
【獣医師監修】猫が甘えてくれなくなった?飼い主に甘えなくなる4つの理由を紹介【2023年版】
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獣医師
日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/
愛猫が急に甘えてくれなくなったと感じることはありませんか?これまで仲良くしてきたのに、急に猫の態度が変わってしまうとショックですよね。そこで今回は、猫が甘えなくなる理由をご紹介したいと思います。

猫が甘えなくなる理由③:飼い主さんを嫌いになった

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猫が飼い主さんに甘えなくなったのは、「飼い主さんのことを嫌いになった」可能性もあります。
猫は飼い主さんに対して強い警戒心を抱くようになることがあります。理由なく警戒心を抱くことはありませんから、猫に警戒心を抱かせるようなことや、不快感を与えるようなことをしていないか考えてみましょう。
しつけ方法を間違えている
猫に対してしつけ方法を間違えてしまうと、猫は飼い主さんに対して強い警戒心を抱くようになります。
猫は犬のように飼い主さんと主従関係を持つことがありません。猫へのしつけは、飼い主さんへの服従心を与えるのではなく、損得勘定に訴える必要があります。
しつけの際には、飼い主さんが直接、怒鳴ったり叩いたりしないようにしましょう。猫は「悪いことをした」と考えるどころか、叱られた理由が分からずに、「飼い主さん=怖い人」と考えてしまいます。
猫のしつけの際には、「こうするといいことがある」とか「これをすると嫌なことがある」と思わせることが必要なのです。
猫が甘えなくなったなら、しつけの方法を見直してみるのも良いでしょう。
構い過ぎ
飼い主さんが猫に対して構い過ぎている可能性もあります。
猫は自由を好む性格をしています。自分が構ってほしくない時に強引に迫られると、とても不快に感じてしまうのです。猫好きな人にありがちな傾向ですが、猫が嫌がっているのに、抱きかかえたり触ったりすると、猫は不快に感じてしまいます。
ですから、猫とのコミュニケーションはお互いが気持ちよくなる範囲で行ないましょう。
猫が甘えなくなる理由④:気温の問題

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猫が甘えなくなるのは「気温に問題」があるのかもしれません。暑い時と寒い時とでは、猫の態度は大きく変わります。猫が甘えてこなくなったなら、気温に変化があったか考えてみましょう。
寒い時期には、暖かい場所を好む
猫は暖かい場所が好きなので、寒い時期にはできるだけ気温が高い場所に移動します。猫がこたつやストーブ前が好きなのも納得できますよね。
飼い主さんに甘えてくるのも、暖かい場所が好きだからかもしれません。飼い主さんと身体をくっつけると体温が伝わってきて、とても暖かく感じるのでしょう。
夏は暑苦しい
夏は気温が高いので、猫は出来るだけ涼しい場所に移動しようとします。
夏場に猫が廊下にへばりついているのを見たことがあるでしょうか?廊下の床は、温度が低くひんやりとして気持ちがいいので、寝そべっているのです。
夏に飼い主さんとべったりとくっつくと、体温か伝わってくるので非常に暑苦しく感じるのでしょう。寒い時期はくっついてきてくれたのに、夏が近づくにつれて、近寄ってこなくなります。
猫としてはより涼しい場所を選んでいるだけなのですが、飼い主さんからすると「最近甘えてこなくなったな」とショックを受けるかもしれませんね。
まとめ
猫が甘えなくなる理由をご紹介することができましたが、いかがでしたか。
猫は気分屋だと言われていますが、理由もなく甘えなくなることはありません。理由を把握したいなら、甘えなくなった時期の変化について思い起こしてみましょう。
理由が分かるなら、改善することでまた甘えてくれるようになるでしょう。場合によっては、猫の体調不良に気付いたり重大な病気を発見したりすることに繋がります。
これからも、猫との関係性に注目して、猫にしっかり甘えてもらえるように工夫しましょう。飼い主さんも飼い猫たちも、もっと幸せな生活を送ることが出来るはずですよ。