スパニッシュマスティフってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

スパニッシュマスティフってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

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mofmo編集部

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スペイン生まれの使役犬であるスパニッシュマスティフは、スペインの国犬にも指定されているスペインを代表する犬種です。何千年もスペインで飼育されていた犬種ですが、スペイン国内でも飼育数が少ない希少な犬なので入手するのはとても難しいようです。そんなスパニッシュマスティフの特徴や飼い方のコツを紹介します。

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スパニッシュマスティフの特徴

Spanish Mastiff or lions, Assaf sheep herd. Zuares of Paramo, Leon.

LFRabanedo/shutterstock.com

超大型犬のスパニッシュマスティフは、護衛犬として優れた能力を発揮して、オオカミや泥棒から羊の群れを守り続けてきました。

スペインの国犬として指定されていますが、実はスペイン国内でも飼育数が少ない希少犬でもあります。

世界的に知名度がありながら希少犬でもあるスパニッシュマスティフの体型や外見的特徴、寿命などについて説明します。

スパニッシュマスティフの体型と外見的特徴

スパニッシュマスティフの体高は最低でもオスは77cmでメスは72cmであるとされています。

理想的な体高はオスが80cm~上限なし、メスが75cm~上限なしとされています。

平均的な体重はオスが90kg~100kg、メスが55kg~77kgで超大型犬に分類されています。

均整がとれている限り、サイズは大きければ大きいほど望ましいとされています。

スペインで最も大きな犬種でもあるスパニッシュマスティフは、オスで120kgまで達した個体もいます。

スパニッシュマスティフの容姿の特徴としては、喉の下のたるみであるデューラップや皮膚のたるみが大きいという事があります。

これは、オオカミなどの外敵と戦う事もあった犬種なので、喉などの急所を守る必要がある為に皮膚のたるみができています。

また、頭が大きく、どっしりとした筋肉質の体格をしています。

温厚な性格を表しているかのような素朴で愛嬌のある容姿も特徴的です。

耳は垂れ耳で、フサフサとした尻尾も垂れています。

被毛はスムースコートで、被毛のカラーはどんなカラーでも問題ないですが、一般的にはフォーンやクリームの単色やブリンドル、まれにホワイトのパッチやブラックマスクがある場合もあります。

超大型で力も強いスパニッシュマスティフは、誰でもどこでも飼える犬種ではないということが容易にわかりますね。

スパニッシュマスティフの寿命

スパニッシュマスティフの平均寿命は10~11歳くらいとされています。

超大型犬としては平均的な寿命だということがわかります。

これはあくまで平均寿命で、稀にではありますが、14年ほど生きる個体もいるとされています。

病気やけがに注意しながら飼育することによって平均寿命より長く生きることも可能です。

スパニッシュマスティフの歴史

スパニッシュマスティフ

shutterstock.com

スパニッシュマスティフの原産地はスペインのイベリア半島で、何千年にもわたって飼育されてきた犬種です。

また、主な仕事は羊などの家畜を守る護畜犬種として活躍してきました。

古代ローマの詩人であるウェルギリウスの詩集にスパニッシュマスティフに関する記述があるため、その歴史は数千年にもわたるとされています。

その起源は、紀元前2000年頃にフェニキア人がイベリア半島に持ち込んだモロサスタイプの犬種がベースとなって、護畜犬種として改良されて、土着犬と交配させて作出されたと考えられています。 家畜をオオカミや泥棒から守る為に使役していましたが、力が強いという特徴を持っていた為にイノシシ狩りで活躍するようにもなりました。

第2次世界大戦の戦禍によって他の犬種同様に大きな被害を受けてしまいましたが、愛好家によって数頭が保護をされていた為に、絶滅という最悪の結果から逃れる事ができました。

戦後には優しい性格をより引き出す為の改良が行われ、コンパニオンドッグやショードッグとしても飼育されるようになりました。

FCIに公認をされてからはスペイン国外にも輸出されるようになり、世界各地で犬種クラブが設立されるようになりました。

現在ではスペインの国犬に指定されていますが、体の大きさなどから敬遠されがちの犬種でスペイン以外の国ではあまり多くは飼育されていません。

スペイン国内でも街中で見かけるようなメジャーな犬種ではなく、飼育されている全犬種の3%未満しか存在しないようです。

スペインではスパニッシュマスティフ協会の設立により、育種向上と犬種の保存に積極的に取り組むようになりました。

日本においては井上正樹が1998年にスペインのブリーダーからオスとメスのスパニッシュマスティフを輸入し、オスの「ゴードン」がジャパンケネルクラブ(JKC)に血統登録された第一号になりました。

1999年に「ゴードン」とメスの「キルヴィー」を交配して日本国内で生まれた第一号のスパニッシュマスティフが誕生しました。

その後、日本の動物検疫制度が改定され、スパニッシュマスティフの輸入が困難になったりしたようですが、今でも数少ないスパニッシュマスティフのブリーダーとして活動しています。

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