
ジャーマンスパニエルってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!
ドイチャー・ヴァハテルフンドという別名でも知られるジャーマンスパニエルは、鳥猟犬の1つです。そんなジャーマンスパニエルはどんな性格をした犬で、どういった飼い方がベストなのでしょうか?今回は、ジャーマンスパニエルについて紹介していきたいともいます。

ジャーマンスパニエルの特徴

Capture Light/shutterstock.com
ジャーマンスパニエル(German Spaniel)は、ドイツが原産の、ウズラやキジなどの鳥類の狩猟を得意とする中型犬に分類される犬種です。
ドイツでは、ドイチャー・ヴァハテルフンド(Deutscher Wachtelhund)とも呼ばれていて、この「ドイチャー」というのはドイツ語で「ドイツ」を意味し、「ヴァハテル」は「ウズラ」、そして「フント」は「犬」を意味しています。
他にも、ジャーマン・クウェイル・ドッグ(German Quail Dog)とも呼ばれることがあります。
ジャーマンスパニエルの特徴としては、嗅覚に優れ、もともとスパニエル犬種として水の中からも獲物を回収していた為に、泳ぐ事も得意とするという特徴があります。
また、ジャーマンスパニエルは、もともと鳥猟犬らしく筋肉質のがっしりとした体形も特徴的です。 さらに、肢は太く短く、スプリンタータイプというよりも長距離を走る事に適していて、足場が悪い場所でも走る事もできるという特徴もあります。
長い被毛も特徴で、密生していて耐水性を持ち合わせています。
現在でも、猟犬としてヨーロッパの国々で活躍していて、ペットとしても飼育されているようです。
じつは、日本でも大人気の犬種ダックスフンドを作出する際に、ジャーマンスパニエルを交配させて、ダックスフンドのロングコート種を作出したそうです。
確かに、言われてみれば、ジャーマンスパニエルの被毛とロングコートのダックスフンドの被毛は似ていますね!
とはいえ、ジャーマンスパニエル自体は、日本国内での飼育頭数はほとんどいない、とても希少で、あまり日本人には知られていない犬種です。
ジャーマンスパニエルの外見的特徴
がっしりとした筋肉質の体に、少し短めの太い脚を持ちます。
体高は約45~54cmほどになり、体重は約20~25kgほどなので中型犬に分類されています。
頭が大きく、マズルも太めです。
脚が早いというよりも、足場が安定しない場所でも長い間走ることができ、持久力に長けていると言えるでしょう。
耳は垂れていて、耳や尻尾、そしておしりに飾り毛があります。
体全体を覆っているのは、ブラウンカラーの厚いロングコートでややウェーブがかかっています。
よく手入れされたジャーマンスパニエルの被毛は、光沢があり美しいです。
穏やかな表情や、意思が強そうな表情など、いろいろな一面を見せてくれます。
ジャーマンスパニエルの寿命・体型
骨太で、筋肉質ので、太い脚を持つジャーマンスパニエルは、さすが鳥猟犬といった体型をしています。
岩場や水辺など、どんな地形や場所でも走り回ることができ、持久力に長けているハンターです。
平均寿命は12~14年と言われています。
このサイズの犬種としては、平均的な寿命です。
基本的に健康な犬種のようですが、関節疾患や皮膚疾患、椎間板ヘルニアなどに気をつけて上げる必要があるようです。
ジャーマンスパニエルの歴史

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19世紀後半に、優秀な鳥猟犬を目指してシュトバーという犬をベースとして、1880年代に作出計画が始まり、1903年に多くのスパニエル犬種の血が加えられて作出されたドイツ生まれのスパニエル犬種です。 主にウズラや野ウサギを茂みから追い出し、主人がこれを仕留めて、撃ち落とした獲物を回収する仕事を担っていました。
また、カナダに輸出されてからは、アメリカクロクマを優れた視力によって狩猟するセントハントとしても活躍しました。
クマの臭いを見つけると、追跡し果敢に立ち向かい噛み留めする、といったかなり勇敢で攻撃的なハンターとして活躍したのです。 作出されてから順調に飼育頭数が伸びていたジャーマンスパニエルですが、2度の世界大戦の戦禍によって他の多くの犬種同様に飼育頭数が激減し、稀少化してしまいました。
現在では、大半が原産国であるドイツで飼育されていますが、輸出されたカナダやアメリカなどでも飼育されていて、その多くはコンパニオンドッグとして飼育されています。
FCI(国際畜犬連盟)には1903年に、第8グループの犬種として公認されています。
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