
スタンダードプードルってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!
朝の情報番組にも出演し、最近になって知名度が上がってきたスタンダードプードル。散歩で連れていると目立ちますし、どこか気品もある犬種です。様々な大きさのプードルがありますが、その中で最も大きいのがスタンダードプードルです。そんなスタンダードプードルの特徴や性格、飼い方やしつけ方のコツを紹介します。

スタンダードプードルの特徴
日本で一番よく見かけるのは[トイプードル](https://mofmo.jp/article/1645)ですが、その他にもミニチュアプードル、ミディアムプードルなどサイズごとに分類された呼び方があります。
その中で一番大きいのがスタンダードプードルで、これらの中では一番歴史が古く、すべてのプードルの基礎となりました。
スタンダードプードルの外見的特徴、寿命や体型、その他のプードルとのサイズの違いについて説明します。
スタンダードプードルの外見的特徴

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プードルの中で一番大きなサイズのスタンダードプードルは、被毛が豊富でフワフワとした巻き毛をしているのが特徴と言えるでしょう。
きちんとトリミングされたスタンダードプードルは、「クリップ」と呼ばれるカットスタイルが印象的で、見た目がとてもエレガントです。
またマズルが長く、目はアーモンド形、耳は垂れ耳で根元が太くて上を向いたしっぽが特徴です。
体のサイズに比べると手足は細く、小さな頭をしています。
運動神経がとてもよく、アジリティ競技に参加するスタンダードプードルも多くいます。
厚い肉球を持っていて、足の筋肉が発達しているため、走ることや泳ぐことを得意としています。
スタンダードプードルの寿命・体型
スタンダードプードルの平均寿命は12歳から13歳くらいだとされています。
平均的な寿命ですが、大型犬にしては長生きするほうだと言えるでしょう。
最近では犬の健康を気遣う人も増えてきているので、食事や運動を管理したり、犬種の特徴をふまえた健康管理によって寿命を少しでも長くすることができます。
スタンダードプードルは、体調と体高がほぼ同じ長さのスクエア体型をしています。
平均体高は45cm~60cm、平均体重はオスとメスともに16kg~25kgくらいで大型犬に分類されています。
プードルのサイズについて
登録団体によって基準に若干の違いがありますが、種類別のサイズは次のようになっています。
プードルのオリジナルサイズである「スタンダードプードル」は体高45cm~60cm、体重16kg~25kgくらいです。
「ミディアムプードル」は体高35cm~45cm、体重8kg~15kgくらいです。
「ミニチュアプードル」は体高28cm~35cm、体重5kg~8kgくらいです。
日本で最もよく見られる人気の「トイプードル」は体高24cm~28cm、体重3kgくらいです。
スタンダードプードルの歴史
エレガントなトリミングが特徴で、ドッグショーに出ているきらびやかなイメージのプードルですが、もともとそのカットは水猟犬としてのニーズから始まったと言われています。
古くから東西ヨーロッパ全体に存在していたというプードルは、長い月日をかけて各地の犬と交雑されながら、徐々にヨーロッパを横断し、ドイツからフランスに入るようになったとされています。
16世紀ごろのプードルは今のスタンダードプードルと同じくらいかそれ以上の大きいサイズだけでした。
使役犬として荷車を引いたり、泳ぎが得意なため水狩犬としてカモ狩りに使われ重宝されていたようです。
ドイツからフランスに渡ると、「カモを狩る犬」という意味で「caniche」と呼ばれていました。
水辺で活動するのにちょうどいいように、足回りや胸などを残す独特のカットが施されるようになったわけです。
その後イギリスやフランスでプードルの小型化が始まり、ミニチュアプードルは森のトリュフを探すために使用されるようになりました。
またとても賢く訓練しやすいということでサーカスで芸をするプードルもいました。
17世紀頃になると、フランスの上流階級の間で小さく作られたトイプードルが愛玩犬として人気を得るようになりました。
フランス国王ルイ16世がトイプードルを可愛がったことは有名で、そのためにプードルはフランスの国犬だと言われるようになりました。
この時期にはすべてのバラエティのプードルが存在していたと考えられており、賢くて訓練しやすいプードルたちは様々な用途で使われるようになりました。
水狩猟の機会がだんだんと減ってきたスタンダードプードルは、足腰の強さや知的判断能力が買われて、災害救助犬として活躍したりもしています。
サイズが違っても能力や性格にそれほど違いがありませんが、大型のスタンダードプードルは他のサイズのプードルに比べてやや神経質な面が少ないようです。
最近ではトイプードルよりも小さい「タイニープードル」や「ティーカッププードル」なども登場するようになりました。
いずれもスタンダードプードルを改良したものですが、それでもプードルらしい特徴や性格が失われないので、今でもいろいろな場面で活躍して多くの愛犬家たちに愛される犬種になっています。