
猫生の読み方は?猫の一生の過ごし方や苦労について分かりやすく紹介
猫の一生のことを「猫生」と呼ぶ人がいます。猫生はどのような読み方をすればよいでしょうか?この記事では、猫生という言葉の読み方について、また猫の一生の過ごし方や人知れない苦労について解説します。

人間の知らないネコの苦労

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自分の好きなように生きていると思われるネコちゃんですが、意外と繊細でストレスを抱え込みやすい性格だったりします。ネコちゃんたちにも、人知れず悩んでいることがあります。
人間の知らないどんな苦労を、ネコちゃんたちは我慢しているのでしょうか。ネコちゃんが大変と感じている苦労をご紹介します。
ご主人様との付き合い方
猫ちゃんには、色んな性格のタイプがあります。寂しがり屋でいつも飼い主と一緒にいたいと感じている猫ちゃんもいれば、自分の時間を大切にしたいと思う猫ちゃんもいます。それでご主人様との付き合い方に悩んでいる猫ちゃんはたくさんいます。
寂しがり屋の猫ちゃんで、ご主人様に甘えたいと思っているのに、いつも飼い主が家を留守にしている場合、猫ちゃんは寂しくて「ストレス」を抱えている可能性があります。
「何でご主人様は自分のことを置いて出て行ってしまうのだろう」、「なんで自分と遊んでくれないんだろう」、「自分のことが嫌いなのかな」などと、不満に思っていたり、残念に感じているかもしれません。
一方で、自立心が強く「一人の時間を大切にしたい!」と思っている猫ちゃんもいます。そんな性格の猫ちゃんは、やたらとかまってくるご主人様にイライラしてしまうということがあります。
のんびり気持ちよく「日向ぼっこ」している時に、急に飼い主が撫でてくると、「ほっといてくれよ!」と思っ ているかもしれません。
また、疲れて眠っているところをたたき起こされて、抱っこしてくるご主人様のことを、「この人ウザいな!」と感じているかもしれません。
ご主人様に小さい子供がいる場合、急に泣き出したりはしゃいだりするから、近くに来ないで欲しいなと思うこともあるでしょう。
このように、ネコちゃんはデリカシーのないご主人様の行動や、冷たいと感じる飼い主の生活パターンで、人知れず傷ついている場合があります。
トイレを掃除してくれない
猫ちゃんは、とっても綺麗好きな動物です。汚い環境で生活をすることを嫌います。特にトイレ周りが汚れているのを見ると、ウンザリしてうんちやおしっこをする気持ちが失せてしまいます。
うんちがしたいと思ってトイレまで行ったのに、前にしたうんちやおしっこが残っていると、こんな汚いトイレに入りたくないと感じて、我慢してしまう猫ちゃんも多くいます。
中には、トイレを我慢しすぎたために、膀胱炎などの病気を発症してしまう猫ちゃんもいるほどです。
「何でご主人様はこんなに散らかっていても何も感じないんだろう1」と、ご主人様の衛生感覚を疑っているかもしれません。
猫ちゃんから、不潔な飼い主との烙印を押されてしまわないように、家の中を清潔な状態に保つようにしましょう。特にトイレ周りの掃除はしっかりと行い、うんちやおしっこの片付けは忘れずに行うようにしましょう。
たばこのニオイが嫌い
猫ちゃんはとっても嗅覚に優れた動物です。人間の数万倍もの感度の嗅覚を持っていると言われています。
匂いを感じる「嗅細胞(きゅうさいぼう)」と呼ばれる細胞の数を比較すると、人間が500万から4000万個なのに対して、猫ちゃんは1000万から2億個もの嗅細胞を持っているとされています。
そのため、人間には全く感じない匂いでも、猫ちゃんには強烈な匂いに感じます。特にタバコの臭いは強烈で、いくら大好きなご主人様だったとしても、「タバコの嫌なニオイがするので近づきたくない」と思っているかもしれません。
タバコのニオイは服や体などに染み付いてしまうので、部屋の中で吸わないように気をつけていても、ご主人様の体から強烈な悪臭が漂ってくると猫ちゃんは感じています。
タバコを吸っている人はその匂いに慣れてしまうため、自分の吸っているタバコのニオイが、周囲にどれほど影響を与えているかあまりわからないものです。
しかし、タバコを吸わない人がタバコを吸っている人に近づくと、人間でもその独特のニオイですぐにわかります。猫ちゃんはさらに嗅覚が優れているので、煙草を吸うご主人様のことを、「鼻がへし折られるぐらい臭い人」と思っているかもしれません。
寒いのを我慢している
猫ちゃんは、基本的に自分で快適な環境を見つけることができます。それで、多少の気温の変化であれば、全く気にしません。寒いと思ったら「日向ぼっこ」に行き、暑いと思ったら日陰に涼みに行けばいいだけです。
でも、家の中でエアコンを使われると、どこに行っても温度が一緒なので、自分が快適だと感じる温度の場所を探すのに苦労してしまいます。
覚えておきたい点として、猫ちゃんにとって快適な温度と、人間にとって快適な温度には、微妙な違いがあります。
一般的に言って、夏場にエアコンで室内を冷やす場合、28度前後の設定が猫ちゃんにとって最適だと言われています。人間にとっては、多少蒸し暑く感じるぐらいが、猫ちゃんにとって快適な温度です。
一方、冬に暖房を使用する場合には、20度から22度くらいを目安に、室内の温度を調整するようにしましょう。
冬場に注意が必要な別の点として、湿度の管理があります。暖房を使用すると、室内が乾燥しやすくなります。それで、加湿器などを上手に利用して、室内の湿度もコントロールするようにしましょう。
体調不良に気付いてもらえない
実は、ネコちゃんはとっても辛抱強い動物でもあります。多少の傷みでは、全くへこたれません。また、野生で生き延びてきた習性ゆえに、弱みを見せることを極端に嫌います。
もし、元気のない姿を見せてしまうと、弱みを突かれて襲われてしまう危険性があるからです。それで、体調が悪くなると人目に隠れてうずくまり、体調が良くなるのをじっと待ちます。
中には、そのまま亡くなってしまう猫ちゃんもいます。よく「猫は死期が近づくと身を隠す」と言われますが、それはこうした猫の習性が関係しているものと思われます。
ついつい食べすぎてしまう
猫ちゃんは、自分で食事量を制限することができません。ご主人様がくれたご飯は、ついついぺろっと全部食べてしまいます。
最近のキャットフードは、しっかり栄養を摂取できるよう設計されているので、適切な給餌量よりも多く食べてしまうと、食べた分だけしっかり太っていきます。
ちょっと歩くのも大変そうに見えるほど、肥満体型になってしまっている猫ちゃんも多くいます。そんな肥満体型の猫ちゃんは、「自分がこんなに太っているのはご主人様のせいだ!」と考えているかもしれません。
写真が嫌い
最近では、自分の飼っている猫ちゃんを写真に撮って、「インスタ」などに投稿するのを趣味にしている飼い主も少なくありません。
でも、猫ちゃんにとってはいい迷惑です。特にフラッシュを焚かれると、眩しいので嫌がる猫ちゃんが多いようです。猫の目は光を集めやすい構造になっているので、フラッシュを使って猫の写真を撮っていると、視覚障害を引き起こす可能性もあります。
また、飼い主の中には可愛い写真を撮るため、猫ちゃんに洋服を着せたりする人もいます。これも猫ちゃんは嫌がることが多いようです。そもそも猫には立派な被毛があるので、洋服は必要ありません。
むしろ、動きにくく不便に感じたり、ジャラジャラ鈴などがついていてうるさいと思っています。こうした飼い主の行動は、猫にとっては迷惑なだけなので、ご主人様のエゴに付き合わされることに、うんざりしている猫ちゃんもいます。
まとめ
いかがでしたか。なんにも考えていないように思えて、意外に猫ちゃんはいろんなことに敏感な生き物です。この記事を読んで、あなたは本当に「猫ちゃんのような人生を送りたい!」と言えるでしょうか。
確かに、猫ちゃんは自分の時間を自由に使って、のんびり優雅な生活を送っているように見えるかもしれません。でも、何でも自分の思い通りに行動できる人間とは違って、寒くても、トイレに行きたくても、ご主人様が気づいてくれるまで待つしかありません。
「猫ちゃんなりに色々気を使って苦労してるんだなぁ」と思った人も多いのではないでしょうか。自分の飼っている猫ちゃんの気持ちを理解して、より幸福に生活できるように助けてあげましょう。