猫にケチャップはNG!致死量ともしも食べた時の対処法!

猫にケチャップはNG!致死量ともしも食べた時の対処法!

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猫にケチャップは与えてはいけません。なぜなら、ケチャップには猫にとって有害な玉ねぎやニンニクが使用されているからです。そのため、猫がケチャップを口にすると「玉ねぎ中毒」を引き起こす可能性があり、とても危険です。今回は、どのくらいの量を食べると危険なのか、食べてしまった場合の対処法について解説します。

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猫にケチャップを与えてはいけない理由とは

瓶に入ったケチャップ

stockphoto-graf/shutterstock.com

様々な料理に使用され、食卓に欠かすことのできないケチャップですが、猫には与えてはいけません。猫にケチャップを与えてはいけない理由は主に3つあります。

まず、ケチャップには「砂糖」が含まれているため、とても高カロリーです。そのため、継続して猫にケチャップを与えていると、糖尿病や肥満の原因となってしまいます。

また、ケチャップには「塩分」も多く含まれています。猫が健康を維持するためには、ある程度の塩分は摂取する必要があります。しかし、摂り過ぎてしまうと、高血圧や腎臓病、心疾患などを引き起こす可能性があります。

さらに、ほとんどのケチャップには、猫にとって有害な「玉ねぎやニンニク」が含まれています。玉ねぎやにんにくなどのネギ類には、「アリルプロピルジスルファイド」という物質が含まれています。この物質が猫の体内に入ると、赤血球が破壊され、溶血性貧血や血尿を引き起こします。また、赤血球の色素が腎臓を破壊し、急性腎障害を起こす可能性もあります。

この毒性は加熱しても消えません。ゆえに、玉ねぎやにんにくが使用されているケチャップは、絶対に猫に与えてはいけません。

猫がケチャップを食べてしまった時の症状

点滴されている猫

Uladzimir Gudvin/shutterstock.com

ケチャップに含まれる玉ねぎやにんにくを摂取すると、以下の様な症状が現れるかもしれません。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 貧血
  • 元気がない
  • 呼吸が早い
  • 血尿
  • 脈が弱い
  • 黄疸
  • 歩行不安定
  • 歯茎やまぶたの裏が白くなる
  • 呼吸困難
  • 食欲消失
  • 意識混濁

このような症状が見られる場合は、ケチャップに含まれる玉ねぎやにんにくによる中毒症状を起こしていることが考えられます。玉ねぎ中毒の症状が出るまで、12時間後から2~5日後と時間がかかる場合があるので、注意が必要です。

猫に危険が及ぶ摂取量

カッティングボードの上に置いてある玉ねぎ

NUM LPPHOTO/shutterstock.com

ケチャップなどのように加工されたものだと、どのくらいの量を猫が口にしたら中毒症状が出るのか、致死量となるのか、はっきりとしたことは分かりません。一般的には、体重1kgあたり玉ねぎ15g程度(大さじ1杯ほど)の量で中毒を起こし、致死量になりうるとされています。

しかし、実際には猫の年齢や健康状態などによっても異なるため、ほんのわずかな量であったとしても、玉ねぎが使用されているケチャップは与えないでください。

子猫の場合

生後12カ月未満、体重1kg未満の子猫の場合、消化器官機能が未発達なので、特に注意が必要です。子猫は体も小さく、免疫力も弱いため、少量であっても中毒症状を起こす可能性があります。また、ケチャップに含まれる塩分の摂り過ぎで、腎臓に障害が出ることもあるので、決して与えてはいけません。

成猫の場合

生後12カ月~7歳で、体重3~5kgの成猫であれば、上記の数字を元に計算すると、玉ねぎ45g~75g(大さじ3杯~5杯)の量を摂取すると、非常に危険です。

しかし、だからといって、致死量に達しなければ猫に玉ねぎを与えていいということではありません。前述の通り、猫にも個体差があるため、ほんの一欠片食べただけでも重篤な症状を起こすことがあります。

老猫の場合

7歳以上の老猫の場合、年齢が進むにつれて体力や免疫力が低下してくるため、子猫同様、注意が必要です。老猫が中毒症状を起こすと、重症化する可能性があります。少量であっても死に至る危険があるため、注意が必要です。

猫がケチャップを食べてしまった場合の対処法

先ほども述べたように、玉ねぎ中毒の症状が出るまでには、時間がかかります。そのため、猫がケチャップを口にして、すぐに症状が現れないとしても安心するのは危険です。猫が誤って口にしてしまったら、すぐにかかりつけの病院に連絡し獣医師に相談してください。素人判断で無理に吐かせることは、絶対にやめてください。

動物病院に連絡する際は、「いつ」「どのくらい」の量のケチャップを口にしたのかなど、正確な情報を伝えてください。また、愛猫の年齢や体重、病歴なども伝えるなら、スムーズに処置を行なうことができるでしょう。猫が誤ってケチャップを口にしてしまっても、落ち着いて対処するようにしてください。

マヨネーズやソースも与えてはダメ

手作りのマヨネーズ

mama_mia/shutterstock.com

ケチャップと同じくらい、食卓に並ぶことの多いマヨネーズとソースですが、絶対に猫に与えてはいけません。

マヨネーズには「塩分」が含まれています。塩分を過剰摂取すると、高血圧や腎臓病、心疾患などを引き起こす可能性があります。また、マヨネーズに含まれる「食用油」を過剰摂取することにより、膵臓に負担がかかるリスクが高まります。さらに、猫の中には、マヨネーズに使用されている卵にアレルギー反応を示す子もいます。最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こし、死に至ることもあるので、少量であっても猫にマヨネーズは与えないでください。

ソースには、ケチャップ同様、原材料に玉ねぎが使用されています。猫は犬に比べ、玉ねぎ中毒の症状が出やすいと言われており、個体によっては、玉ねぎが使用された調味料を少し舐めただけでも、中毒症状が出る猫もいます。ゆえに、少しの量であっても猫にソースはNGです。

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