ワンちゃんが亡くなる前の特徴と心の準備
mofmo編集部です。
飼い主さんたちにとって長年共に生活してきたワンちゃんたちは家族そのものです。そんなワンちゃんたちにも寿命があります。小型犬であれば15歳、大型犬であれば10~12歳ほどかもしれません。いずれにせよ、私たちは出来るだけ最後までワンちゃんが幸せであってほしいと願うものではないでしょうか?
ワンちゃんの中には高齢ゆえに病気を抱えてしまい、その病気で亡くなってしまうこともあるでしょう。
愛犬が死に近づいてくるとき、その体と行動には変化が生じます。今回はそんなワンちゃんが亡くなるまでの変化についてご紹介したいと思います。ワンちゃんの変化をしっかりと察知し、最後の時までお世話し、愛してあげられたら良いですね。
ワンちゃんが亡くなる前の状態
Haley Ridgeway/shutterstock.com
ワンちゃんが急に死んでしまうといことは稀です。亡くなってしまういくらか前からワンちゃんの行動には変化が生じます。
これから紹介するような様子が観察されたなら、亡くなってしまう前兆かもしれません。なるべく共にいる時間を増やしてあげて、限られたスキンシップを楽しむようになさってください。
ごはんを食べなくなる
ワンちゃんが衰えたり、病気になったりするとごはんをあまり食べなくなるかもしれません。ごはんの量が少なくなったとしてもまだ食べているうちは安心です。
身体の一部が悪く寝たきりになったり、認知症を患ったりしても食欲だけは維持されることも多いようですね。そんなワンちゃんたちが一切ごはんを食べなくなることがあります。
これはワンちゃんの中にごはんを食べる意欲とごはんを食べるためのエネルギーがなくなってしまった証拠でもあります。つまりワンちゃんの死が迫っているサインなのです。
散歩に行きたがらない
tharathip/shutterstock.com
老齢で衰えたり、足が痛かったりすると歩く量は急激に減ります。場合によっては寝たきりのワンちゃんもいるでしょう。
そのようなワンちゃんの場合は変化が分かりにくいかもしれませんが、普段から散歩が好きで、歩く量が少ないとしても散歩していたワンちゃんが急に散歩を拒否するようになるかもしれません。
これもワンちゃんが亡くなる前兆としてよくあることだそうです。場合によっては亡くなるかなり前から散歩を拒否するようになるワンちゃんもいるようです。
睡眠時間が長くなる
ワンちゃんはもともと人間よりもたくさん寝るものです。高齢になると睡眠時間はますます長くなりますよね。ワンちゃんに死が近づくとこの傾向は強くなります。いつも目を閉じて寝ているような状態になってしまうワンちゃんも多いようです。
「最近元気がない」「意識があったり、なかったりを繰り返している」ことに気付くならそれはワンちゃんの中の生きるエネルギーが少なくなっている証拠です。
寝たきりになる
Kuznetsov Alexey/shutterstock.com
老犬になると今までのような活発さが無くなってしまうかもしれません。その原因は様々です。関節が弱くなって、痛みで、動いたり立ったりできなくなっているのかもしれません。もしくは病気を抱えていて体を動かすことが大変なのかもしれません。
そうした症状があると、亡くなるずいぶん前から寝たきりになることでしょう。特定の原因がない場合にも寝たきりになってしまうことがあります。徐々に活動量が少なくなり、動かなくなってしまうかもしれません。
寝たきりになると同時に睡眠時間もかなり長くなることでしょう。これもワンちゃんが亡くなる前のサインだと言えます。
今まで頑張って生きてきたワンちゃんをねぎらってあげましょう。無理に運動させようとせず、優しくなでてスキンシップを取ってあげましょう。寝たきりになるとお世話は大変になりますが、最後の愛を示す機会ととらえてくださいね。
ワンちゃんが亡くなる寸前の身体の変化
MitjaM/shutterstock.com
これまでに紹介した変化がワンちゃんに生じたなら、飼い主さんたちはワンちゃんの死を意識しだすでしょう。それからワンちゃんはみるみる弱っていくことでしょう。
そして亡くなる寸前にも、さらなる体調の変化があらわれます。これからご紹介する変化を観察したなら、なるべくそばを離れないでいてあげてください。いつ亡くなってもおかしくない状況です。できればワンちゃんの最後を看取ってあげてくださいね。
目の力がなくなる
まぶたが重いような、また目の焦点を合わせることがとても難しいような状況が見受けられるでしょう。眠たいわけではなさそうなのですが、まぶたが重く、開いたと思ったら徐々に下がってくるという状況を繰り返すかもしれません。
また、私たち飼い主のほうを見ようとしても焦点が合わず、見えているのか見えていないのかよく分からないような瞳をするかもしれません。これらはワンちゃんの目にもう力が残っていない証拠です。
ワンちゃんは飼い主である私たちを見ようとするでしょう。なるべくワンちゃんの顔の向きにあった場所にいてあげるようにしましょう。最後までワンちゃんの視界に収まることで、ワンちゃんに安心感を与えることが出来るでしょう。
肛門の力がなくなる
死ぬ間際になると、ワンちゃんの肛門にも力が亡くなります。元気な時であれば、肛門はしっかりと閉じているのですが、そうした力も亡くなってしまうのです。肛門の筋肉が弛緩することで次の事にも繋がります。
下痢をする
亡くなる前のワンちゃんは下痢をすることがあります。肛門や体の筋肉が徐々に弱まっていくので、腸内の排せつ物が無意識に流れ出てしまうのです。亡くなる前のワンちゃんの排便は下痢であることが多いようなので、しっかりと対策を取っておくようにしましょう。
流れ出る排せつ物でワンちゃんの身体や周囲が汚れないようにしたいですね。お尻の部分にペットシーツなど敷いてあげることですぐに清潔な状態にできるように準備しておきましょう。
排せつ物でお尻付近が汚れることもあるので、身体を拭くためのタオルなども近くに置いておくと良いでしょう。
嘔吐する
寝たきりになったまま嘔吐することもあるようです。これも体の機能が正しく働いていない証拠です。勢いよく吐き出すというよりも胃の中にあるものが流れ出るように吐いてしまいます。
こちらもワンちゃんと周辺を汚してしまうので、事前に口元にもペットシートなどを敷いてすぐに清潔にできるようにしてあげましょう。
水を飲まなくなる
亡くなるいくらか前の段階ではごはんを食べなくなることもあります。本当に間際になると水を飲むことすら出来なくなります。体内のものが流れ出るばかりで、取り入れる力もエネルギーも残っていないわけです。
水を飲まない状態がしばらく続くようであれば、口元を湿ったもので濡らしてあげると良いでしょう。
水を飲まなくなると内臓の機能が弱まっていきます。それに応じて心臓の機能も弱まっていくことでしょう。本当にワンちゃんの死が近づいているのです。
呼吸が深くなる
ワンちゃんは普段浅い呼吸を繰り返していますよね。寝たきりになったとしても呼吸自体は短いままかもしれません。死が近づいてくると苦しそうに呼吸することもあるでしょう。それでもまだ呼吸は短いでしょう。しかし、自然と呼吸がゆっくりと深いものへと変化する時があります。
この変化は本当にワンちゃんに死が近いことを示すサインです。
徐々に深く長く、弱い呼吸へと変わっていくでしょう。できるだけ安心して最後を迎えることが出来るよう、ワンちゃんのそばで見守ってあげてください。ワンちゃんに優しく触れてあげることも出来るでしょう。
体温が下がる
ワンちゃんの身体はいつもあったかいものでしたよね。ワンちゃんの身体のぬくもりを感じて一緒に生活してきたに違いありません。
ワンちゃんは亡くなる寸前に体温が下がっていきます。足の方から冷たくなっていき、身体全体の体温も下がるでしょう。こうなると、もうワンちゃんが亡くなる時です。
熱とエネルギーは直結しています。ワンちゃんの中の熱が無くなるということは、生きるエネルギーが無くなったということです。
飼い主であるわたしたちは出来るだけ最後まで僅かなぬくもりを感じてあげるようにしましょう。
痙攣が起こる
少し前までは触ってあげたり呼んであげたりすると、反応があったかもしれません。しかしそうした反応もなくなってくることでしょう。ワンちゃんが私たちの呼びかけに応じなくなると、ワンちゃん自身の意識もないような状態へと変化していきます。
そうしたときに痙攣することがあります。痙攣が頻繁に起こることもあります。この症状はワンちゃんに最後が迫っている証拠です。
最後までワンちゃんをしっかりとお世話して看取ってあげましょう。
まとめ
ワンちゃんが亡くなる時に起こる変化についてお伝えすることが出来ました。
こうした変化はどんなワンちゃんにも必ず起こるものです。ワンちゃんとの別れは非常につらいものでしょう。しかし、変化に敏感であるなら、わたしたちもしっかりと準備することが出来ます。最後までしっかりとお世話をして私たちの愛情を伝えてあげるようにしましょう。
私たちの気持ちの準備も大切です。家族であるワンちゃんが亡くなってしまうことはとても悲しいことです。ワンちゃんの死を間近に感じることで動揺したり、落ち込んだりすることでしょう。それは当然のことです。
飼い主さん自身のケアも忘れずに行ないましょう。家族や知り合いに話すことによって心の整理をすることができるでしょう。心の準備が出来たなら、後はワンちゃんとの時間を少しでも長くとるようにしてあげてください。
飼い主さんにとってワンちゃんが死に近づいていく様はとても悲しいものです。しかし、あなたのワンちゃんは幸せであるに違いありません。最後の最後まで大好きな飼い主さんに看取ってもらえるのですから。
愛犬の終活についても向き合おう。
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