【獣医師監修】猫がフリーズ!?突然猫が固まって動かなくなるのはどうして?【2023年版】

【獣医師監修】猫がフリーズ!?突然猫が固まって動かなくなるのはどうして?【2023年版】

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mofmo編集部

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頼定 大和

獣医師

頼定 大和

日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/

猫は驚いたり予想ができないことが起きた時にフリーズしてしまうことがあります。フリーズには問題がないのでしょうか?どんな時に起こる現象なのでしょうか?またフリーズを起こした猫は放っておいても大丈夫なのでしょうか?今回は猫のフリーズについてまとめました。

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心疾患の可能性

診察を受ける猫

thodonal88/shutterstock.com

心臓に疾患がありますと、猫の体に十分な血液を送り出すことができませんので、猫の運動量は低下してしまいます。投薬で症状を緩和させたり、外科手術を行うことがあるかもしれませんが、いずれにしても完治するのは難しいと考えられます。心疾患には、例えば、次のような状況があります。

ファロー四微症 この病気は、右心室求心性肥大、大動脈弁下部心室中隔欠損及び大動脈騎乗、肺動脈弁狭窄が同時にある心疾患のことです。心臓発作や突然死も起こりやすい重い心疾患であると考えられます。

この病気が原因で、猫の運動量が低下している状態と、一般的な猫がフリーズしている状態とは全く状況が異なると言えます。

右心室不全 右心室不全になると、全身性の静脈高血圧、心拍出量の低下から皮下浮腫や胸水を起こすことがあります。

左心室不全 左心室不全ですと、心拍出量の低下が見られて運動量が低下することになります。これは一般的な猫のフリーズの状況とは異なります。さらに、心拍出量の低下は、失神や、運動時の疲れを起こします。

肥大型心筋症 とりわけ左心室の方の心筋に著しい肥大が生じます。そして、心筋の肥大により、心筋が硬くなってしまう病気です。この病気が原因で、猫の運動量が低下している状態と、一般的な猫がフリーズしている状態とは全く状況が異なります。

拡張型心筋症 心室の筋肉の収縮の状況が悪くなってきますと、心臓が拡張することによって、動きを補おうとしてきます。しかしながら、もちろん心臓が拡張するといっても限界があります。

体に必要な量の血液を送り出すことができなくなってしまい、やがて、肺水腫が起こりはじめます。場合によっては胸水が留まることもあります。

心室中隔欠損 これは、遺伝性心奇形で、房室弁形成異常を伴うことが多いと考えられています。この病気は、猫の遺伝的な心奇形の中では、発症率が高いと考えられている病気です。

僧帽弁形異常 これも、遺伝性の心奇形で、僧帽弁尖、腱索、乳頭筋構造等の病変が見られます。弁の不全は左心房に血液を逆流させるものとなり、鬱血性心不全が生じます。呼吸困難が見られて、運動すると動けなくなってしまいます。

動脈菅開存 心臓の奇形ですが、この病気は外科的に修復手術を行える可能性が高いです。動脈菅は出生後に閉鎖されるのものですが、動脈菅が開いたままの状態になってしまっています。

やはり、この病気が原因で、猫の運動量が低下している状態と、一般的な猫がフリーズしている状態とは状況が異なります。

大動脈弁下狭窄 遺伝性の心奇形です。他の心不全と同時に見られることもありますので注意が必要となります。鬱血性心不全をおこします。

低カリウム血症の可能性

ぐったりする猫

Natata/shutterstock.com

この病気の特徴として、排便の最中にへたり込んでしまったり、歩き方がゆっくりになったり、ふらついたり、首が下がってしまう姿勢になったりすることがあります。他にも、活動量が減ってくる、立てなくなるなどの症状が出る可能性があります。

この病気でへたり込んでしまう状況と、一般的な猫がフリーズしている状態とは。やはり、状況が全く異なります。低カリウム血症の原因ですが、カリウムを食事から摂取できないと、低カリウム血症になることがあります。さらに、慢性腎不全、腎機能障害の場合、尿の量が増加することから、尿の中へカリウムが過剰に排出されることによって低カリウム血症になることもあります。

もし猫に低カリウム血症が疑われるような症状が見られたなら、すぐに獣医師に相談し、カリウムが不足していないかどうか診断してもらうようにしましょう。カリウムが不足していることがわかったなら、体外からカリウムを補給することで、カリウム不足を解消してあげることができます。

神経や筋肉の刺激を正常に伝導したり、余分なナトリウムを排出したり、体液の浸透圧を調整したりと、カリウムは、猫の生命を維持するために必要な役割を果たしています。

ただ、低カリウム血症が重度まで進んでしまい、呼吸停止や末期の腎不全など重篤な障害が出てきてしまっている場合には、カリウムを補給しても体の機能が回復できない可能性もあります。早めの処置をし、機能障害をおこさないようにすることが大切です。

このように、病気などが原因で猫が動かない状況と、一般的な猫がフリーズしている状態とは状況が大きく異なります。しっかりと区別する必要がありますし、病気にかかっている場合には、動物病院で診てもらうなどし、必要な治療をしてあげましょう。

まとめ

固まる猫

Benoit Daoust/shutterstock.com

病気などが原因で猫が動かない状況とは異なり、一般的に猫がフリーズしている場合、そのフリーズには何かしらの理由があります。警戒しているのかもしれません。考えているのかもしれません。固まっている猫に遭遇したなら、理由があってそうしているので、そのままにしてあげるのが親切でしょう。

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