猫の鼻の役割とは?その特徴や機能を詳しく解説します!

猫の鼻の役割とは?その特徴や機能を詳しく解説します!

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猫の鼻は小さくとても可愛らしいですが、とても重要な役割を果たしている器官でもあります。そこで今回は、猫の鼻の特徴やその機能について詳しく解説します。また鼻の状態から分かる猫の健康状態や病気のサインについても取り上げたいと思います。

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猫の鼻から分かる健康状態

自分の鼻を舐める猫

Viorel Sima/shutterstock.com

愛猫の鼻をふとみると、”なんか湿っている・・”と感じたことはありませんか?実は、猫の鼻は常に湿っているものです。猫の鼻の先、つまり、毛の生えていない部分は「鼻鏡(びきょう)」と呼ばれ、通常は寝ているとき以外濡れています。

この湿りの正体は鼻腔内部から分泌されている液体で、鼻腺と涙腺の腺細胞から分泌されています。

この液体を鼻の表面まで広げて濡らすことで、においの粒子を多く鼻に取りこみ、においをキャッチしやすくしているのです。そのため、人間の数十倍から数万倍まで細かくにおい嗅ぎ分けることができています。

しかし、いつもより鼻が湿っていたり、鼻水のようになっていたりすることがあるかもしれません。またそれとは逆に、鼻が乾燥しきっているということもあります。

このような猫の鼻の変化は、猫の健康と結びついています。つまり、飼い主さんが毎日愛猫の鼻の状態をチェックするなら健康状態を知ることができるのです。

では、猫の鼻の状態からどのような病気のサインが分かるのでしょうか?鼻の症状をひとつずつ見てみましょう。

鼻が乾燥している場合

猫の鼻は常に湿っていますが、寝ている時や空気が乾燥している時は、多少乾いていることもあります。

また空気が乾燥する冬は、室内の湿度が低くなるため猫の鼻が乾燥しやすくなります。ですから室内の湿度を50~60%で維持するようにしましょう。そうすることで、ウイルス感染の予防にもつながります。

しかし、鼻がいつも乾燥していたり、ひび割れているときは、猫の体調がどこか悪いことが考えられます。 また、猫の鼻は、体の水分が足りない時にも乾燥することがあります。

その場合は、すでに脱水症状を起こしている可能性もありますので、すぐに水分を与えましょう。もし下痢や嘔吐、食欲の低下などの症状があらわれているなら、すぐに動物病院を受診されることをおすすめします。

鼻水やくしゃみをする場合

猫も人間のように、鼻炎や副鼻腔炎などを患っていると、鼻水やくしゃみが出ることがあります。鼻炎の原因は主にウイルスや細菌、アレルギーなどさまざまなものが考えられます。

原因によって治療法が異なりますので、まずは動物受診をされることをおすすめします。

鼻血が出ている場合

猫が鼻血を出すケースのほとんどは、鼻の中の傷やおでき、炎症などによるものです。しかし、感染症や腫瘍、血小板の異常などの大きな病気を発症しているときにも鼻血がでます。

いずれにせよ鼻血がでることはよいことではありませんので、早目に動物病院を受診しましょう。

鼻の穴が狭くなっている場合

鼻の穴が狭くなっている「鼻腔狭窄」という病気は、主にペルシャやヒマラヤンなどの短頭猫種に生じやすい病気のひとつです。

正常の鼻は左右対称ですが、鼻腔狭窄の鼻は鼻の穴が小さくなってしまうため、呼吸をするたびによく鼻がグーグーと鳴っていたり、呼吸がしづらくなるなどの症状が見られるようになります。

猫が苦手とするにおいとは?

テーブルに置かれたフレッシュレモン

Jag_cz/shutterstock.com

細かくにおいを嗅ぎ分けることができる猫ですが、実は苦手なにおいがあるようです。何のにおいを猫は苦手としているのでしょうか?幾つか取り上げてみましょう。

柑橘系のにおい

猫が苦手なにおいの代表的なものといえば、柑橘系をまず挙げることができます。

わたしたち人間にとって柑橘系のにおいは爽やかないい香りですが、猫にとっては柑橘系のにおいは鼻につく酸っぱいにおい、つまり腐ったにおいと感じるようです。

そもそも野生で生きていた猫は、食べ物が腐っているかどうかをにおいで判断していました。そのため鼻を突き抜けるような酸っぱいにおいは危険なにおいと判断していたようです。その本能が現代の猫にも残っており、柑橘系のような酸っぱいにおいを苦手としています。

アロマのにおい

アロマオイルの強いにおいは、猫にとって鼻をつく不快なにおいと感じるだけでなく、中毒症状を引き起こす可能性のある物質でもあります。

アロマオイルなどに含まれているエッセンシャルオイルは、猫の体では上手に分解できない物質なのでとても危険です。また、鼻につくきついにおいでもあるので、アロマオイルはできるだけ使わないほうがよいでしょう。

ハーブのにおい

ハーブの香りも猫は苦手のようです。ハーブを使った消臭剤や芳香剤などがありますので、猫の鼻に不快感を感じさせないよう使用する際には注意しましょう。

香辛料のにおい

香辛料の鼻にツンとくるにおいは、猫にとってとてもきつい苦手なにおいです。

具体的には胡椒、トウガラシなどの香辛料をはじめとし、たくさんのスパイスが入っている食べ物も不快に感じるようです。

たばこのにおい

猫は、たばこのにおいも苦手とします。たばこは猫の鼻に不快感を与えるだけでなく、受動禁煙によってガンや皮膚炎などのリスクも高めます。

ですから、愛猫の健康維持のためにも、愛猫の前ではたばこを控えるようにしましょう。

愛猫の鼻掃除をしよう!

綿棒で猫の鼻を掃除する人

Elnur/shutterstock.com

通常、猫の鼻はほとんど汚れていないので鼻掃除をしてあげる必要はありません。黒い鼻をしている猫の場合、少し見づらいですが、おそらくあまり汚れていないことでしょう。

しかし、鼻の色を問わず、鼻水が垂れている、鼻が詰まっている、そして、ペルシャやヒマラヤン、エキゾチックショートヘアなど短頭種の場合は鼻掃除をしてあげる必要があります。

では、どのように鼻掃除をすればよいのでしょうか?綿棒を使った猫の鼻掃除の方法をご紹介しましょう。

1、猫の鼻は小さいので、出来れば赤ちゃん用の細い綿棒を用意しましょう。

2、鼻の横から綿棒の先をあてます。そして、クルクルと回しながら、鼻くそを取り除いていきます。

3、鼻の穴の奥は狭いので、綿棒の腹をあてて掃除します。

綿棒で強くこすると痛みを感じて嫌がりますので、あくまでも優しく掃除してあげることがポイントです。猫が嫌がるようならすぐに解放してあげましょう。

鼻掃除後は、たくさん褒めてあげるか、大好きなおやつなどご褒美をあげて、”鼻掃除をするといいことがある”と認識してもらえるようにしましょう。

猫の鼻くその取り方を教えて!猫の鼻水や鼻くその原因や対処法を詳しく解説します!

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https://mofmo.jp/article/20191

まとめ

猫の鼻の特徴や機能、役割などについてみてきましたが、いかがでしたか?猫の鼻はとても小さいですが、様々な働きをしていることが分かりました。

また、猫の鼻が適度に濡れていることは健康のバロメーターの役割も果たしており、鼻の状態から健康状態や病気のサインも知ることができます。

さらに鼻の色からおおよその性格も判断できるなんて面白いですね。

みなさんも是非、愛猫の鼻をよく観察してみてくださいね。そして、鼻が乾燥しないよう湿度管理の整った環境を整えてあげましょう。

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