犬はどこまで人間の言葉を理解しているの?また、犬にとって理解できない人間の行動!

犬はどこまで人間の言葉を理解しているの?また、犬にとって理解できない人間の行動!

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mofmo編集部

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犬と一緒に暮らしている方なら誰でも、「愛犬は私が話す言葉や、気分の浮き沈み、行動の意味を全て理解しているのではないか」と感じることがあると思います。 今日は、犬が人間の言葉をどれほど理解できるのかと、犬には理解できない飼い主の行動についてご紹介したいと思います。

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犬が理解できない人間の行動

closeup of pug puppy dog sitting in front of  blackboard sign with hand drawn chalk question marks

Monica Click/shutterstock.com

感情の交流があったり、意思疎通がスムーズにできる相手のことを、自分と同じ感覚を持っていると感じるものですよね。

しかし、先ほども考えたように、犬には人間の感覚とは異なる犬ならではの感覚があり、人間の言葉の意味も理解できません。さらには、犬の常識も人間のものとは違うものが存在しています。

人間の世界でも、常識は地域性が大きく関係していることが多く、住んでいる地域が違うだけでびっくりすることも多いですよね。

例えば、東京都ではエスカレーターに乗る時には左側に乗り、右側は急ぐ人のために空けておくことが常識となっています。しかし、大阪などの関西地域では右側に乗り、左側を急ぐ人のために空けておくのが常識です。

ですから、東京の人が関西に行った時に、普通に左側に乗っていたら、邪魔だと怒られたりして「なんで!?」とびっくりしますし、関西の急いでいる人にしてみたら、非常識な人だとイライラするのでしょう。

自分で常識と思うことに従っていたのに、怒られると混乱してしまいますし、お互いにストレスがたまってしまいます。このようなギャップが、飼い主と犬の間で時々起きてしまっているのです。

よくある6つの例をご紹介しますので、心当たりのある方はすぐに直しましょう。

皮肉を言う

繰り返し述べているように、犬は人間が話す言葉の意味を理解できませんし、表情や声のトーンで飼い主の感情や指令を読み取っているので、皮肉や矛盾したメッセージを理解することができません。

ですから、微笑みながら「NO!」と言動が矛盾している状況を飼い主さんが作り出すと、犬は混乱してしまいます。

”微笑んでるからいいはずなのに、否定の合図であるNO!が聞こえた・・一体どうしたら良いのだろう””自分が今していることはいいことなのか悪いことなのかどっちなんだろう”とわけがわからなくなってしまうのです。

皮肉が通じるのは、空気を読むことと言葉の意味を理解できる人間同士だけです。犬は、混乱するだけですので、皮肉っぽく怒ったり、言動が矛盾しているコマンドを与えて犬を困らせないように気をつけましょう。

時間差で怒る

家に帰ってきた飼い主さんが、帰宅後すぐに、留守番中にしたいたずらに対して叱ったとしても、犬にしたら”突然飼い主さんが怒り出した”としか思いません。

自分がしたいたずらや粗相は全く覚えていないので、飼い主さんが急に怒った→怖い→信頼できないと、犬の感覚を理解しないで叱ると、犬との主従関係にヒビが入りかねない深刻な自体につながります。

犬は賢い動物で、飼い主さんの顔を覚えたり、しつけ内容などを覚える長期記憶は発達していますが、残念ながら短期記憶は苦手です。

人間の短期記憶が数十秒〜数十分であるのに対し、犬の短期記憶は2〜3秒と言われています。ですから、トイレで失敗したとしても、何かを壊したとしても、そのこと自体を2〜3秒で忘れてしまいます。

ですから、帰宅してどんなにすぐに叱ったとしても、犬の記憶には留守番中にしたことは何にも記憶に残っていないのです。ただ、飼い主さんのことを怖い人と思うだけなのです。

ですから、何か悪いことをした場合は、その場ですぐに叱りましょう。反対に褒める時も、2〜3秒以内にすぐに褒めてあげてください。

もし、犬の短期記憶時間を超えてしまったら、叱っても意味がないので、黙って後片付けをし、再発防止の手を講じながら、次のしつけられる機会を見逃さないようにしましょう。

同じ時間にいなくなる

私たちは皆スケジュールがあり、月曜日から金曜日は朝8時に家を出て夕方6時に帰宅するなど、学生も社会人も主婦も、ある一定のリズムに従って生活していますよね。

しかし犬には、学校や仕事に行くという概念がありませんし、家事をしたり習い事に行くという感覚も理解できません。

ですから、決まった時間にいつも飼い主さんが出かけることを不思議に思ったり、その時間が近くなるとまたいなくなると不安に感じてしまう子もいるようです。

鍵を持つなど、出かける支度を始めると、なんとか止めようと吠えたり、体をぶつけてきたり、進路を妨害するようになる犬もいるほどです。

「お仕事しないとご飯が食べられないからね」「いつもの時間に帰ってくるからね」と言って聞かせても、ワンちゃんには通じません。

犬は自分のボスと認めている飼い主と離れることに不安を感じたり、一匹で留守番することがストレスになることも多いです。

私たちが当たり前のようにしている、生活のため、将来のための意義ある活動の意義がわからないので、”飼い主さんがいなくなると寂しい”、”留守番は嫌”という感情に満たせれてしまうのです。

ですから、犬が安心してストレスを感じることなくお留守番ができるように、快適で安全なスペースを作ってあげたり、退屈しのぎのおもちゃを用意したり、分離不安にならないようにしっかりとトレーニングすることが大切でしょう。

また可能なら、時々生活のリズムを変えて、犬がルーティーンをインプットしないようにすることも、犬の精神的安定に貢献するでしょう。

同じ行動なのに対応が違う

犬は、経験したことに対して予測して行動することを得意としています。しつけやトレーニングの際には、犬のこの特徴を利用して行います。

犬が飼い主の指示に従うようになるのは、「お座りなど」飼い主からの号令→犬が行動する→褒められる→おやつがもらえる→嬉しい気持ちになるという、一連の流れを覚え、嬉しい気持ちが前に出るからです。

つまり、最初の飼い主からの号令の時点で、おやつがもらえたり褒められるということが、経験から予測できるので、喜んで飼い主の指示に従います。

ですから、同じことをしたのに飼い主さんが褒めてくれなかったり、おやつをくれないと”いつもと同じことをしたのにどうして今日はダメなんだろう”と混乱してしまいます。

飼い主さんとしては”今日はあげすぎたから””カロリーオーバーだから”など理由はあるかもしれませんが、それを説明したところで犬は理解できません。

自分が覚えていることと、飼い主さんの反応が違うという事実だけしか理解できません。ですから犬を混乱させないためには、同じ行動には同じ態度で返してあげるようにしましょう。

ここで気をつけたいのは、犬が吠えるなどしておやつを要求した時には、犬の言う通りにあげないことです。”仕方ないから一つだけね””今日は特別だよ”と言って聞かせても、犬は吠えればおやつがもらえると記憶してしまいます。

そうなると、自分がおやつが欲しい時には吠えるようになり、立場が逆転したような状態になってしまい、犬がどんどんわがままになっていきます。

要求しても絶対にダメなことを、愛犬が経験からしっかり覚えられるように、飼い主さんが気分でおやつをあげたり、自分が決めたルールを破ることのないように気をつけましょう。

他にも、入ってはいけない部屋や家具に登ることなど、ダメとしつけていることは、特例を作ることなく、どんな時でもダメなこととわかるように、いつも同じ対応をとってください、

飼い主さんと一緒に住んでいる家族や友達も、飼い主さんが決めたルールにのとって、同じような対応をしてくれるように伝えておくと良いでしょう。

匂いを変える

犬は人間の何倍も嗅覚が優れており、周囲の環境を理解する際に嗅覚に頼る部分が大きいです。つまり、匂いで情報を読み取っているのです。

しかも、私たちの周りにはありとあらゆる匂いが溢れていますが、様々な匂いがある中でも、人間の匂いを優先させて嗅いでいるとも言われています。

大好きな飼い主さんの匂いを嗅ぐことは、犬にとって一番安心できることであり、精神的安定に寄与することなのです。

だからこそ、飼い主さんが香水などをつけて匂いを変えると、”どうして匂いが変わったの?落ち着かないよ?”と混乱してしまいます。

人間の場合は、気分によって香りを変えたり、香水をまとうことによってテンションをあげたりするので、おしゃれの一部、もしくはリラックス効果を期待して香りを楽しみます。

しかし犬は、その気持ちは全く理解できません。それだけでなく、人工物によって作られた匂いは、嗅覚が敏感な犬にとっては強すぎて、嫌な気分になるだけなのです。

一番安心できる匂いである飼い主さんの匂いが、一瞬で全く知らないしかも気分が悪くなる匂いになるのですからかわいそうですよね。

香水だけでなく、柔軟剤やマニキュア、タバコなども犬が苦手とする香りですので、犬を飼っている方は、可愛い愛犬を混乱させないためにも、それらの使用を控えめにしましょう。

似たようなことはできるという思い込み

先ほど、犬は経験したことをもとに予測して行動することは得意だとお話ししましたね。そのような素晴らしい能力はあるのですが、経験していないことを察することはとても苦手です。

ですから、人や環境が変わると、人間からしてみたら同じことでも、犬にとっては全く異なるものと感じることが多いのです。

例えば、飼い主の「お座り」という号令を聞いて、ほぼ100%の確率で行動できる子でも、同じ号令を違う人がかけたら従わないこともありますし、初めて行く場所などでは急にできなくなることがあります。

同じ「お座り」という号令でも、犬にとって初めての人だった場合、それを自分が従うべき号令と認識しません。

さらには、飼い主さんの「お座り」の号令でも、犬にとって初めて行くような公園だと、自宅でいつもやっているのとは意味合いが変わってしまうこともあります。

だからこそ”いつもはできているのに”と怒られても、そんな人間の行動が、犬にしたら理解できません。彼らにとっては、今まで経験したことのないことで、データにないことなのです。

私たち人間からしたら、ほとんど同じこと、すごく似ていることであっても、犬の感覚からしたら初めてのことなので、きちんと理解できるように、一から教えないといけないのです。

まとめ

あまりにも身近な存在になった犬だからこそ、人にしかできないことや、人間の間の常識にすぎないことを犬に押し付けてしまいがちになっていますよね。

しかし、家族の一員としてみていても、犬は人とは異なる動物種なのです。人と同じように感じたり理解できるわけではないことをしっかり覚えておきましょう。

そして今日見たような、犬が理解できないような行動を避けて、犬のキャパシティーにあった扱いをしてあげましょう。

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