる場合があります。15秒測ってそれを4倍するという方法もあります。15秒だと30~55回で正常値だといえます。

また低体温になると低血圧にもなります。正常な血圧を測るには動物病院での診察がおすすめですが、簡易血圧チェック法として「毛細血管再充満時間テスト」というのがあります。これは「キャピラリテスト」とも呼ばれている家庭でも簡単にできる血圧測定の方法です。

やりかたとしては、猫の歯茎を指で押して白くなったらすぐに指を離します。2秒未満でもとの赤い色に戻れば正常です。2秒以上かかるようだと低血圧の可能性があります。

心拍数の低下や低血圧も「中度低体温」の症状ですが、「中度」といっても危険な状態なので、これらの症状があらわれたら緊急を要する状況だということを知っておく必要があります。

呼吸困難、昏睡状態

低体温がさらに進んで「高度低体温」になると浅かった呼吸がさらに弱くなって呼吸困難に陥ります。心臓の音も聞き取れなくなり昏睡状態になったりもします。高度低体温の場合はかなりの重症なので助からない可能性が非常に高いといわれています。

ここまでの重症になる前に飼い主は猫の異常に気が付くでしょうが、冬の寒い日や雪が降っているような日に迷子になって長時間がたってしまったという場合に高度低体温の状態で発見されることがあるようです。そうならないように普段から気を付けたいものですね。

猫が低体温の時の対処法

体温を測られる猫

sommart sombutwanitkul/shutterstock.com

正確な体温を測る

低体温の疑いがある場合はまず猫の正確な体温を測るようにしましょう。猫の肛門で体温を測ることができる猫用の体温計があるのでそれを使うと簡単・安全に正確な体温を測ることができます。猫用の体温計がない場合は人間用の体温計でも測ることができます。

猫用の体温計は先がクネクネして動くようになっていて猫のお尻に入れやすく、体温測定の時間も10秒ほどで終わるので、猫にとっては負担やストレスがないというのが特徴です。またカバーを使って体温を測り、測り終わるたびに捨てるようになっているので後片付けも楽ですよ。

人間用の体温計を使う場合は体温計の先にラップを巻いてサラダ油やオリーブオイルなどを塗ってください。肛門に体温計を3㎝ほどゆっくりと入れて1分ほど待ちます。猫が嫌がる場合は無理矢理測ろうとするのをやめましょう。

人間の体温計で無理矢理測ろうとすると猫の体調がさらに悪化してしまう可能性があるので、その場合は別の対策をしてから動物病院に連れて行って、そこで体温を測ってもらうといいでしょう。

体を温める

低体温になっているわけですから体を温めてあげる必要があります。ただ急激に体温を挙げようとするとショックを起こしてしまうので温め方にも注意が必要です。まずは濡れている場合、タオルなどで乾かすようにしましょう。

それから乾いたタオルや毛布などを使って猫をくるむことができます。加温器具を使う場合は41℃から42℃を超えないようにしてショック状態に陥るリスクを減らすようにしてください。

動物病院に連れて行く

「軽度低体温」の場合は体を温めてあげることによって回復することがあります。また自分で動ける場合はこたつや暖かい場所を探すなどして自力で回復することもあるでしょう。しかし低体温には病気なども関係している場合があるので、必ず動物病院での診察を受けるようにしましょう。

病気が原因で低体温になっている場合はその病気の治療をすることによって再び低体温になってしまうのを予防することができます。

中度低体温や高度低体温の場合は集中治療が必要になります。温めた輸液や浣腸液、胃洗浄液や腹膜洗浄液などを投与することもあるようです。高度低体温の場合は残念ながら助かる可能性が極めて低いとされています。

動物病院に連れて行くときは、キャリーバッグや段ボール箱を使って風が直接猫の体に当たらないように工夫してください。毛布やタオルをかけるなどしてできるだけ体温が奪われないようにしながら運びましょう。

獣医さんには自宅で測定した猫の体温や、持病や先天性の病気があればそのこと、そして猫がどんな環境にいたかなどできるだけ詳しく説明できるようにしておきましょう。

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