猫はどうやって分類される?サイズから見る小型猫と大型猫それぞれの特徴と猫種の紹介

猫はどうやって分類される?サイズから見る小型猫と大型猫それぞれの特徴と猫種の紹介

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犬には『大型犬』『小型犬』とそれぞれに特徴があります。では、猫も『大型猫』もしくは『小型猫』と分けることができるのでしょうか。ここでは小型猫と大型猫それぞれの特徴をサイズや大きさで分類してみたいと思います。また、『大型猫』『小型猫』それぞれの中で人気の猫種も紹介します。

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大型猫の特徴とは

メインクーン

Eric Isselee/shutterstock.com

▪️大型猫の大きさ 一般的に体重が5kg程度の猫が「大型」に分類されますが、8kg以上のねこちゃんもいますので5kg以上と考えることができるかもしれません。小型の猫の体重の2~3㎏と比べると犬並みの大きさといえるかもしれません。

体型は大きいからといって決して太っているわけではなく、骨格がしっかりしていて、筋肉質でがっしり体型といえるでしょう。特に前足は標準体型の猫の前足を見慣れていると、大型猫の前足を見た時に「こんなにも大きいの〜」と思うほどがっしりなことに驚くかと思います。

▪️子供時代が長い 猫の成長は一般的に半年で性的に成熟し、約一年で体の大きさが大人になると言われています。しかし、大型の猫のスピードはゆっくりで、身体的に成猫となるためには2~3年程度の時間が必要と言われています。

そのため、大人の体になる前の猫の体は感染症にかかりやすい傾向があります。大きくなる体を作るためにもしっかりとした骨格を作らなければなりません。栄養バランスの整った食事と適度な運動が子供時代のカギとなってきます。

▪️大型猫の性格 大型のねこちゃんは体の大きさ通り心も広く、フレンドリーで人懐っこく、大らかな性格の猫が多いようです。特に大型猫の中でも長毛種のねこちゃんは、優しくおっとりとしていて辛抱強く、人間が好きなねこちゃんが多いようです。

しかし、猫の性格は育った環境にもよりますので、大型だから穏やかと決めつけることはできないため、あくまでもその「傾向」があるという程度に覚えておきましょう。

大型猫を飼育する時の注意点

ブラッシングをする猫

Levent Konuk/shutterstock.com

▪️完全室内飼いする 猫の安全を考えるのならやはり完全室内飼いにしてあげたいと思います。そして大型ですのでやはり広いスペースが必要となってきます。上下運動をするためのキャットタワーは、しっかりとしたぐらつきのないものを選ぶことによって安全を確保することができます。

また、猫用トイレも大きめのものを準備してあげた方が良いでしょう。通常のシステムトイレは大型猫にとっては小さいかもしれません。カバーなどがあるトイレも小さく感じるかもしれません。最近では大型猫用のトイレもありますので、そのようなものを使用した方がゆとりがあるでしょう。

▪️食事の管理を行う 体が大きく筋肉質なため、その体型を維持するためにも、高タンパク低カロリーの品質の良いキャットフードを準備してあげてください。

▪️ブラッシングはこまめにする 大型の猫ちゃんの中には短毛種もいますが、長毛種のねこちゃんの方が多い傾向にあります。長毛種の猫はセルフグルーミングにより、抜け毛を飲み込み毛球症になりやすいので、短毛種の猫と比べるとこまめにブラッシングやシャンプーといった被毛のお手入れが必要です。

▪️室温管理をする 厚く長い被毛を持つ大型ねこちゃんは寒さには強いかもしれませんが、夏の暑さには非常に弱いため熱中症に気をつけてあげてください。エアコンで涼しい部屋を作ってあげましょう。また、エアコンで冷えすぎてしまった時のことを考えて、エアコンの風が当たらないところを作ってあげるか、他の部屋に移動できるようにしておくと良いでしょう。そのほか猫用クールマットなどを上手に用いることもおすすめします。

▪️キャリーバッグは大きめサイズで 動物病院などに連れて行くためのキャリーバッグも大きめのバッグが必要です。ねこちゃんの体重にバッグの重さが加わるのでかなり重たくなります。キャリーバッグそのものは頑丈な作りのものを準備する必要がありますが、持ち上げる時に飼い主さん自身が『ギックリ腰』にならないように気をつけてください。

大きな体と心で包んでくれる大型猫の紹介

ラグドール

Eric Isselee/shutterstock.com

①メインクーン メインクーンはアメリカのメイン州に古くから生息していた猫種です。成猫はオスで6~9kg、メスは3~6kg程度になります。成猫になるまでは4年程度かかると言われています。ダブルコートの被毛で、尻尾までふわふわとしています。毛色や模様はとても多いのですが、ブラウンやシルバーのタビー(縞模様)の猫が広く知られています。

性格は人懐っこく、お客さんに対してもフレンドリーです。ボールを投げると取ってくることを覚えるほど知能の高いねこちゃんです。「世界で一番大きいイエネコ」としてギネスに認定された子もいます。

②ラグドール ペルシャ猫のブリーダーから生まれたと言われているラグドールは、抱っこされるのが大好きなねこちゃんです。ぬいぐるみのように大人しいことから、「ぬいぐるみ」という言葉を意味する「Rag doll(ラグドール)」の名が付けられました。飼い主や家族の膝の上で抱っこされることが大好きです。

オスの成猫の体重は6.5~9kg程度、メス4.5~7kg程度です。成熟するのに3〜5年の期間を要します。筋肉質でずっしりとした体格にミディアムロングの柔らかい被毛を持っていて、首回りに豊富な毛があるのが特徴です。また、ブルーの瞳が印象的です。

性格は愛情深くて人が大好きです。飼い主の言うことをよく聞き、子供にも寛容なねこちゃんです。抱っこが好きな反面、激しい遊びは好まない子が多いようです。

③サイベリアン サイベリアンはロシア原産の猫です。ロシアのプーチン大統領から秋田県知事に贈られたことで、日本で話題になったねこちゃんです。平均体重はメスが4.5kg〜9kg、オスが6.5kg〜10kgです。成猫になるまでに3〜5年ほどかかるため、子供時代を長く楽しむことができます。

シベリアの寒い気候に耐えるため厚い被毛に覆われていますが、サイベリアンの中には、猫の中でも珍しくダブルコートよりもふわふわのトリプルコートの子もいます。また筋肉質で骨量も多く、適度な脂肪が乗った丸みのある形は「ビヤ樽」とも例えられるほどです。性格は我慢強く、従順で温和で、ふわふわの毛が魅力の猫です。

まとめ

さまざまな猫種

Eric Isselee/shutterstock.com

成猫になっても2~3kgぐらいの小型猫は、いつまでも子猫のような姿が魅力的です。また、ちょっとハードルが高そうに感じる大型猫ですが、実は穏やかな性格の猫が多いといわれています。

猫好きにとっては大きくても小さくても「かわいい〜」ということには変わりありませんし、どちらもパートナーにしたいと思うかもしれません。しかし実際に飼うためには、大型猫、小型猫それぞれの正確な知識が必要です。

小さければ小さいなりに、大きければ大きいなりの健康管理が必要になります。様々な情報を集め、実際飼うことができるかどうかを十分考慮した上でねこちゃんを迎え入れてあげてくださいね。

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1 名無しさん
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とても分かりやすかったです