猫にパイナップルをあげても良い?含まれる栄養素やメリットデメリットすべて解説!

猫にパイナップルをあげても良い?含まれる栄養素やメリットデメリットすべて解説!

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甘みとちょうど良い酸味がおいしいパイナップルは、多くの人から愛され人気のあるフルーツの一つです。猫の中にもパイナップルが大好きでよく食べるという子がいるようですが、そもそも猫がパイナップルを食べても大丈夫なのでしょうか?猫がパイナップルを食べるメリットやデメリットについてまとめてみました!

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パイナップルを猫が食べることにはどんなメリットがあるのか

水分補給をする猫

Anton27/shutterstock.com

このように、パイナップルには体が必要とするたくさんの栄養素や成分が含まれていることが分かります。

こうしたたくさんの栄養素が含まれているパイナップルを猫が食べることにも、さまざまなメリットがあると言えるでしょう。

特に、パイナップルは水分の多いフルーツですから、汗をたくさんかいて水分やカリウムを失いやすい暑い夏の場合は特に、体が必要とする水分や栄養素を効率よく取り入れやすいフルーツであると言えます。

パイナップルに多く含まれるカリウムを摂取することで、腎臓の働きがサポートされて、代謝が良くなる効果があります。おしっこと一緒に老廃物や毒素を排出してくれるので、膀胱炎や腎炎を予防してくれる効果を期待することもできます。

猫は膀胱炎になりやすいですよね。特にオス猫は膀胱炎にかかりやすいと言われています。カリウムを取り入れることは、こうした腎臓の働きを良くするのに役立つでしょう。

また、ビタミンや食物繊維がたくさん含まれていますから、腸内の消化を助けてくれたり、便秘になりにくくしてくれたり、免疫力をアップしてくれたりするなど、たくさんのメリットがあると言えます。

猫がパイナップルを食べるデメリットについて

吐きそう?

Tunatura/shutterstock.com

猫がパイナップルを食べたとしても、中毒症状を引き起こすなどの健康に害を与えてしまう危険はまずありません。

むしろパイナップルに含まれるたくさんの栄養成分から、さまざまなメリットがあるということがお分かりいただけたと思います。

では、パイナップルはまったくデメリットはないフルーツなのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。

どんなに体に良い栄養素を持った食べ物であったとしても、デメリットもありますし、与え方に気を付ける必要もあります。

では猫にパイナップルを食べさせる場合に、どんなデメリットについて覚えておくと良いか取り上げてみましょう。

■胃腸へ負担をかけてしまう場合がある

パイナップルはたくさんの水分が含まれているフルーツです。猫が水分をあまりに摂取過ぎてしまうと、「下痢」や「嘔吐」といった胃腸へのダメージを与える症状を引き起こしてしまう可能性があります。

「うちの猫はパイナップルが大好きだから♪」「水分をたくさん摂って欲しいし」などと考えて、一度にたくさんの量を与えてしまうのはかえって愛猫のためになりません。

また私たち人間の場合も、つい冷蔵庫でキンキンに冷やしたパイナップルを食べたくなるものですが、しばらく常温に戻してからあげたほうが、猫にとっては胃腸にも優しく負担をかけないので良いと言えます。

■アレルギー反応を示す猫もいる

人に限らず猫の場合も、どんな食べ物にアレルギー反応を示すかはその子によって違ってきます。

もしパイナップルを初めて猫に与える時には、ほんの少しの量で様子を見るようにしましょう。その後なんの変化もないかどうかを見守ることも必要です。

パイナップルを食べた後で、もし猫が下痢や嘔吐の症状が出たり、皮膚のかゆみ反応が出ていたり、目の充血や元気がないなどの症状が見られたりするなら、アレルギー反応の可能性があります。

すぐに獣医師に見てもらって適切な処置を施してもらうようにしましょう。少しでもアレルギー反応が見られたなら、今後は与えないのが賢明です。

また、パイナップルには高活性のブロメリンという成分が含まれています。よくパイナップルをたくさん食べた後に、舌や口の中がピリピリ痛い感じがするという経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、これはブロメリンにより粘膜が刺激されるためです。

ですから胃腸の弱い猫の場合は、パイナップルを食べさせることで消化器系の粘膜がやられてしまう可能性もあるので、控えた方が良いでしょう。

■腎臓に負担をかけてしまうこともある

パイナップルに含まれている「カリウム」という成分が、腎臓や心臓に疾患がある猫にとっては良くない成分となってしまいます。

正常な猫の場合だと、摂取したカリウムのほとんどはおしっこや汗などによって体外に排出されますが、腎臓病を患っている猫はカリウムを排出しにくいため、余分なカリウムが体内に溜まってしまいます。

それによって「高カリウム血症」を引き起こしてしまう危険があるのです。高カリウム血症は不整脈や頻脈を起こす可能性があり、最悪の場合心停止の危険もあります。

ですから、心臓の弱い猫や高齢の猫にも与えない方が良いでしょう。高齢の猫は腎機能が低下している可能性も考えられるからです。

パイナップルを猫にあげる時には、猫の体調や持病、年齢などをよく考えることが大切です。

食べさせても良いパイナップルの適量と与え方

ミキサーでパイナップルジュース

Creative Family/shutterstock.com

パイナップルには豊富な栄養分とともに、たくさんの「糖分」も含まれています。たくさんの量を与えてしまうことは肥満や糖尿病といった問題につながりかねないため、量には特に注意が必要です。

ではどれくらいの量が猫にとって「適量」なのでしょうか。

およその目安にはなりますが、果汁にして小さじ1杯程度、小さく猫の一口大にカットした場合で2~3個が適量になります。

人から見て少なすぎるかなと感じる量であっても、猫の体の大きさや体重で見ると「十分な量」です。

はっきりいって猫にパイナップルは必ず必要な食べ物ではありません。あげなくても問題はないわけです。

キャットフードだけでじゅうぶん必要な栄養素は補えますし、無理に人間が食べるものを与える必要はありません。

パイナップルを好む猫を飼っているなら、おやつ程度にほんの少し与えるか、ご飯に一緒に混ぜて食べさせる程度で十分です。

ではどれくらの大きさにカットしてあげると良いでしょうか。カリカリのドライフード程度の大きさが、猫にとっては食べやすいサイズと言えるでしょう。

特にパイナップルは、他のフルーツと比較しても実が固い食べ物です。大きすぎる実を丸飲みしてしまって、消化不良を起こすとたいへんですから、より小さくカットするか、もしくはミキサーなどでジュース状にしてあげるのが良いと思います。

パイナップルの皮はとげがあり、口にするとケガの原因にもなるので気を付けましょう。

葉っぱを好んで噛む猫もいるようですが、葉っぱや芯の部分は固いので、お腹の中に入ってしまうと消化不良を起こしてしまう可能性もあります。消化しにくい部分の葉や芯の部分も与えない方が良いと言えます。

また、パイナップルはたくさんの加工食品に使用されています。ケーキに入っている場合もあれば、缶詰になっているパイナップルも売られていますし、パイナップルジュースもあります。

しかし、そうしたケーキや缶詰め、ジュースの場合ですと、シロップ漬けになっていたり砂糖が含まれていたりする場合が多いです。

多量の糖分を摂取することは猫の体に負担や害を与えてしまうだけなので、そうした食品は避けるようにしてください。

パイナップルをジュース状にしてあげたい場合は、パイナップル果汁100%のジュースにするか、もしくは生のパイナップルを絞ったりミキサーにかけたりして与えることができます。

まとめ

上を見つめる猫

KDdesignphoto/shutterstock.com

猫にパイナップルを食べさせることにはメリットもたくさんあることが分かりました。豊富な水分とたくさんの栄養素は免疫力をアップさせたり、消化を助けたり、便秘の解消に役立ったりなど、さまざまな効果があります。

それでも与えすぎてしまうことは、腎臓への負担や、肥満や糖尿病の原因ともなってしまいかねないので、与える量は小さじ1杯程度を目安にしましょう。

また、パイナップルの皮や葉っぱ、芯の部分は消化不良を起こす要因ともなりますから、あげる時には実の部分だけを細かくカットするか、もしくはジュース状にして与えるようにしてください。

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