7歳を過ぎてシニア期に入った猫の健康を守るため飼い主ができることとは一体?

7歳を過ぎてシニア期に入った猫の健康を守るため飼い主ができることとは一体?

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猫は生後1年過ぎると立派な成猫になり、あっと言う間にわたしたち人間の年齢を越していきます。猫の7歳は人間年齢の44~48歳になり、7歳を過ぎるとシニア期に入ります。7歳を過ぎたシニア猫の健康を守るために飼い主としてできることや注意点が何かあるでしょうか?ここではそんな点をまとめています!

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猫の7歳は人間の何歳?

猫の年齢表

Africa Studio/shutterstock.com

猫の寿命は10~16年と言われており、最近ではペットとして暮らしている猫は15~20年と長生きする子も増えています。その一方、野良猫の平均寿命は4年と言われています。

ペットとして飼われている猫でも病気で早く命を落とす子も多くいるので、一概に寿命を言うことはできませんが、メス猫の方がオス猫よりも長生きする傾向があるようです。

そんな猫は生後1年過ぎると立派な成猫になり、あっと言う間にわたしたち人間の年齢を越していきます。猫の1歳は人間年齢の17歳、猫の1歳半は人間年齢の20歳になります。そして猫の7歳は人間年齢の44~48歳になり、7歳を過ぎるとシニア期に入ります。

つまり、6~7歳頃になると老化サインが出始めてくるというわけです。

猫の老化のサインとは?

寝てばかりの猫

elwynn/shutterstock.com

猫の老化のサインには次のような症状が挙げられます。

その①顔周りに白髪が出始める

鼻の横、目の上、頬、顎の4ヵ所には、ひげが生えています。白いひげの子の場合は分かりませんが、ひげに色が付いている子の場合、老化のサインとして白いひげが混じるようになってきます。

その②グルーミングをする回数が減り、被毛のツヤがなくなってくる

猫の老化を一番感じるのは毛並みと言えるでしょう。

歳を重ねるとグルーミングが上手にできなくなってしまい、体脂分泌のバランスが悪くなることで、毛並みがパサついたり毛玉ができたりするようになってしまいます。

その③歯が抜けて口臭がする

人間同様猫も年齢を重ねることで、歯槽膿漏や歯周病などにかかりやすくなります。放置しておくと歯が抜けたり口臭が強くなったりすることもあります。

歯の病気は重症になると食事が食べられなくなってしまうほどです。もし愛猫の食欲が低下したり、口臭を感じたりする場合は口内を確認してみましょう。

その④以前よりも食欲がなくなる

運動量が減りエネルギー量も減少すると、食欲も自然と落ちてきます。

その⑤足腰が弱くなり、高い所に上れなくなる

健康な猫は好奇心も旺盛で、高い所に上ろうとします。しかしシニア期になると足腰の関節が弱くなり、以前は飛び乗っていた場所も上れなくなってしまいます。

その⑥爪が伸びている

部屋を歩くとき、床の上をカチカチと爪の音を立てて歩くようになったら注意が必要です。シニア猫になると靭帯が伸びやすいので、爪が出たままで引っ込まなくなっていることが考えられます。爪が出ていると布などに引っかかりケガの原因となります。

また、歳を重ねると爪とぎをあまりしなくなるので爪が剥がれず分厚くなってしまい、爪が巻き付き肉球に突き刺さってしまうこともあります。定期的に爪をチェックしましょう。

その⑦大声で鳴く

大声で鳴くようなら耳が遠くなったのかもしれません。名前を呼んでも無視したり、耳を動かさなかったりするなら聴力に問題があると思われます。動物病院を受診してみましょう。

その⑧以前よりもよく寝る

猫はよく寝る動物ですが、以前よりもさらに寝るようになったなら老化のサインです。

その⑨目が濁る

猫の目は丸くて透明で、猫の顔の重要なパーツのひとつです。しかし、シニア期になると猫の目に老化のサインが出始めてきます。加齢とともに猫の目の色がついた部分の筋肉が衰えて萎縮し、色が薄くなったりシミができたりすることがあります。また、白内障や目やになどの異常が出ることもあります。

これらの症状は一般的に言われている猫の老化の症状です。愛猫が7歳を迎えたらひとつの目安として、シニア猫になる準備をすることはとても大切です。

愛猫が7歳を迎えたらフードを見直そう!

猫のエサ

Africa Studio/shutterstock.com

少し前までは7~8歳以上のフードは高齢猫用キャットフードとして扱われていましたが、年々猫の寿命は伸び続けています。それに伴い、ペットフードメーカーでは高齢猫用キャットフードを細分化し、それぞれのニーズに対応したものが用意されています。

具体的には泌尿器トラブルや毛玉ケアなどそれぞれの持病に適したキャットフードや、7歳以上、14歳以上など年齢を細かく設定したキャットフードなどがあります。

まずは獣医師さんに相談してみよう!

シニア猫向けのキャットフードはさまざまなメーカーから販売されています。そのため、どのフードを与えればいいのかと悩んでしまう飼い主さんがほとんどです。

そんな時は、かかりつけの獣医師さんに相談してみることをおすすめします。

7歳以上の太り気味の猫ちゃんにおすすめのフード

シニア用のキャットフードは、7歳を過ぎると食べる量が減少してくることを考慮し、カロリーが高めのレシピ設計になっています。

ですから太り気味の猫ちゃんには、通常のシニア用キャットフードではなく、肥満気味のシニア猫専用のキャットフードを選びましょう。

7歳を過ぎたら病気を予防できるフードを検討してみる

シニア期に入ると以前よりも食生活に気を付ける必要があります。健康維持と病気予防のためにプレミアムキャットフードへ切り替えることもひとつの方法でしょう。

また、猫が病気にかかりやすい腎臓ケアが行える成分が配合されているキャットフードもおすすめです。

食事環境も見直してみよう!

ウェットフード

Jiri Hera/shutterstock.com

年齢に合わせたフード選びに加え、愛猫が7歳を迎えたら次の点も見直してみましょう。

食べ方の変化をチェックすること

7歳を過ぎると体調の変化も出てきます。特に病気の兆候は食べ方にあらわれます。

たとえば愛猫がフードボールの前でじっとしていたり、食べた後に口の中を気にしているようなら何かしらの病気を患っている可能性があります。愛猫の異変に少しでも早く気付けるよう、毎日の食事の様子をしっかり観察するようにしましょう。

お水は数ヵ所に設置しよう

シニア期になると動きが鈍くなり、あまり動きたがらなくなります。水を飲む量が減ってしまうと脱水症になったり、泌尿器トラブルを招いたりする恐れがあります。

健康を維持するためにも、愛猫が水を飲みたい時にいつでも飲めるよう、生活スペース内に数ヵ所の水飲み場を設置してあげましょう。

フードが食べやすいように工夫してあげよう

シニア期になると、胃腸が弱くなったり食欲が減少したりします。そこでいつものフードにひと手間加え、愛猫の食欲を刺激しましょう。たとえばウェットフードを与える場合には、少し暖めることで香りがひきたち食欲が刺激されるでしょう。

また、ドライフードに水やミルクなど水分を加えるなら、食べやすくなるだけでなく消化もよくなります。その際に猫用ミルクをあげるなら、お腹を壊す心配もなく、カルシウムなど猫に必要な栄養素を補充することができるのでおすすめです。

ホリスティックケアもアリ!

シニア猫なると動物病院へ連れていく回数がどうしても増え、猫にとっては大きなストレスとなります。そこでフードを見直すことはもちろん、サプリメントや漢方薬を利用することもひとつの方法です。

日常的にサプリメントや漢方薬を摂取するなら病気の予防につながるので、病院へ連れていく回数も減ることでしょう。

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