猫がキャベツを好きなのは大丈夫?食べる方法と気をつけたい結石について。
猫がキャベツ大好きなのだけど、食べさせても大丈夫でしょうか。答えは、あげすぎに注意すれば大丈夫です。キャベツを食べるときに気をつけるのは、繊維質によって下痢しないようにすること。キャベツやホウレン草に多いシュウ酸は尿結石(尿路結石)に関連しますが、猫の尿結石の原因や対策についても解説します。
キャベツ大好きなベジタリアン猫
Ivan Marjanovic/shutterstock.com
本来肉食の猫がキャベツ大好きで、大丈夫かと思うくらい食べる動画は海外でも話題です。
人も猫も肉食が基本の欧米では、猫にキャベツをあげるという発想がないからでしょう。
ほかにもレタス大好きな猫もいるので、食わず嫌いだっただけであげれば食べるのは好きなのかもしれませんね。
キャベツを好きになって食べるのは大丈夫?
Africa Studio/shutterstock.com
キャベツにはビタミンC,Kやカルシウムなど役に立つ成分が豊富。
でも尿結石(尿路結石)の原因となるシュウ酸やカルシウムが多いらしいけど。
大丈夫なのか悪いのか、どちらなのでしょうか。
草食動物と比べると?
草食動物のヤギが1日に食べる草の量を体重4キロの猫に当てはめると、1日に1キロ以上食べることになります。
ヤギはこの量の草を、猫と比べて5倍以上長い腸と腸内細菌の力で消化することによって、植物の細胞内の良い成分を摂り込み、悪い成分を大丈夫なようにします。
いくら好きでも猫が1回に食べるキャベツの量だと、役に立つ成分も有害な成分も圧倒的に少ないうえ、吸収できないので大丈夫!
キャベツを猫が食べるときの注意
ちょっと汚いお話ですが、猫草をあげた飼い主さんは、吐き出した毛玉と一緒に猫草がそのまま残っているのを見たことや、お尻から枯れた猫草が飛びだしているのを、引き抜いたことがあるでしょう。
猫草はイネ科のエン麦ですが、猫の体内で全く消化されません。
なぜ食べるかというと、好きだからではなく毛玉を吐きたくて口にする習性があるのです。
「大丈夫。安心してください、吐いてますよ!」と猫は言いませんが。
好きなキャベツをあげるときに注意するのは、あげすぎて下痢になったり、ガスを腸内に溜めたりしないよう気を配ってあげること。
逆に便秘気味の猫には、整腸のためにあげてみてください。
猫の尿結石に対する注意
Africa Studio/shutterstock.com
尿結石は、腎臓からおしっこを排出する器官までの間に結晶(結石)が詰まり、痛くなる病気です。
結晶には、マグネシウムなどから成るストルバイトとシュウ酸から成るシュウ酸カルシウムがあります。
尿結石の兆候
猫が大丈夫かと思うくらい長くトイレでうずくまっていたり、何度もトイレに行ったりするようであれば尿結石の兆候です。
ひどくなると腎不全や尿毒症などになりますので、気づいたら獣医さんに行きましょう。
マグネシウムが結石になると、リン酸アンモニウム塩(ストルバイト)なので尿はアルカリ性になり、シュウ酸塩なら尿は酸性になります。
初期ならば投薬や療法食で改善します。
尿結石の原因
マグネシウム塩やシュウ酸塩は、本来水に溶けやすく体外に排出されやすいので、これらを含む食物を多く食べることが、直接的に尿結石の原因にはなりません。
他の病気で感染した細菌が、抗生物質による治療が不完全だと尿路で生き残り、免疫力が低下すると増殖します。
その状態で水分摂取が不十分だと、濃縮されたマグネシウムやシュウ酸を排出できなくて結晶化するのが結石です。
尿結石の治療
治療ではまず内科療法として、薬で尿の排出を促進したり石を溶かしたりします。
症状がひどければ、外科療法でステントと呼ばれる金属管をカテーテル挿入して尿管を広げたり、手術で摘出したりします。
治療後は療法食で尿のpHを酸性やアルカリ性に傾きすぎないようコントロールし、原因となった細菌に対して抗生物質を投与します。
尿結石の予防
マタタビ地帯に適応しているので、水を飲むのをガマンすることができます。
水飲み場を静かで呑みやすい場所に設置してあげ、冬場は冷たい水に湯を足してあげたり、マタタビの香料を添加した水を足したりして摂取を促しましょう。
再発防止や治療のための食事には、サイエンスヒルズやロイヤルカナンのpHコントロールシリーズがあります。
療法食は猫が食べてくれないと意味がないので、試供品などで猫の好みを確認するのが良いと思います。
獣医さんによっては、候補の療法食サンプルを分けてくれるので大丈夫です。
猫が食べると危険な植物
Ermolaev Alexander/shutterstock.com
猫に危険な植物はタマネギやユリなどで、人間の食べ物で危険なものにアボカドやレーズン、ぶどう、ナッツ類などがあります。
多くは食感を楽しむキャベツのような「葉」の部分ではなく、養分を蓄積した「球根」や「果実」やその加工製品(カカオ原料のチョコレートなど)です。
またサボテンなどの肉厚の葉を、好奇心で囓らないよう注意しましょう。
好きなキャベツは適度にあげてくださいね。
こんな記事も読まれています
思わぬ食べ物が猫ちゃんにとって良くないかも?下の記事も見てみましょう。
-
- 【2023年版】東京都内の犬と入れる人気ドッグカフェ一覧をご紹介!【63店舗】
- 愛犬と一緒に楽しめる東京都内のドッグカフェを紹介しています。わんことのお出かけ中、乗り換えのついでに立ち寄るのにピッタリのお店や、遠くからでもわざわざ訪れたくなる魅力的で新しいカフェで愛犬と一緒にまったり過ごしましょう!
- 犬のお出かけ
-
- 【犬好き必見】歴代の犬ポケモンランキング!最新作の犬ポケモンまとめてご紹介!
- 11月18日にポケモンシリーズ最新作「ポケットモンスタースカーレット」「ポケットモンスターバイオレット」が世界同時発売しました。そこで、今回は「歴代の犬ポケモン総まとめ」をお送りします。今までポケモンに興味がなかった方も、可愛くてかっこいい犬モチーフのポケモンにメロメロになっちゃうかも。
- 犬種図鑑
-
- 【獣医師監修】犬が口をくちゃくちゃする理由を解説!意外な理由と注意点を解説【2023年版】
- 犬が口をくちゃくちゃと動かしている様子を見たことがあるでしょうか。不思議な仕草なので、普段から気になっている飼い主さんも少なくないと思います。今回は口をくちゃくちゃする理由を紹介します。
- 犬の気持ち
-
- ペット同伴できる会社がある!?『ペットフレンドリーオフィス』があるマース ジャパンに行ってきた!
- 「カルカン」「シーバ」等のペットフードや「スニッカーズ」「M&M'S」のお菓子でも知られているマース インコーポレイテッド。日本の拠点であるマース ジャパンでは「ペットフレンドリーオフィス」というペット同伴出社が可能な制度があるんです。
- 犬と暮らしたい
-
- 【獣医師監修】猫に牛乳はOK?NG?猫の体にやさしい牛乳の与え方や注意点を解説【2023年版】
- 猫が牛乳を美味しそうに飲んでいるシチュエーションを見たことがありますよね?拾った子猫にはまず牛乳。そんな先入観がありますが、実際猫に牛乳をあげても良いのでしょうか?下痢はしないの?などの疑問にお答えします!!
- 猫の食べ物
- コメント
で、下痢にならない与えかたは? あれだけ?
-
- 【獣医師監修】猫に焼き芋はOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!【2023年版】
- 猫に焼き芋を与えても問題ありません。それは、焼き芋には猫に害のある成分は含まれていないからです。また、食物繊維も豊富なので便秘に効果があります。ただ、糖質が高めなので与える量には注意が必要です。この記事では、猫に焼き芋を与える効果や与える際の注意点を紹介します。
- 猫の食べ物
-
- 【獣医師監修】猫にスイカを与えても大丈夫?知っておきたい注意点もご紹介!【2023年版】
- 暑い夏がやってくると食卓に登場する「スイカ」。猫が興味ありげに近づいてきたりしたことはありませんか?でも猫にスイカをあげても問題はないのでしょうか。ここではそんな猫とスイカについて詳しくみていきたいと思います。
- 猫の食べ物
- コメント
「猫にすいかを与えて良い」と先述し、 その理由とメリットをダラダラと約30行にも渡って書いておきながら、 次の見出し内で、「腎臓病の高齢猫には与えてはいけない」と書いている。 書く順番が逆だろう! 運営会社と記者に対して法的措置を検討する!
-
- 【獣医師監修】猫が魚肉ソーセージを食べるのは大丈夫?中毒性と注意点について【2023年版】
- 人間が食べている魚肉ソーセージを猫が食べてしまいました。猫は魚肉ソーセージを食べても大丈夫なのでしょうか。調べてみました。
- 猫の食べ物
- コメント
私が食べてるものを時々じーっと見る猫さんなので時々与えてもいいと思うものを1度洗って与えてますがそれでもやめて置いた方がいいのでしょうか?
-
- 【獣医師監修】猫に鶏肉はOK!食べてもいい量と与えるときの注意点【2023年版】
- ヘルシーで、栄養もバランスよく含まれている鶏肉は、手頃な値段で購入することができるため、私たちにとって身近な食材の一つです。では猫にも鶏肉を与えていいのでしょうか。今回は、猫に鶏肉を与えるメリットや与える際の注意点を詳しく解説します。
- 猫の食べ物
mofmo掲示板
-
- 犬の肉球と肉球の間から出血しています!何か踏んじゃったかな?
- 散歩帰りに足を拭いていたら、血がでていることに気が付きました。痛がっていません。血も止まりそうです。人間の消毒液縫って様子見ます。
- コメント
ニャー。。。
-
- 留守番時に吠え訴えている愛犬
- 私が仕事に出かかえようとすると、吠えて飛びかかり阻止してきます。ゲージに入れて留守番させたほうがいいのか悩んでいます。
-
- 里親に立候補しようと考えていますが。。。
- 里親に立候補しようかと家族で話し合っています。 ペットショップで購入した犬を15年飼育していたので 犬の飼育の問題は大丈夫ですが、里親さんとのトラブルもよく聞くので迷っています。 実際に家族にお迎えしたことのあるかた、体験談をきかせください。
- コメント
信頼できる団体さんを探すこと。 動物を飼うのは、お金がある程度かかることを理解する。 フード、予防注射、フィラリア予防薬、トリミングは、必須。 病気になったら病院代。 最低でも、上記は掛かります。 最後まで飼育すること。 これが、里親に限らず動物を飼う最低条件です。 無理な方は諦めたほうが、良いです。
適量でしたらキャベツは良いということですね。猫がキャベツを食べるイメージがないので、キャベツを食べているのを見るとびっくりするというのは確かにそうですね。イメージと違うことをしているのを見ると驚くのは仕方ないことだと思います。
「尿路結石の予防」というサブタイトルのすぐ下に、"マタタビ地帯に適応している"と書かれてるんですけど、マタタビ地帯ってどんな場所ですか?初めて聞いて、興味を持ちました。猫にマタタビを出しますけど、それと関係あるんですか?
野菜は気を付ければあげても良いものだと思っていましたが、適量なら良いとのことですが適量があまりわかりません。だったら最初からちゃんと安心なキャットフードをあげてたほうが良い気もします。しかも吐き出したりしちゃうならあげる意味もない気がするかな。
美味しいだろうからとキャベツをあげてましたが、
どうせ吐き出すなら美味しいとか関係なさそうですね。
猫草の代わりに食物繊維のあるもので、
玉ねぎとかアボカドじゃなければ猫草がわりになりそう。
野菜全般は体に良さそうって思うけど、ネコの体にはよくない影響がある野菜もあるそうですので、野菜だからといって、あれこれ与えないように気をつけます。人間とネコの体の仕組みは違うというのを覚えておかなければなりません。
適量ならいいよってことですね。でもその適量ってどれくらいですかね。適度っていうのもよくわからないし。こういうのって難しいですよね。具体的なグラムでもわかってると嬉しいんですけどね。
ベジタリアン猫ってタイトル笑わせてくれました。野菜しか食べない猫って、ペットとして飼われていたらキャットフードになるけど、野菜を多く食べさせている飼い主さんもいるのかな。程よい量をあげれば健康にいいのなら、キャベツも出すかな。
猫がキャベツを食べるところってなかなか想像つきませんが、たくさん食べている様子が収められた動画があるとは面白いです。今度見てみようかと思います。さて、猫にキャベツを正しく与えると、プラスの面を引き出すことが可能ということですね。これは斬新な内容で、読んでいて楽しかったです。
キャベツには尿路結石になる成分が多いと聞いて、一瞬ドキッとしましたが、読んでいくと、適量であれば問題ないどころか、お通じ改善といった嬉しい効果があるんですね。やはり何事も適量・適度が肝心ですね。キャベツの意外な効果を知るきっかけになりました。
キャベツを猫に与えすぎると、下痢を起こしてしまう場合もあるんですね。量を加減して与える必要がありますね。適量なら整腸効果があるとの事なので、あげてみようと思いました。尿結石にならないように、量には十分気をつけなければと思います。
猫ってキャベツ大丈夫なんだ~。今までキャットフードの他は鰹節と猫用のお菓子くらいしか食べさせたことがないので、キャベツが好きな猫がいるって聞いてびっくり。雑食性だから割りと何でも食べれるんですね。ただ色々配慮しなきゃいけないなら、無理に食べさせることはないかな。
実際に食べさせた経験はありませんが、キャベツは健康に良さそうなので、与えても良いのかなとい印象を以前より持っていました。記事を見ると、適量であれば大丈夫との事ですね。メリットがあると学んだので、量を管理して食べさせてみます。
キャベツを好んで食べる猫もいるんですね。整腸のために時々少しだけ上げることができるんですね。猫用の草なんかもペットショップでは売られていますよね。あれと同じ感覚なんでしょうか、キャベツを与えるってことは。どんなものにしても上げすぎには気を付けたいと思います。
猫に野菜を上げるという感覚がなかったので、キャベツを上げたこともありませんでした。猫が好きならそれなりの量を上げてみようかと思いますが、もう成猫になってしまってるし食べないかもしれない。尿結石のリスクがあるみたいですが、大量にあげなければ大丈夫でしょうね。なんでも大量にあげたら体に良くないのは猫だけじゃなく人間もそうですし
キャベツ好きとは思いませんでした。好きでも猫の病気に多い尿結石になるんだったら、あげない方がいいと思いました。味を閉めたら絶対欲しがりますもんね。キャベツ畑がある近くにいる野良猫たちは食べ放題なのかな。荒らされたりしていないのでしょうか。
キャベツは体にいいものとばかり思っていましたので、たまに与えてました!でも、便秘の時には良いということなので、体調をよく見つつあげたいと思います。人間にとってはいいものでも、動物にとっては害になるものもあるので気をつけないといけないですね…。
猫を飼っているから、室内に観葉植物は控えた方が猫のためかな?と躊躇している方もいるのではないでしょうか?毎日過ごすお部屋は快適にしたいけれど、可愛い愛猫のためには我慢だね、なんてもったいないことです。猫にとって安全な観葉植物と危険な観葉植物をきちんと知ることで、お部屋の中でもグリーンを楽しめます。そ
https://mofmo.jp/article/17741