猫にさくらんぼを与えても良い?与え方や量に注意が必要な理由とは?

猫にさくらんぼを与えても良い?与え方や量に注意が必要な理由とは?

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さくらんぼは、別名「赤い宝石ルビー」との異名を持つほど希少価値の高いフルーツで、贈答用として用いられることも多いフルーツでもあります。みずみずしくジューシーな甘さが大好きという方も多いかと思いますが、猫に食べさせても良いフルーツでしょうか?与える際の注意点やさくらんぼの効果について解説します!

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猫がさくらんぼ食べることにはどんなメリットがあるのか

さくらんぼに含まれる栄養成分

Danijela Maksimovic/shutterstock.com

こうして見てみると、さくらんぼには体が必要とするたくさんの栄養素や成分が含まれていて、さまざまな効果や効能を期待できるフルーツであることが分かります。

ですから、たくさんの栄養素が含まれているさくらんぼを猫が食べることにも、さまざまなメリットがあると言えるでしょう。

さくらんぼを含めて水分の多いフルーツを積極的に食事やおやつに取り入れることで、特にたくさんの水分やカリウムを失いやすい暑い夏の場合は、体が必要とする水分や栄養素を効率よく取り入れやすいことが分かります。

さくらんぼにはカリウムと呼ばれる成分も含まれています。ですからさくらんぼを摂取することで、腎臓の働きがサポートされ、利尿効果を期待できます。

おしっこと一緒に老廃物や毒素を排出してくれるので、膀胱炎や腎炎を予防してくれる効果を期待することもできます。

猫は、特にオス猫は膀胱炎にかかりやすいと言われています。カリウムを取り入れることは、こうした腎臓の働きを良くするのに役立つといえます。

他にも、腸内の消化や便通を良くする働き、免疫力アップに効果があるとされる食物繊維やミネラル、ビタミンなどもバランスよく含まれているため、猫にとってもたくさんのメリットがあるに違いありません。

猫がさくらんぼを食べるデメリットについても覚えておこう

糖分いっぱいのチェリー

Mariana Dobreva/shutterstock.com

さくらんぼの実には中毒症状を引き起こしかねないような危険はないので、ぜったいに食べさせてはいけない食べ物というわけではありません。

むしろ、さくらんぼにはたくさんの栄養成分が含まれていますから、猫にさくらんぼを食べさせることにもある程度のメリットを期待できることが分かります。

それでも、猫にさくらんぼを与える際に気を付けておかなければならないこともあります。どんなに体に良い栄養素を持った食べ物であったとしてもデメリットはありますし、与え方に気を付ける必要もあります。

では猫にさくらんぼを食べさせる場合、どんな点に気を付ける必要があるのか、どんなデメリットについて覚えておくと良いかを取り上げてみましょう。

■胃腸への負担がかかってしまう可能性がある

さくらんぼにはたくさんの水分が含まれていますし、食物繊維も豊富に含まれています。ですからさくらんぼを一度にたくさん食べさせてしまうと、逆に「下痢」や「嘔吐」といった症状を引き起こしてしまい、胃腸にダメージを与えてしまう危険があるのです。

「さくらんぼは体に良いって聞くし♪」とか、「暑い日に水分をたくさん摂って欲しいし」などと考えて、一度にたくさんの量を与えてしまってはいけません。

また、暑い日はつい冷蔵庫でキンキンに冷やしたものを食べたくなりますが、猫に与える場合はしばらく常温に戻してからあげたほうが、胃腸にも優しいですし負担をかけないので良いでしょう。

■腎臓に負担がかかってしまう可能性がある

さくらんぼに含まれている「カリウム」という成分は、腎臓や心臓に疾患がある猫にとってはむしろ負担をかけてしまう成分になってしまいます。

正常な猫の場合ですと、摂取したカリウムのほとんどはおしっこや汗などによって体外に排出されますが、腎臓病を患っている猫はカリウムを排出しにくいため、余分なカリウムが体内に溜まってしまうのです。

それにより「高カリウム血症」を引き起こしてしまう危険があります。高カリウム血症は不整脈や頻脈を起こす可能性があり、最悪の場合心停止してしまう危険もあるのです。

ですから、心臓の弱い猫や、腎機能が低下している可能性がある高齢の猫にも与えない方が良いでしょう。猫の体調や持病、年齢などをよく考えることが大切です。

■糖分の摂り過ぎに気を付ける

さくらんぼに限らないことですが、フルーツにはたくさんの糖分が含まれています。

猫が好んで食べるからといって、毎日のようにたくさんの量のさくらんぼを食べさせてしまうなら、肥満や糖尿病といった原因になりかねませんから、「食べさせ過ぎ」には気を付けるようにしましょう。

さくらんぼを与える時に気を付けておかなければならない事とは

さくらんぼの種と茎

Alp Aksoy/shutterstock.com

■さくらんぼの葉っぱや花は食べさせてはいけない

さくらんぼの葉っぱや花には、肝臓に対して毒性を持っている有害な成分「クマリン」が含まれています。肝毒性があるので、猫に絶対に与えないようにしましょう。

■さくらんぼの種や茎、未成熟の実にも体に有毒な成分が含まれている

さくらんぼの種や茎には、「アミグダリン」と呼ばれる青酸配糖体が含まれています。種や茎をかみ砕いてしまった場合、体内に入って分解されると青酸毒に変わり中毒症状を引き起こすことがあるので、絶対に与えないようにしてください。

中毒症状として表れる症状には、「呼吸困難」や「虚脱感」「元気がなく、ぐったりしている」「チック症状」などがあります。最悪の場合死に至る恐れもあるので注意が必要です。

万が一猫が誤って口にしてしまった場合は、しばらく体調に変化がないか様子を見ることと、かかりつけの獣医師に連絡して指示を仰ぐことができます。

「いつ、どれくらいの量を口にしてしまったのか、現在はどんな様子なのか」を、慌てずに落ち着いて伝えるようにしましょう。

万が一誤って種を丸飲みしてしまったとしても、たいていの場合は便と一緒に排出されていくのでそこまで過剰に心配する必要はありませんが、かみ砕いた場合はすぐに獣医師に相談することをおすすめします。

この中毒症状を起こしかねない「アミグダリン」という成分は、未成熟のさくらんぼにも含まれています。

しかし基本的に、市場に出回っているさくらんぼに関しては、すべて成熟した実だけなので心配する必要はないでしょう。

猫に食べさせても良いさくらんぼの適量と与え方

ちょっとだけ

Andrii Oleksiienko/shutterstock.com

さくらんぼにはたくさんの「糖分」が含まれています。たくさんの量を与えてしまうことは肥満や糖尿病といった問題につながりかねないため、与えすぎてはいけません。

ではどれくらいの量が猫にとって「適量」と言えるのでしょうか。

さくらんぼ1粒の平均の重さは5g程度ですが、猫に与えても良い量は15g程度と言われています。ですからおよその目安で2~3個ほど、ということになるでしょうか。

人から見て少なすぎるかなと感じる量であっても、猫の体の大きさや体重で見ると「十分な量」なので、ほんの少しおやつ程度に与えるくらいにしておきましょう。

はっきりいって、猫にさくらんぼは必ず必要なわけではありません。キャットフードだけでじゅうぶん必要な栄養素は補えますし、無理に人間が食べるものを与える必要はないのです。

では、さくらんぼの「与え方」でどんなことに気を付けることができるでしょうか。

種や茎をまず取り除くことはもちろんのことですが、さくらんぼの実は固いので食べさせる時には小さくカットして与えるようにしてください。

カリカリのドライフード程度の大きさか、それよりも小さいサイズにしてあげると、猫にとっては食べやすいでしょう。

まとめ

もし、飼っている猫がさくらんぼを食べたがるようであれば、実を食べさせても問題はありません。

しかし、種や茎、葉っぱや花には有毒な成分が含まれているので、誤って猫が口にしてしまわないように注意が必要です。

また、一度に与える量や大きさにも気を付けるようにしましょう。

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