アボカドを使った「アボダーム(グレインフリー)」ってどんなキャットフード?

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mofmo編集部

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アボカドを使ったキャットフード「アボダーム」をご存知ですか?アメリカ産のキャットフードで「森のバター」と呼ばれる栄養価の高いアボカドを使用した珍しいキャットフードです。今回はそんな一般的なキャットフードとは一味違うアボダームを徹底解析してみたいと思います。

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アボダームの原材料と成分

キャットフード

279photo Studio/shutterstock.com

アボダームはアボカドを使った珍しいキャットフードで、アボカドがキャットフードにふさわしい食材であることもわかりましたが、その他の原材料はどうでしょうか?

ここからは実際にアボダームが愛猫に安心して与えることができるフードなのかどうか原材料や成分を徹底解析してみたいと思います。

今回は「アボ・ダームキャットアダルトチキン」を例に見てみたいと思います。

原材料は以下の通りです。

乾燥チキン、玄米、白米、鶏脂肪、トマト繊維、乾燥ニシン、乾燥アボカド果肉、ナチュラルフレーバー、塩、卵、チコリー根、イヌリン、塩化カリウム、ビタミン(塩化コリン、ビタミンE、ナイアシン、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンK、ビタミンA、ビタミンB6、パントテン酸カルシウム、ビタミンB2、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンD3、葉酸)、ミネラル(硫酸鉄、亜鉛アミノ酸キレート、硫酸亜鉛、鉄アミノ酸キレート、硫酸銅、亜セレン酸ナトリウム、銅アミノ酸キレート、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム)、アボカドオイル、タウリン、パセリ、海藻、メチオニン、ユッカエキス、イノシトールとなっています。

では気になる原材料を見ていきましょう。

乾燥チキン

アボダームでは第一原材料に乾燥チキンを使用しています。

肉食動物である猫にとって肉が第一原材料に使用されていることはよいことです。

しかしどのくらいの割合で肉が使用されているのかわかりませんし、その他に動物性たんぱく質がないので、肉食動物の猫にとっては動物性原材料が少ないのではないか?という気もします。

アボダームで使用している肉は「乾燥チキン」であるのも少し気になりますね。

どんな食材でも新鮮な生の状態の方が栄養価が高いのは当然です。

乾燥チキンということは一度加熱処理によって粉状にされているということになります。

この工程によってビタミンなどの栄養素が失われてしまいます。

ですから新鮮な生のチキンを使ったフードに比べると栄養価が落ちてしまうといえるでしょう。

乾燥の粉状になったチキンを使うことのメリットももちろんあります。

乾燥させることでたんぱく質などの栄養素を凝縮できるので、たんぱく質をたくさん摂取できるようになります。また一度加熱して粉末になっているため消化にも優しいといえます。

アボダームは副産物は一切使用せず、肉の部分だけを乾燥して粉状にしているので安心ですが、乾燥肉を使用しているものの中には本来なら破棄にするような部位や、人間が食べることのないような腐りかけの家畜に肉、病気の家畜の肉が使用されている可能性もあるのです。

ですから総合的に考えると、新鮮な生のチキンの肉を使用しているものが理想といえるでしょう。

穀物

続いて原材料を見てみると「玄米、白米」があげられています。いわゆる穀物の使用です。

玄米や白米は食物繊維が多く含まれているため食物繊維を補うために使用されているのでしょう。

たしかに毛づくろいによって毛を飲み込み体内に毛玉ができやすい猫は、適度な食物繊維の摂取によって、便と一緒に体外に排出してくれる助けをしてくれます。

さらに穀物は肉や魚に比べて安く入手でき、加工も簡単ですのでかさ増しに最適な食材です。

コスト削減のために使用されていることがあります。

ところが穀物にはいくつかのデメリットがあるのも事実です。

肉食動物である猫は穀物を消化する酵素を持っていないため、うまく消化吸収することができません。

そのため穀物をたくさん摂取すると、消化器官に負担をかけてしまい下痢やおう吐をすることがあります。

また消化器官を弱めてしまいアレルギーを起こすことがあります。特にトウモロコシや小麦は猫がアレルギーを起こしやすい原材料と言われています。

また穀物の主な成分は炭水化物です。

炭水化物は体内に入ると糖質に変わるため、穀物をたくさん摂取すると肥満になりかねません。

こういった理由から猫にとって穀物はふさわしい食材とはいいがたいのです。

アボダームはアレルギーを起こしやすいトウモロコシや小麦は使用していないものの、いくら消化に良いといわれている玄米や白米でも原材料の上位にきていることを見ると、含有量は多いことがわかります。

これは猫にとってあまりうれしくありませんね。

油脂

続いて含まれている原材料は「鶏脂肪」です。

脂肪は猫が必要としている栄養素の一つですし、鶏脂肪は上質の油脂です。

鶏脂肪には体に良い不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。

不飽和脂肪酸は体内で作り出すことができないため、食事から摂取しなければなりません。

不飽和脂肪酸は体の健康をサポートする働きや皮膚や被毛を美しく保つサポートもしてくれます。

また鶏脂肪は嗜好性を高める働きもあります。

他にも「アボカドオイル」が油脂として使用されています。

上記でも述べたようにアボカドオイルにも不飽和脂肪酸が含まれているため、美しい皮膚や被毛のサポートをしてくれます。

塩

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アボダームには嗜好性を高めるために塩が使用されています。

わずかとはいえ塩が原材料に含まれているのは気になります。

なぜなら猫は人間のように塩分を必要としません。

食材に含まれている塩分だけで十分なのです。体の小さい猫が余計な塩分を摂取してしまうと肝臓や腎臓に負担をかけてしまいます。

ですからわざわざ塩を使うキャットフードはあまりおすすめできませんね。

添加物

アボダームでは合成添加物を一切使用していません。

一般的なキャットフードによく見られる保存のための酸化防止剤、おいしそうに見せるための合成着色料、合成香料などは発がん性やアレルギーといったリスクがあるものもあります。

アボダームでは酸化防止としてビタミンCやビタミンEを使用しています。

天然由来のものですので安心して愛猫に与えることができるでしょう。

しかし合成酸化防止剤に比べると酸化防止効果は低いため、開封後は酸化が進みます。開封後は1か月以内に食べきるようにしましょう。

成分

ではアボダームの成分を見てみましょう。以下のとおりです。

粗たんぱく32.0%以上、粗脂肪20.0%以上、粗繊維3.5%以下、粗灰分6.0%以下、水分10.0%以下、エネルギー375kcal/100gとなっています。

たんぱく質を必要とする猫のために十分な量のたんぱく質が摂取できるようになっています。

また鶏脂肪やアボカドオイルがバランスよく配合されているので、質の良い脂肪分が十分摂取できます。

そしてアボダームはマグネシウムの量が抑えられています。

これによってミネラルを取りすぎることによる尿路結石を予防する効果も期待できるかもしれません。

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2 名無しさん
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私自身、アボカドはあまり好きではない食材です。特に味がないのでどう食べていいかわからないのが主な原因ですが、そんなアボカドをキャットフードに使うのは驚きました。健康には良さそうなので、使ってみたい気はしてきますね。

1 名無しさん
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キャットフードには様々な種類があります。アボカドを使ったキャットフードもあるようで、どんな味がするのか気になりますね。栄養はすごく良さそうですが、猫は気に入ってくれるでしょうか。試食があればしてみたいですね。