7歳を過ぎてシニア期に入った猫の健康を守るため飼い主ができることとは一体?

7歳を過ぎてシニア期に入った猫の健康を守るため飼い主ができることとは一体?

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猫は生後1年過ぎると立派な成猫になり、あっと言う間にわたしたち人間の年齢を越していきます。猫の7歳は人間年齢の44~48歳になり、7歳を過ぎるとシニア期に入ります。7歳を過ぎたシニア猫の健康を守るために飼い主としてできることや注意点が何かあるでしょうか?ここではそんな点をまとめています!

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猫の7歳の適正体重はどれくらい?

肥満?

Eric Isselee/shutterstock.com

猫の7歳の適正体重は、猫種や生まれ持った体系や骨格など個体差によって変わってきますが、一般的に3.5~4.5㎏程度と言われています。ですから獣医師さんに聞いてみることをおすすめします。

しかし、愛猫が肥満かどうかはお腹周りをチェックすれば確認することが可能です。次の3つの点を確認してみましょう。

1、助骨や背骨に触れることができるか? 2、真横から目視で、肋骨を確認できるか? 3、上から見て、腰のくびれを確認できるか?

これらが確認できるなら肥満ではありません。猫も人間同様、お肉はお腹からついてくるので、愛猫のお腹周りをチェックしてみましょう。

猫の7歳過ぎの肥満は病気の原因に!

若くても肥満であれば病気になるリスクはありますが、7歳以上のシニア猫になると危険性はさらに高まります。肥満が原因で引き起こされる病気はたくさんあります。

具体的には、循環器疾患の危険、呼吸器疾患の危険、糖尿病の危険、脂肪肝の危険などが挙げられます。シニア猫は体力も衰えているので、一度病気を発症してしまうと回復にも時間がかかり、最悪の場合は死に至ることもあります。

ですから、愛猫が7歳を迎えたとき少しでも肥満の傾向があるようなら、フードの見直しと適度な運動を行うようにしましょう。

7歳の猫が気をつけたい病気とは?

病気?

Africa Studio/shutterstock.com

愛猫が7歳を迎えたら、泌尿器系の病気、腎臓系の病気、糖尿病に気を付ける必要があります。

腎臓系の病気

特に腎臓系の病気は、7歳などの年齢に関係なく猫がかかりやすい病気のひとつとして知られています。その中でも慢性腎不全や急性腎不全は、猫の死因の上位の病気です。

体重が急に減少してきた、元気がない、食欲がない、たくさん水を飲んで大量に排尿するなどの症状があらわれる場合は、腎不全や他の病気を患っていることが考えられます。

愛猫がいつもと少しでも様子が違うと感じるなら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

泌尿器系の病気

腎臓系の病気に加え、7歳を過ぎたら泌尿器系の病気にも気を付けましょう。シニア猫になると、動くことが面倒になり水を飲みに行かなくなる子がいます。

ただでさえ猫はあまり水を飲まない生き物なので、さらに飲まなくなることで泌尿器トラブルを引き起こす子がたくさんいます。たくさん水飲み場を用意し、あまり動かなくても水が飲めるように対策することで、泌尿器系の病気を予防できるでしょう。

シニア期になったらトイレも見直そう!

猫のトイレ砂

Africa Studio/shutterstock.com

人間同様、猫もシニア期に入ると足腰が弱くなります。愛猫の足腰のためにもトイレを見直してみましょう。

トイレにステップ台を設置してあげよう

足腰が弱ってくると少しの段差でもまたぐことがとても大変です。そのため、トイレ以外の場所でおしっこをしてしまうこともあります。このような状態にならないよう、トイレの横にステップ台をつけて段差をなくすなら、愛猫はトイレをまたぎやすくなるでしょう。

わざわざ木製でステップ台を作る必要はありません。使い古したタオルなどを畳んでおくだけでもステップ台代わりになります。

おしっこの量やにおいに合わせた粗相対策

シニア期になると、泌尿器系の病気や糖尿病などの影響でおしっこの量が増えたり、粗相をしてしまったりする子もいます。そこで、あらかじめトイレの周りにペットシートを敷いておくなら、片付けもスムーズに行えるでしょう。

また、猫は7歳を過ぎるとおしっこの臭いがさらにキツクなる傾向があります。ニオイの配慮に特化したトイレに替えてみることができるかもしれません。

定期的に健康診断を受けることは大切!

診察を受ける猫

Africa Studio/shutterstock.com

猫の1年はわたしたち人間の4年分に相当すると言われています。シニア期は病気にかかりやすいため、通常の健康維持に加えて、頻度や検査項目を見直しましょう。

また、多くの猫は動物病院を受診することを嫌がります。これを克服するためには、若い頃から1年に1回は健康診断を受けさせるなら、動物病院に慣れることでしょう。

そもそも猫は、体調が悪いとそれを隠そうとする習性があります。そのため、年齢に限らずついつい病気のサインを見逃してしまいがちです。このような失態を避けるためにも、定期的に健康診断を受けることで早めに病気に気づくことができます。

高齢になってからでなく、若い頃から定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

事前に動物病院を決めておく

シニア期の猫は急に体調を崩すことがあります。このような緊急事態に備えて、家から移動時間が短い、近くの動物病院を事前に見つけておきましょう。移動時間が短ければ、愛猫のストレスの軽減にもつながります。

また、キャリーケースも用意しておきましょう。側面と上部が開くタイプのキャリーケースなら、診察もスムーズに行えるでしょう。

まとめ

今回は7歳を迎える猫ちゃんについて見てきました。

7歳になるとシニア期に突入し、この時期になると老化の症状も少しずつ出始めてきます。

もちろん猫種や個体差によって老化の進み具合は異なりますが、愛猫が若々しく見えても1日過ぎるごとに年をとっているのは事実です。愛猫が健康で少しでも長生きできるよう、7歳を迎えたらフードや環境を見直してみましょう。

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