ロイヤルカナン猫用「セレクトプロテイン」を解析!口コミ評判も
mofmo編集部です。
ペットの健康を考えたフードとして有名な「ロイヤルカナン」は、動物病院がすすめる食事療法食を提供しています。特に食物アレルギーのよる皮膚疾患や消化器疾患に悩む猫に配慮した食事療法食「セレクトプロテイン」があります。今回はそんな「ロイヤルカナン セレクトプロテイン」の原材料や成分を徹底分析しました。
「ロイヤルカナン セレクトプロテイン(ダック&ライス)」の原材料と成分
Sonsedska Yuliia/shutterstock.com
では早速「ロイヤルカナンセレクトプロテイン」の原材料と成分を分析してみましょう。
原材料は以下のとおりです。
米、ダック、植物性繊維、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、動物性油脂、魚油、大豆油、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン)、ミネラル類(Cl、K、Ca、Na、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、B6、B2、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)となっています。
では気になる原材料を詳しく見てみましょう。
穀物
セレクトプロテインの原材料欄を見てみると、第一原材料に「米」が使用されています。
セレクトプロテインは食物アレルギーの猫に配慮したフードということで、アレルゲンになりやすい「トウモロコシ、小麦」は使用していません。
その代わり炭水化物源として、アレルギーになりにくい「米」をメイン原材料として使用しています。
一般的なキャットフードによく使用されているトウモロコシや小麦などの穀物にはグルテンが含まれており、これは肉食動物である猫にとって消化吸収が難しい上に、アレルギーを起こしやすい食材といわれています。
特に小麦やトウモロコシは猫がアレルギーを起こしやすい食材です。
しかしセレクトプロテインで使用している「米」にはグルテンが含まれていないため、アレルギーになりにくい食材といわれています。
食物アレルギーに配慮したフードに思えますね。
しかし米も決して猫にとって良い食材とはいえません。
米は炭水化物摂取の目的で使用されていると思われますが、猫にとって炭水化物はあまり必要ない栄養素だからです。
なぜなら猫は炭水化物を消化するための酵素を持っておらず、胃が小さく腸も短いため炭水化物の消化には適していないのです。
そのため消化器官に負担をかけて消化不良を起こすことも考えられます。
ですから、米はアレルゲンとなるグルテンを含んでいないというだけで、実際にはほとんど猫の栄養にならないのです。
そればかりか、炭水化物であるコメの含有量が多いと肥満になりやすいともいえます。
せっかく食物アレルギーの消化器疾患に配慮したフードということなのに、穀物がメインになっているため結局消化器官に負担をかけてしまうので残念です。
小麦やトウモロコシを使用したフードよりはマシである。といったところですね。
肉類
続いて際に原材料を見てみると、「ダック」が使用されています。
完全肉食動物である猫に必要な栄養素は肉や魚から摂取できる動物性たんぱく質ですので、肉が使用されていることは大変よいことです。
猫はたんぱく質から摂取できるアミノ酸から栄養を摂取しますが、中には体内で生成できないため食事から摂取しなければならない必須アミノ酸もあります。
穀物や大豆に含まれている植物性たんぱく質にはこれらアミノ酸の種類が少なく、動物性たんぱく質にしか含まれていないアミノ酸もあります。
ですから猫には肉や魚から摂取できる動物性たんぱく質が必要なのです。
セレクトプロテインで使用している「ダック(鴨肉)」はキャットフードの原材料として、今注目されている肉です。
キャットフードの原材料としてよく使用されているチキンですが、実はチキンアレルギーを持っている猫は少なくありません。
しかしダックはチキンよりもアレルギーを起こしにくい低アレルゲンの食材といわれています。
またダックの栄養素にも注目できます。
ダックは非常に高たんぱくで低脂肪の肉であり、ダイエットにもピッタリの食材なのです。
ですから体重が気になる猫にもおすすめです。
それだけではありません。
「ビタミンB12」「ナイアシン」も多く含まれており、貧血予防や体内での糖質や脂質の代謝促進をサポートしてくれます。
このようにダックは食物アレルギーに配慮しているだけでなく、栄養価も高い良質の肉といえます。
ですから、できれば第一原材料にダックが使用されていると、もっと良かったですね。
またセレクトプロテインで使用している肉は粗悪な肉でないということも高く評価できます。
一般的な市販のキャットフードの原材料欄を見てみると、「肉副産物、○○ミール」と記載されていることがありますが、これらは人間が食べることがない本来なら破棄する部位や、腐りかかった家畜の肉などを乾燥粉砕して用いている可能性があるのです。
当然こういった原料は栄養価が低いうえに、消化にもよくないため本当に猫のことを考えるなら避けたい原材料です。
セレクトプロテインではこういった粗悪な原材料を使っていないので安心できます。
他には「加水分解たんぱく(鶏、七面鳥)」も使用されています。
加水分解とはたんぱく質をアミノ酸に分解したものですが、こうすることで消化性を高めています。
食物アレルギーの原因はたんぱく質が関係しています。
たんぱく質の分子が大きいと消化がしにくくなるため、消化できなかったたんぱく質がアレルゲンと判断されてアレルギーが発症します。
セレクトプロテインでは加水分解たんぱくを使用することで、あらかじめたんぱく質の分子を細かく分解して消化しやすくしていますので、アレルギーに配慮しているといえるでしょう。
油脂
続いてみたい原材料は油脂です。
セレクトプロテインでは「動物性油脂、魚油、大豆油」が使用されています。
これら脂質は猫の美しい皮膚や被毛の維持をサポートしたり、脳や目の成長を助けたり、エネルギーとして用いられます。
大豆油には不飽和脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、魚油にもオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸がバランスよく配合されているので、美しい皮膚や被毛のサポートをしてくれます。
食物アレルギーによって皮膚疾患を患った猫の皮膚の健康サポートに最適です。
さらに魚油にはEPA、DHAが含まれており、脳の神経細胞を作ったり、目の成長もサポートしてくれます。
しかし「動物性脂肪」を使用していることはあまりおすすめできません。
セレクトプロテインでは動物性脂肪を粒の表面に吹きつけることで嗜好性の高いフードに仕上げています。
しかし動物性脂肪というのは非常にあいまいな表現のため、何の動物の脂が使用されているのか全く分かりません。
そのためもしかしたら複数の獣の脂をブレンドして使用しているかもしれませんし、病気で薬物汚染された家畜の肉、病気や事故で死んで腐りかかっている家畜の肉から絞りとった脂を使用している可能性も考えられます。
また動物性脂肪は酸化がとても早いので加工段階からすでに酸化が始まるため、高い確率で保存料や酸化防止剤が使用されています。
これらの保存料や酸化防止剤の中には発がん性やアレルギーといった健康被害を及ぼす可能性もあります。
しかも動物性脂肪に使用する保存料や酸化防止剤は原材料欄への記載が義務ではないので、私たちは原材料欄を見ただけでは、どれだけ強力な添加物がどれほどの量入っているかわかりませんね。
ということは、愛猫が知らないうちに危険な添加物を摂取していることになるのです。
こういった理由から動物性脂肪はキャットフードの原材料にはふさわしくない原材料と言うことができるのです。
酸化防止剤
キャットフードは栄養面や食いつきをよくするために油脂を使用していますが、油脂を使用すると「酸化する」という問題点が起こります。
フードが酸化すると品質が劣化して消化不良を起こしたり、風味が悪くなるため食いつきが悪くなるなどの問題が生じます。
そのためキャットフードが酸化しないように酸化防止剤の使用は欠かせないのです。
セレクトプロテインでは「BHA、没食子酸プロピル」を酸化防止剤として使用されています。
これらはどのような酸化防止剤でしょうか?
「BHA」は元々はガソリンの酸化防止剤として使用されていましたが、後に食用への酸化防止が認められ限定的に使用されるようになりました。
ところが動物実験の結果、発がん性やアレルギー発症というリスクが確認され、現在では人間用の食品への使用は制限されており、ほとんど見られることがなくなっています。
「没食子酸プロピル」も強力な合成酸化防止剤の一つです。
食用のバターやマーガリンなどに使用されています。
しかしこちらも動物実験の結果、発がん性や内臓疾患の危険性がある添加物であることが明らかにされてきました。
ロイヤルカナンの公式サイトを見ると「一日の摂取許容量を守っている」「BHAは摂取してから2日で体外に排出されるので蓄積されない」と摂取許容量を守っているので健康に影響がないとしています。
たしかに使用量はごくわずかかもしれませんが、からだに悪影響があるかもしれないとわかっている添加物の使用はやはり不安ですね。
酸化防止剤の中には、安全性の高い天然由来のビタミンEやハーブ抽出物などがあるので、できればからだに負担にならない酸化防止剤を使用していればより安心です。
成分
g215/shutterstock.com
では「ロイヤルカナンセレクトプロテイン」の成分を見てみましょう。
以下のとおりです。
たんぱく質30.7g、脂質12.5g、食物繊維11.5g、灰分10.0g、水分6.3g(単位/400kcal)、カロリー352kcal/100gとなっています。
セレクトプロテインは同じく食物アレルギーに配慮した「低分子プロテイン」に比べると、肉を使用している分たんぱく質が高く、脂質が低めになっています。
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でこれまたいろんな栄養が含まれてるんですね。知らなかった。今度動物病院に行くから、もっと詳しいこと獣医さんに聞いてみようかな
うちの猫ちゃんにもロイヤルカナンを食べさせています。
セレクトプロテインは特に健康を意識したキャットフードで有名だし、周りにも勧められたから食べさせているけど健康面でもバランスがいいし、食いつきもいいから文句なし!