猫がエリザベスカラー付けているときのトイレはどうするべき?ポイントを紹介

猫がエリザベスカラー付けているときのトイレはどうするべき?ポイントを紹介

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猫が手術などでエリザベスカラーを付けなければいけない場合、色々と不都合が生じることがあります。例えば「トイレに入りにくい」といった点です。今回はエリザベスカラーの装着時に飼い主ができる工夫について解説します。エリザベスウェアという便利なツールについても紹介します。

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猫にはグルーミングが必要

窓際でグルーミングしている猫

PHOTOCREO Michal Bednarek/shutterstock.com

猫は、傷口を治す以外にもグルーミングを目的として体を舐めます。グルーミングはいわゆる「毛づくろい」ですが、毛並みを整える以外にも重要な役割りがあります。エリザベスカラーを付けると、グルーミングができないことでストレスが溜まるようです。

グルーミングには、被毛を清潔に保ったり、汚れの付着を防いだりする目的があります。他にも、唾液による殺菌効果や血行促進の効果もあります。唾液が蒸発することで体温を下げたり、逆に毛を解かすように被毛をふっくらさせて体温を保ったりもできます。

皮膚を心地よく刺激することはリラックスにもなるため、ストレスを感じた時もグルーミングを行います。

手術の後などでエリザベスカラーを付けている時は、手術室での恐怖や術後の痛み、普段とは違う違和感で余計にストレスが溜まるため、通常よりもグルーミングしたくなるはずです。

しかし、エリザベスカラーによって舌が届かないため、それもできません。飼い主が普段よりも愛情を注いで、辛い時期を乗り切るしかないこともあります。事情によりエリザベスカラーしか選べない場合でも、慣れるまで辛抱できれば、その後は馴染んでくれるかもしれません。

去勢手術と避妊手術

病院で手術を受ける猫

De Visu/shutterstock.com

エリザベスカラーを付けている主な理由の一つは、去勢手術です。何らかの外傷治療やその他の手術というケースももちろんありますが、初めてエリザベスカラーを付けたのは去勢もしくは避妊手術、ということがほとんどでしょう。

家で長く飼うことを考えると、手術を選択する飼い主は少なくありません。去勢手術のメリットについても考えておきましょう。

・手術のメリット 去勢・避妊手術には、医学的なメリットがあります。メスであれば、ホルモンの分泌で刺激を受けることによる、乳腺腫瘍になる危険性を減らせます。乳腺腫瘍は悪性になる確率が非常に高く、よって致死率も非常に高い身近な病気です。避妊手術で卵巣や子宮を切除するため、腫瘍が発生する確率を大幅に下げられます。

オスの場合も同じく、精巣腫瘍などの生殖器にかかわる疾患のリスクを下げられます。発情期やホルモンの分泌が著しく減るため、マーキングやスプレー行動などを家の中でしなくなるというメリットもあります。

これはメスに多い行動ですが、発情期には独特の声で鳴いて異性を引き寄せるため、鳴くことや徘徊も減ります。去勢・避妊手術は人工的な作業ですが、健康的にも振る舞いという意味でもメリットのある手術です。

稀に、去勢手術をしても行動が変わらないことがあります。オスの約10パーセントに見られるようで、こればかりは手術前には分からないようです。

いずれにしても、去勢手術は繁殖できなくするためだけのものではなく、健康にもメリットのある選択肢です。肥満や脱毛症などのデメリットもありますが、大抵は運動や治療で解決できるものであり、メリットをはるかにしのぐデメリットという訳ではありません。

去勢・避妊手術の費用

手術の費用は動物病院によって異なりますが、去勢手術で20,000円程度、避妊手術で30,000~40,000円程度です。術前検査があり、全身麻酔に耐えられるかどうか、ウイルス感染の有無などを調べます。

これにより費用が膨らむことがありますが、5,000~10,000円程度です。獣医師会の助成金や、自治体によっては補助金を出しているところもあるため、事前に調査しておきましょう。

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