猫といえば「猫パンチ」目的があるって知ってる?

猫といえば「猫パンチ」目的があるって知ってる?

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mofmo編集部

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猫を飼っている人なら一度は猫パンチをされたことがあるのではないでしょうか?ではその『猫パンチ』、どんな目的があって行なっているのでしょうか?今回はそんな点についてまとめてみました。

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猫パンチの目的

猫

Irving Lu/shutterstock.com

チョンチョンお願い猫パンチ

飼い猫の朝の日課とも言える行動でしょうか?もう少し寝ていたいとベットの中で目を閉じていると『おはよう。朝だよ、お腹すいたよ〜!ご飯ちょだ〜い!』と頭を優しくチョンチョンしたり、目を閉じているまぶたの上からチョンチョンと軽〜いパンチが優しく訪れてきます。

この時点では、まだ爪は出ていません。パンチというよりは“タッチ”という感じの方が正しいのかもしれません。ここで起きてご飯をあげれば良いのですが、『もう少し寝かせて〜』などと面倒くさそうにしていると、隠されていた爪が徐々に出てきて『早く!早く!腹へった〜』という気持ちが加わったものに変化していきます。

また親子猫、兄弟猫、飼い主さんとの間で見られるスキンシップの意味を持つ猫パンチというものもあります。遊んで欲しい時や相手を誘う時に、かわいくパンチしてきます。『ねぇねぇ、遊ぼうよ・・・』っという感じでしょうか。

と、まずは飼い主さんとのコミュニケーションの一つで甘えた気持ちからなるチョンチョンお願いパンチであり、兄弟猫、親子猫、飼い主さんとのスキンシップであり、遊んで欲しいお願い猫パンチでもあります。

何これ偵察猫パンチ

猫の前足は敏感にできています。初めて見たものに関して好奇心を持った場合は、まずは遠目で見て観察し、その後近づきチョンチョンと軽〜い猫パンチで確認してきます。心の心境としては相手の出方が分からず ちょっと怖いけど偵察してみたくなるという感じでしょう。確認の結果、その対象物が動くことなく、攻撃性がなく安全なことがわかったら猫は“偵察モード”から“遊びモード”に変わってきます。

また“偵察モード”は物だけに限りません。初めて家に来た人に対してもおこなわれます。『誰ですか?ちょっとこっちに来ないでください!』といった感じでしょうか。しばらくすると猫の方から近づきお客さんの足の匂いをくんくんと嗅いで気に入らなければここで“不快モード”にスイッチがきりかわり猫パンチが飛んできます。

しかしすべてのねこちゃんがそのような行動をとるわけではなく、あまり多くの人に接する機会が少ないねこちゃんにはそのような傾向があるようです。猫の本能をある程度理解しているお客さんなら猫の警戒態勢に気をつけながら行動してくれますが、お客さんに嫌な思いをさせてしまっては申し訳ないですし、まして爪を立てていたなんてことになったら嫌な思いに加えて痛い思いまで加わってしまいます。お客さんに猫パンチをしそうなねこちゃんの飼い主さんは対策を考えておいた方が良いかもしれませんね。

遊びモードの猫パンチ

猫に何か新しいおもちゃを与えると『遊びたいけど何者か?』、『じゃれあいたいけど安全か?』という“偵察猫パンチ”が始まります。安全であり攻撃して来ないということが分かると好奇心が高まり、次に致命傷に至らない程度の“遊び猫パンチ”へと移行します。

たとえば猫じゃらしで遊んでいると手を丸めてチョンチョンと軽いジョブから始まります。猫じゃらしを大きく揺らすと猫の顔も大きく左右に揺れ、スピードアップするとそのスピードに合わせて猫が顔を左右に振るスピードがアップします。(この時は猫パンチは一時休止です。)その後、猫は動きのリズムを読み取り、そのリズムに合わせて猫パンチの連打が始まります。今度は飼い主さんが立ち上がり高い位置から猫じゃらしを振ってみると猫は後ろ足で立ち上がり猫パンチを必死になって繰り返します。

子猫の場合は手加減を知らないため爪が出ている可能性がありますが、徐々に爪の出し方に関しては学習してくるようです。猫にとっては最高に楽しい飼い主さんとの時間ですし、飼い主さんにとっても無邪気で必死になって猫パンチを繰り返している愛猫を見て癒されるひと時になることでしょう。

また猫を複数飼っているなら猫同士のじゃれつきながらの猫パンチというものがあります。たまに猫キックという技も交えながらヒートアップしていくことはありますが基本仲の良い猫同士なら飼い主さんも「遊んでるんだな〜」とながめていることできるレベルでしょう。

不快です・やめてください猫パンチ

気持ちよさそうにくつろいでいるねこちゃんに対して体を撫でるといきなり猫パンチをされることがあります。これは『今いい気持ちで寝てるんだから触らないで!』という感じで猫パンチが飛んできます。

また撫で続けて気持ちよさそうにしているな〜っと思った瞬間“やめてください猫パンチ”が飛んできます。これは何を示しているのでしょうか?

猫は気分が変わりやすい動物であり、撫でている場所やしつこさを感じた時に“不快モード”にスイッチが切り替わります。不快になった時の猫パンチは爪が出ていることが多いので、“不快モード”にスイッチが切り変わる前にフェードアウトしていく方が良いかもしれませんね。

しかし病気やケガのために触られたくないというときもあります。目視できるケガや傷、または触れた時に腫れているななどと感じた時には早めに動物病院へ相談して見てくださいね。

威嚇の猫パンチ

猫は基本的に争うことを嫌いますので、声や態度で威嚇して相手に引き下がってもらおうとします。毛も逆立て、胴は弧を描くように引き寄せて爪先立ちになって自分を大きく見せようとしています。

言葉にすると『お前どこの猫だ!』、『これ以上こっちに入ってくるな!』というテリトリーに関することでしょうか。相手に自分の不快感を伝え本格的な争いを避けるための手段として、最初はエアパンチを繰り返していますが、相手がひるまない場合はパンチが飛び出します。この時点で爪は出ていますが、それでも争いたくないから『今のうちにどこかに行ってくれ〜!』という気持ちが猫にはあるようです。猫は基本平和主義ですからね。

それでも引き下がろうとしないならば“威嚇モード”から“攻撃モード”へとスイッチが切り替わります。

攻撃の最強パンチ

攻撃の最強パンチには2種類あります。

①猫同士の争い

猫同士

JRJfin/shutterstock.com

”突撃モード”へとスイッチが切り替わったねこちゃんは『もう我慢できない!』と、真剣勝負をしなければなりません。相手に対する不快な気持ちをパンチに込めるので強力です。時にはジャンプしてパンチすることもあります。パンチの“連打‼︎連打‼︎連打‼︎”と、取っ組み合いです。恐怖と怒りが猫パンチにそのまま現れ、本能のままに繰り返される猫パンチは野生そのものです。

室内で飼っている猫を外出させる時には、野良猫たちとの争いに巻き込まれてしまうかもしれません。ねこちゃんが帰宅したなら怪我をしていないかチェックしてあげてください。

②獲物を仕留めるため

母親から教えてもらった必殺技が最大限に生かされる場面でもあります。日々の食事をGETするための猫パンチです。効率よく危険を避けて狩をするためには、闇雲に飛びかかるのではなく猫パンチであらかじめ相手を弱らせてから仕留めようと策略を練っているのです。緊張感の中、身を低くして狙いを定め一気に飛びかかり猫パンチで相手を気絶させるという気持ちは最高潮に達し・・・“ダッシュでバシッ‼︎‼︎‼︎”・・・。捕らえられた獲物には気の毒だと思うのですがこれが猫の世界です。恐ろしほどの身体能力です。

完全室内飼いのねこちゃんはいつでも『ニャ〜(=^x^=)』といえば食事が出てくるので“獲物を仕留める”ための猫パンチはしませんが、猫には変わりありませんので獲物のような形のおもちゃや動きをするものには猫パンチが飛び出します。

また、外と家を自由に行き来することができるねこちゃんは、お腹が空いていなくても外で仕留めておうちにお土産として持って帰ってくることがありますので初めて見る方は“かなりのショック‼︎”、何度も経験している人でも“ショック‼︎”です。お気をつけてくださいね。

そんな威力抜群の猫パンチですが、それは猫の体の作りと関係があるんです。

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2 名無しさん
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猫パンチって名前の響きからしてもう可愛いすぎませんか。よく猫パンチで犬とじゃれている動画を見るんですが、その可愛さにKOです。クリームパンみたいなもふもふの手で繰り出される猫パンチ。私も一度でいいから受けてみたい。

1 名無しさん
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猫パンチの迫力には圧倒されます。体が柔らかいからなのか、俊敏かつ柔軟な動きでパンチが繰り出されて、あれ見てると、「キュートな顔して、かっこいい技だな」って感心してしまいます。もし生まれ変わるなら、猫になって、猫パンチをやりたい!