ドーベルマンピンシャーとドーベルマンって同じ犬?特徴や飼い方のポイントも解説!

ドーベルマンピンシャーとドーベルマンって同じ犬?特徴や飼い方のポイントも解説!

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”ドーベルマンピンシャーとドーベルマンは同じ犬種なの?”という疑問を持たれている方は少なくありません。ここでは名前が紹介や記載に違いがある理由や、ドーベルマンの特徴や飼い方のポイントを解説します。

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ドーベルマンピンシャーとドーベルマンは同じ?

ドーベルマン

f8grapher/shutterstock.com

”ドーベルマンピンシャーとドーベルマンは同じ犬種なの?”という疑問を持たれている方は少なくありません。

実際日本で出版されている本やインターネット上でも、犬種名がドーベルマンピンシャーと紹介されたり、ドーベルマンと記載されたり・・など統一していないため、困惑してしまう方が多いようです。

ドーベルマンピンシャーとドーベルマンは、結論から述べるなら同じ犬種です。しかし、ただ単にドーベルマンピンシャーが略されてドーベルマンと呼ばれているわけではなく、それぞれの呼び方には理由があります。

ピンシャーという言葉はドイツ語で「テリア」という意味があり、主に農場などで害獣の捕獲を手伝う猟犬のことです。

時は遡り、1,800年末から1,900年初期にかけてドーベルマンが誕生しました。その当時ドーベルマンは、ドーベルマンピンシャーという名前で呼ばれていました。

そもそもドーベルマンという名前は、犬種を創作した作者の名前がそのまま犬種名となり、その後に猟犬を意味するピンシャーが付け加えられ、ドーベルマンピンシャーという名前が誕生したと言われています。

ピンシャーが付け加えられた理由は、創作者であるドーベルマン氏が、自分自身の護衛と野犬捕獲を目的としていたために、そのような名前が付けたとして知られています。

ドーベルマンピンシャーからドーベルマンに犬種名を変更

ドーベルマンピンシャーという名前が誕生してから時は流れ、第二次世界大戦も終わりを迎える頃、ドーベルマンは軍用犬・警察犬として立派に活躍したと功績が称えられるようになります。

それに伴いドーベルマンの原産国であるドイツでは、ドーベルマンに猟犬を意味するピンシャーという名前を付けるのはふさわしくないと判断し、ドーベルマンピンシャーという名前からドーベルマンという名前へ犬種名を正式に改名しました。

それから半世紀経過したイギリスでも、猟犬を意味するピンシャーというカテゴリーは相応しくないと判断され、軍用犬・警察犬として認知されていたドーベルマンピンシャーからピンシャーを外し、ドーベルマンという名前へ改めました。

そして現在ではヨーロッパ全土でピンシャーという名前は外され、ドーベルマンという正式な犬種名で認められています。

ドーベルマンピンシャーは過去の名前?

では、ヨーロッパ全土でドーベルマンという名前で認知されているということは、ドーベルマンピンシャーは過去の名前ということなのでしょうか?確かにドーベルマンピンシャーは昔の名前でしょ?!と思う方もいることでしょう。

でもドーベルマンピンシャーは昔の名前ではありません。なぜならアメリカでは、今でもドーベルマンピンシャーという名前で呼ばれているからです。

現在、原産国であるドイツはアメリカに犬種名の統合を依頼しているようですが、まだ正式に変更されていません。そのため、ドーベルマンとドーベルマンピンシャーは同じ犬種なのか?と多くの人を困惑させているのです。

では、日本ではどちらの名前で認知されているのでしょうか?ヨーロッパ全域やアメリカのようにはっきりとしていないため、ドーベルマンと記載されたり、ドーベルマンピンシャーと記されたり・・さらなる困惑を招いています。

どちらの名前で呼んでも間違いではありませんが、将来的には原産国ドイツを中心としたヨーロッパ全域のように、ピンシャーが外された「ドーベルマン」という名前で固定されると思われます。

ドーベルマンの歴史

立ち耳のドーベルマン

everydoghasastory/shutterstock.com

ドーベルマンとドーベルマンピンシャーは同じ犬種を指していますが、ここからはドーベルマンとして統一していきます。上記でも少し触れていますが、ドーベルマンの歴史はとても古く、ドイツを始まりとしています。

時は1890年頃まで遡ります。ドイツで税金を集める仕事をしていたカール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマン氏は、仕事上いつもお金を持ち歩いていたため、泥棒への恐怖心を常に抱いていました。そんな彼を警備する犬として相棒になったのがドーベルマンです。

すぐにドーベルマンの人気は高まり、ドイツを中心とした多くの国で警察犬や軍用犬として活躍し、現在でもペットとしてはもちろん、働く犬としても活躍するようになっています。

ドーベルマンの特徴とは?

ドーベルマン

anetapics/shutterstock.com

では、ドーベルマンの見た目の特徴についてみていきましょう。

大きさ

ドーベルマンのオスは体高68~72㎝、体重40~45㎏、メスは体高63~68㎝、体重32~35㎏の大型犬に分類されます。筋肉質で引き締まった身体はドーベルマンの特徴と言えるでしょう。

ドーベルマンは生後半年まではもの凄い速さで成長していき、体重も著しく増加していきます。その後、半年を経過すると成長のスピードは緩やかになり、徐々にドーベルマンらしい筋肉質の体型になってきます。美しい体型へと成長するまでには、生後2~3才頃までかかるのが一般的です。

被毛

ドーベルマンの被毛の毛色はブラックとブラウンが公認カラーとなっていますが、JKC(ジャパンケネルクラブ)では公認カラー以外の毛色としてブルーとイザベラも認められています。

ドーベルマンの毛色は、黒のベースカラーに茶色のカラーが混じったブラックが一番人気があるようです。

体の特徴

ドーベルマンの特徴と言えばピンと立った耳や短いしっぽが挙げられますが、どちらもドイツの軍用犬だった頃の名残となっています。

もともとドーベルマンは垂れ耳をしており、尻尾が長い犬種です。しかし軍用犬や警備犬として活動するために、ケガの防止や垂れた耳や長い尻尾が狙われないように、断耳や断尾が一般的に行われていました。そのためドーベルマンのイメージとして、ピンと立った耳と短いしっぽが定着され、そのスタイルが長らく保たれてきました。

でも現在では、家庭でペットとして飼われているドーベルマンの場合、耳やしっぽをカットしないで、垂れ耳で長いしっぽのままのドーベルマンが多くなってきています。

ヨーロッパではドーベルマンの断耳や断尾を禁止する国も増えているので、今後ピンと立った耳と短いしっぽのドーベルマンを見かける機会は少なくなるかもしれませんね。

運動量

ドーベルマンは多くの運動量を必要とする犬種です。朝と夕方の1日2回、1時間ずつの散歩をはじめとし、週に何度か思いっきり走らせたり、ジョギングしたりすることも求められています。

ドーベルマンはとても活発で運動量が多い犬種として知られていますが、年齢や性格によって運動量は異なってきますので、飼育しているドーベルマンをよく観察し、適切な運動をこなすようにしましょう。

ドーベルマンの種類

ドーベルマンは、アメリカンとヨーロピアンの2種類に分類されています。

■アメリカンタイプ アメリカンタイプのドーベルマンは、家庭でペットとして飼うために交配させた種類です。ヨーロピアンタイプと比較すると、若干小さい身体をしているのが特徴的です。ドッグショーで見かけるドーベルマンの多くは、アメリカンタイプになります。

■ヨーロピアンタイプ ヨーロピアンタイプのドーベルマンは、軍用犬や警察犬などの使役犬を目的として誕生させた種類です。そのため、筋肉質でがっちりとした骨格を備えた体型が特徴となっています。警察犬として活躍しているドーベルマンの多くは、ヨーロピアンタイプになります。

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