喉を鳴らすのは機嫌がいい時だけじゃない!?猫が喉を鳴らす理由を解説!

喉を鳴らすのは機嫌がいい時だけじゃない!?猫が喉を鳴らす理由を解説!

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猫の不思議なしぐさ・行動の一つに、「ゴロゴロと喉を鳴らす」ことが挙げられます。「機嫌がいい時」や「嬉しい時」に、猫はよく喉を鳴らすといわれていますが、実は他にも理由があります。この記事では、猫が喉を鳴らす時のメカニズムと、その理由について解説します。

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猫が喉を鳴らす仕組み

子猫

pixabay.com

猫を飼っていない人でも、猫がゴロゴロと喉を鳴らすことは知っていることでしょう。しかし、そのメカニズムについて細かく説明できる人はほとんどいません。なぜなら、現代科学でも猫のゴロゴロは解明できていないことがたくさんあるからです。

ここでは、猫が喉を鳴らすメカニズムについて詳しくご説明します。

いつから喉が鳴るの?

多くの人が考えるよりもずっと小さい時から、猫は喉を鳴らすことができます。

ほとんどの猫が、「生後2日」からゴロゴロと喉を鳴らすことができるといわれています。もちろん、生まれたばかりで身体も小さいので、ゴロゴロの音自体は成猫と比べてかなり小さいことでしょう。それでも、猫は生まれてすぐに喉を鳴らすことができます。

その理由は、「母猫とコミュニケーションをとるため」と考えられています。生まれたばかりの子猫は、視覚や聴力がしっかりと発達していません。そのため、喉を鳴らすことで母猫とコミュニケーションをとっているのです。

母猫が喉を鳴らした場合には、それが「振動」として子猫に伝わります。その振動で、子猫は母猫の存在を感じ取ることができます。

この喉鳴らしは、子猫が成長していくにつれて徐々に他の意味合いが含まれていきます。

どこからゴロゴロ鳴っているの?

「喉鳴らし」という名称どおり、喉周辺からゴロゴロ鳴っていることは分かります。しかし、この喉鳴らしの詳細なメカニズムについては、いくつか説があるものの、はっきりとは解明されていません。

最も一般的な説は、「喉頭(こうとう)の急速な筋肉収縮によってゴロゴロとした音が鳴る」というものです。

喉頭とは、「喉仏(のどぼとけ)」のことです。食道と気道が分かれる場所にある器官で、食べ物を誤って飲み込まないように働いています。猫は、この喉頭の動きが元でゴロゴロという音が鳴らせるとされています。

他にも、「喉を通る太い静脈が音を鳴らしている」という説もあります。静脈を通る血流が増えると、血液の乱流がおこり、低い音が出るとされています。この振動が、横隔膜などによって増幅されているというのです。

いずれにしても、これらの説は仮説にすぎません。今のところ分かっていることは、「喉を鳴らす特別な器官があるわけではなく、喉のどこかを使って音を鳴らしている」ということだけです。

正しいメカニズムは、現代科学が進歩することで次第に明らかになっていくことでしょう。

猫以外に喉を鳴らす動物

ゴロゴロと喉を鳴らす動物は、猫だけではありません。チーターやピューマ、オオヤマネコなどの動物も猫と同じように喉を鳴らすことができます。

しかし、すべてのネコ科の動物が喉を鳴らすわけではないようです。例えば、ライオンやトラ、ヒョウなど、喉を鳴らしている場面は今のところ観察されていません。しかし、だからといって喉を鳴らせないとはっきり断定することもできません。

猫が喉を鳴らす理由

寝ている猫

pixabay.com

猫がゴロゴロと喉を鳴らすのにはどんな意味があるのか、理由をいくつかご紹介します。

1.子猫時代の名残

先ほども取り上げたように、猫の喉鳴らしは生まれてからすぐに行われます。それは、喉を鳴らすことで子猫と母猫がコミュニケーションをとっているからです。

子猫時代のしぐさは、成長して大きくなっても形だけ残ることが多くあります。例えば、猫はクッションや布団、飼い主さんのお腹などを両手で交互に押すことがあります。これは「フミフミ」とも呼ばれるしぐさで、子猫時代の名残です。子猫たちは、母猫のおっぱいをマッサージすることで母乳を出しやすくします。このしぐさは成猫になっても残っており、母乳を飲みたいわけではなくても、フミフミすることがあるのです。

同様に、子猫時代の名残としてゴロゴロと喉を鳴らすことがあります。子猫時代の温かい気持ちに浸っているのでしょう。

2.気分がいい

猫たちのほとんどが、リラックスして気分が良くなった時にゴロゴロと喉を鳴らします。目を細めて、とても気持ちよさそうにしていることも多いでしょう。

これは猫の心が満たされている証拠です。「お腹がいっぱいになった時」「眠たくなった時」「飼い主さんの近くでリラックスしている時」などにゴロゴロと喉を鳴らします。また、あごの下を撫でてあげると、気持ちよくて喉を鳴らす猫もいます。

気分がいい時にゴロゴロと喉を鳴らしているのは、飼い主さんへの信頼の証しといえるでしょう。

3.コミュニケーション

子猫時代の名残だけではなく、成猫になってからもコミュニケーションとして喉を鳴らすことがあります。

猫同士、互いにゴロゴロと喉を鳴らすことがあります。これはお互いに信頼している証拠です。コミュニケーションをとっているので、この場合はそっとしてあげるといいでしょう。

また、飼い主さんに対してのコミュニケーションとして、喉を鳴らすこともあります。猫からのアクションをもらったなら、声をかけてあげたり撫でてあげたりして、反応してあげると猫も喜びます。普段のコミュニケーションを欠かさなければ、猫との関係も徐々に深まっていくに違いありません。

4.ストレスを感じている

飼い主さんが抱いている喉鳴らしのイメージとは真逆な場合もあります。猫はストレスを感じた時にも、自分の不安な気持ちを静めようとして喉を鳴らすことがあります。

初めての場所を訪れた時や、他の猫や動物がいた時などにゴロゴロと鳴くことがあることでしょう。これは、その場所が気に入っているのではなく、落ち着こうと必死になっている可能性があります。猫はとてもストレスに敏感な動物なので、飼い主さんはストレスケアに十分気を配ってあげるようにしてください。

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