コモンドールってどんな犬？性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ！

コモンドールの性格

普段は物静かでおとなしく、飼い主に忠実な性格と言われるコモンドールですが、家畜を管理して警備する番犬として繁殖された犬種の為、独立心旺盛で少々頑固な一面もあります。

自分の意のままに周囲を支配しようという傾向があり、たとえ飼い主であってもリーダーとは認めない！なんて事もあるようです。

そうならない為には、社会化訓練が必要不可欠です。

犬を飼うことに長けている飼い主でないと問題行動を起こしてしまうかもしれません。

ユニークな見た目とは違って、神経質な犬種である事は間違いないですが、自分より下の立場の仲間（他の小動物や子供など)には、生まれながらに備わっている防衛本能によって守ろうとする傾向があります。

大型犬に多い特徴の一つでもありますね。

知らない人や犬に対しては警戒心を出し、相手の出方次第で攻撃的になる事もあります。

基本的には優しくて勇敢、家族に忠実で防衛本能を持っているので、しつけ次第では頼もしい番犬になる資質のある犬種だということがわかります。

コモンドールの飼いやすさ

飼育に関して性格やしつけの難易度はそれほど問題にはならないでしょう。

ただ手入れの難しさゆえにペットとして飼育されることが少ないというのが現状のようです。

それに加えて、日本の高温多湿の夏はコモンドールにとって非常に厳しい環境となるので、一部の地域を除いて日本での飼育は適していません。

どうしてもコモンドールが飼いたいという場合は、犬種の特徴をよく調べて、飼育環境を整えることができるかを検討するようにしましょう。

コモンドールの飼い方としつけ

海外の涼しい地域や北海道、東北などに住んでいる場合、コモンドールを飼育することが可能かもしれません。

そんなチャンスが訪れた時のために、コモンドールの飼育環境や飼い方、しつけ方のコツについて説明します。

コモンドールの飼育環境

まず最初に注意しないといけないのは、コモンドールは暖かい気候、高温多湿な環境に適していないということです。

作出されたハンガリーの夏の平均気温が22度であることから、それに近い環境であれば大丈夫だと考えることができるでしょう。

全身が厚い毛に覆われているため、熱がこもりやすくなっており、皮膚病などにもかかってしまいます。

気候の次に考慮しなければならないのは、コモンドールは大型犬であるということです。

護畜犬として活躍している犬種のため、非常に活動的なので、十分に動き回れるスペースを必要とします。

十分の広さの庭があればいいですが、そうでなければ広場やドッグランが近くにあると好ましいでしょう。

散歩や運動は1日2回、朝と晩に1時間づつ行ってあげましょう。

運動不足はストレスの原因となり、問題行動を起こすようになると、大型犬のコモンドールは手におえなくなるでしょう。

コモンドールは賢くてしつけやすい犬種ですから、訓練やドッグスポーツを通して愛犬との有意義な生活を送ることができます。

基本的に家族と仲良くやっていくことができますが、子供がしつこく構うと怒ることがあるので注意しましょう。

コモンドールのしつけ

大変活動的で独立心の強い性格のコモンドールは、しっかり主従関係を構築しておかないと、飼い主のことを「自分よりも下の存在」と勘違いをして言うことを聞かなくなってしまいます。

甘やかし過ぎず、主人らしい毅然とした態度で接しましょう。

成長していくにつれ我が強くなりますが、子犬の時期から訓練すれば、飼い主や家族に忠実な頼れる番犬になるはずです。

また、活発で運動量も多いコモンドールには、体を動かしながら学ぶというやり方がオススメです。

訓練やしつけの一環としてドッグスポーツなどに挑戦するのもいいかもしれませんね。

オオカミを撃退するほどの勇敢さを持っているコモンドールですので、攻撃的にならないようにしっかりコントロールできるよう、子犬の時から毅然とした態度でしっかりとしつけを行うようにしましょう。