ラパーマってどんな猫？性格と特徴から考える飼い方のコツ！

ラパーマの特徴

Linn Currie/shutterstock.com

フランス語でパーマを意味する「la perm（ラ・パーマ）」にちなんで「Laperm」と名付けられたように、パーマをかけたようなクルクルの毛が特徴的の愛らしい猫です。

凛とした表情がすてきな「美猫」です。

身体的な特徴

ラパーマの外見的特徴は、なんといってもクリクリした巻き毛ですね。

頭は丸みのあるV字型で、頬の位置が高めです。

耳の大きさは中くらい～大きめのカップ型で、すこしつりあがっている大きなアーモンドアイという美形さんです。

目の色は様々です。

しっぽはまっすぐで、カールした毛が豊かに生えています。

しっぽ、ヒゲ、まつげまで全身くるりんヘアです。

クリクリお目めにクルクルの毛という組み合わせで、ぬいぐるみのような愛らしさにあふれています。

寿命や体型

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ラパーマの寿命は11～14歳と言われています。

一般的な猫の平均寿命は15歳と言われていますから、すこし短命かもしれませんね。

ただ、あくまで平均であって15年以上生きたラパーマも多くいますから、日ごろから健康管理に気を配って長く生きてほしいものですね。

成猫のラパーマの平均体重は3.5kgで、一般的な猫の平均値で中型です。

メスが3.5～4.5kg、オスが4～6kgとオスのほうが大きいようです。

細めのやや長い体で、セミフォーリンタイプです。

骨格がしっかりしていて、筋肉質なので、見た目に比べて重く感じるようです。

前足より後ろ足が若干長めです。

生まれたときは無毛のことが多く、成長するに従ってカーリーヘアが生えそろってきます。

体は完全に成熟するまで2、3年かかると言われています。

ラパーマの歴史は？

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ラパーマは突然変異によって生まれた新しい品種の猫です。

1982年、米国オレゴン州でサクランボ農園を営むコール家では、作物をネズミなどの害獣から守るため「スピーディー」という名のブラウンタビーの猫を飼っていました。

このスピーディーが6頭の子猫を産みますが、1頭のメスだけほとんど毛がありません。

コール夫妻は健康状態を心配しますが、毛がないだけでいたって健康でした。

生後8週目くらいから少しずつ毛が生え始め、4ヶ月経つとフワフワのカーリーヘア（巻き毛）に！

その毛ゆえに、この猫は「カーリー」と名付けられます。

これがラパーマのはじまりです。

このカーリーも子猫を産みますが、同じく生まれたてはほぼ無毛で、成長するに従って同じような巻き毛が生えます。

コール夫妻は猫の繁殖にはあまり興味がなかったので、カーリーやその子猫たちは育種目的ではなく自然交配を重ねていき、色々な色と長短のカーリーヘアの猫が生まれていきました。

やがて、このカーリーヘアの猫は近隣で有名になり、ブリーダーたちが関心をもちます。

ブリーダーに勧められたとおりキャットショーに出展したところ、「珍しい被毛の猫である」と高い評価と関心を集めました。

それからコール夫妻と協力を名乗り出たブリーダーたちの、研究と育種がはじまりました。

調べた結果、カーリーとその子猫たちは、当時巻き毛の猫で知られていた「アメリカン・カール」とは遺伝子的に血縁がなく、突然変異で引き起こされた優勢遺伝であることがわかりました。

おもしろいですね。

そして、カーリーの血を引く猫を洗練しようと、他の純血種（シャム、オシキャット、バーミーズ）などと交配させました。

1997年にラパーマ愛好家団体が設立、2003年にTICAに登録、2008年にCFA、2014年にはFlFeに登録され、新種と認められました。

新しい猫で、ラパーマの歴史は始まったばかりですね。

ちなみに、ラパーマの最大の特徴であるカーリーヘアは優勢遺伝ですが、同じくカーリーヘアが特徴の「アメリカン・カール」「デボン・レックス」「コーニッシュ・レックス」の遺伝子とは異なるそうです。