イカやタコは猫に食べさせてはいけない?過剰摂取した場合のリスクや対処法を紹介!

イカやタコは猫に食べさせてはいけない?過剰摂取した場合のリスクや対処法を紹介!

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人間にとっては栄養豊かで、体にさまざまな効果や効能をもたらしてくれる食べ物であっても、猫にとっては健康に悪影響を与える食材は多く場合もあります。ここでは、猫が過剰に摂取してしまうと危険な食材の中で「イカ」と「タコ」について取り上げてみたいと思います。摂取した場合の症状や対処法についてまとめました!

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猫がタコを食べない方が良い理由についても知る

焼いたタコを見つめる猫

Omkoi/shutterstock.com

では「タコ」についてはどうでしょうか。

タコにもイカと同じく、ビタミンB1を欠乏させてしまう要因である「チアミノーゼ」という酵素が含まれています。たくさん食べることは、ビタミンB1欠乏症につながる恐れがあるのでやめましょう。

また、イカと同じようにタコに関しても加熱すれば大丈夫ということではありません。

確かに加熱することでチアミノーゼの成分は壊れますが、それでもタコは非常に消化の良くない食べ物です。

下痢や嘔吐などの胃腸障害につながる可能性が高いですから、イカもタコも猫に与えるのを習慣にすることはやめたほうが猫のため、と言えるに違いありません。

猫がイカやタコを食べてしまった!そんなときどうしたら良い?

病院で診察を受ける猫

santypan/shutterstock.com

イカに関してもタコに関しても、猫が間違ってほんの少し口にしただけならそれほど心配する必要はありません。

もし「生の」状態のイカやタコを食べた場合には、しばらく様子を見守って体調に変化が起きていないかを観察するようにしましょう。

特に子猫やシニアの猫の場合は消化機能が低下している可能性が高いので、万が一食べてしまった場合は気を付けて見守ってあげるようにしてください。

たとえば歩行困難や視覚障害といった症状や、吐き気や嘔吐下痢、食欲が無い…といった症状が見られるようであれば、早めにかかりつけの獣医師に連絡を取って相談することをお勧めします。

「いつ、どれくらいの量のイカあるいはタコを食べたのか」を正確に獣医師に伝えるようにし、必要であれば適切な処置を施してもらうようにしましょう。

猫の誤飲や誤食を防ぐために飼い主としてできること

食材はタッパーに

absolutimages/shutterstock.com

当たり前のことではありますが、愛猫の健康や体調を気遣い気を配ることが、飼い主としてまず大切な役目です。

どんな食材をどれくらい食べさせるか、どのような形で与えるかなど、適切な量や与え方を工夫する必要がありますし、たとえ「ぜったいに食べさせてはいけない」という食材ではないとしても、不必要に、あるいは過剰に摂取しないように注意が必要でしょう。

ですから、猫に食べさせたくないと思っている食べ物や飲み物は特に、猫がすぐに届きやすい場所であるとか、目に入るような位置に置いておかないようにすることができます。

そうすることで愛猫が間違って誤飲・誤食してしまうというリスクを避けることができます。

猫は匂いにとても敏感で、鼻がよく利きます。一度口にして美味しいと分かった食材をきちんと覚えていて、その食材が入った料理にも気付くようになります。

気に入ってしまった食材は、どんなに高い場所や見えない場所に隠したとしても鼻がいいのであっという間に見つけてしまいます。

「ここならぜったいに見つからないでしょう」とか「この高さなら届かないでしょう」などと、飼い主が安全と思った場所でも、猫なら簡単に見つけて口にしてしまうかもしれません。

ですからそうした失敗を防ぐためにも、猫が取り出せるような場所に食材を置いておかないことや、冷蔵庫の中や開けられない容器などに入れておくといった工夫が大切です。

生のイカやタコは飼い主が食べる直前まで冷蔵庫に入れてある場合が多いとは思いますが、食べかけのままちょっとテーブルを離れた瞬間などにも注意が必要ですね。

また、イカやタコを使った料理を作った場合や、乾燥したスルメなどの加工品にも気を付けるようにしましょう。

そうした人間が口にするものにはたくさんの人工調味料が使用されていますし、塩分や糖分も非常に高いですから、体の小さな猫がたくさん食べてしまうのは健康にもよくありません。

猫の誤飲や誤食は、特に飼い主が仕事などで留守にしている場合に起こりやすいものです。

ですから、飼い主が出かけて家にいない間は食べ物がない部屋を猫のために用意し、その部屋の中だけで猫が過ごせるような環境を整えておくというのも良い方法と言えるかもしれません。

まとめ

猫と飼い主の女性

Africa Studio/shutterstock.com

いかがでしたか。「イカ」や「タコ」は猫が好みやすい魚介類ですが、実はあまり食べさせない方が良い食材であることがお分かりいただけたと思います。

たとえすぐに中毒症状を引き起こすものではないとはいえ、過剰に摂取すると猫にさまざまな健康被害を与えかねません。

イカやタコに含まれる「チアミノーゼ」という酵素が、ビタミンB1を欠乏させることでさまざまな障害を引き起こしてしまう可能性もあります。

特に生の状態のイカにはアニサキスという寄生虫がくっついている場合もあり、そのアニサキスによって食中毒症状が起こってしまう事もあり得ます。

加熱することで「チアミノーゼ」の働きは失われますし、「アニサキス」を死滅させることにもなりますが、それでもイカやタコは消化不良を起こしやすい食材であるため、下痢や嘔吐など胃腸への負担をかけてしまうデメリットもあります。

人間にとっては体に良い栄養豊かな食材であったとしても、猫にとってはさまざまな健康被害を与えかねない食材ですから、過剰に与えすぎないよう気を付けてください。

でも万が一間違って食べてしまったとしても、ほんの少量なら、しかも加熱した状態であればそこまで慌てて心配する必要はありません。

無理に吐き出させようとせずに、体調に変化がないかしばらく様子を見守ってください。必要であれば獣医師に連絡を取って、適切な処置ができるようアドバイスをもらうことができます。

愛猫はせっかく我が家に迎えた大切な家族の一員です。愛猫と少しでも長く一緒に過ごすことができるように、特に食べさせるものにはよく気を配るようにし、愛猫の健康を守るようにしていきましょう。

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