犬が散歩中に座り込む・嫌がる・行かない。そんなときの理由と対策。
犬の散歩ではリードを時に引っ張ったり、あるいは急に動かなくなったて困っていたり、電柱で立ち止まるのに苛立ちを覚える方も多いようです。今回は犬が散歩途中で座り込む、あるいは嫌がる、行かないなどの行動の本当を理由を知って、犬と仲良く暮らしていきましょう。
お散歩に出かける犬の気持ちを知ろう
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犬という動物は、自我という意識をきちんと備えている動物で、人間の3歳児くらいの知能はあると言われています。犬が散歩の途中で急に座り込むのは、こうした自我がある証拠なのです。
犬は人間に従順な生き物ですが、誤解している方も多いです。それは奴隷のような関係を指すのではありません。丁度、自分の家族と一緒に暮らすと互いに協力する上でも、「親の言うことや、年上の意見はよく聞きなさい」と言われることがあるでしょう。
この上下関係とよく似ていて、犬にとって飼い主さんは偉い存在ではなく、自分(犬)を可愛がってくれて自分(犬)のために恩恵を与えてくれる存在という位置になっています。
そのため、疲れているのに察してくれなかったり、歩いた先に気に入らない人との接触が過去にあったり、嫌な思いをした場所だったりした場合、お散歩中に急に座り込むことがあります。またリードを常に強く引っ張る人だと、逆方向に犬がリードを引っ張ることが多いのです。
リードが長すぎると散歩中に嫌がったり、座り込む。
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「リードは犬を制御するもの」ではありません。
確かに急に飛び出したり、飼い主さんが思い通りに犬を扱うための道具である役割はあります。ですが、もっと重要なのは「飼い主さんの思いを犬に伝える電話線」のような役割です。
犬は嗅覚と同じように、非常に直観や状況を察知する能力が高く、リードを通じて飼い主さんの気持ちを知ろうとしています。しかし長く伸ばしたリードは、糸電話で糸を緩めた時のように、情報が伝わらないのです。「リードは引っ張るためでも、犬に任せるもの」ではありません。
伝達手段の一つがリードです。
危険なことが近いづいてくる時、リードが短ければ僅かな力をリードに加えるだけで、犬は飼い主さんの気持ちを察します。常にたるんだリードは、犬に「ここは何時でも自由にしていいよ」ということであり、放し飼いとほとんど変わりがありません。
犬がお散歩に嫌がる場合や行かない場合は病気?
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家の前からお散歩に乗り気でない場合、食欲、排便、行動を観察する時間を数日とってください。
犬がお散歩を嫌がるのは病気のときばかりではありませんが、身体がだるかったり足腰の関節が痛くて庇っていることが多いのです。愛犬の平熱(健康なときの体温)を知っておくと良いでしょう。
犬用の体温計を用意したり獣医師のように肛門で体温測定する必要はありません。人間用の体温計でお安いものを1つ犬用に用意しておき、脇の下や後ろ脚の付け根に挟んで検温します。いつもより高熱の場合はお散歩どころではありません。また家の中で少し遊ばせてどこか庇う部位がないかを観察しましょう。
その後様子を見て動物病院で診察を受けると良いでしょう。
その場合、排便や食欲をよく観察し、状態をきちんと獣医に伝える必要があります。
お散歩途中で短時間で帰宅したがる場合も同様です。
また急な引っ越しがあってすぐには、散歩時間を長くし、距離を短くしてください。犬は見知らぬ土地に慣れるのは非常に時間がかかります。
お散歩中に嫌がる場合はどうすればよい?
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お散歩途中に急に逆方向へ犬が向いて、それ以上先に進むのを嫌がる時があります。
その場合には、自分の体の向きを家の方向へ変えてみてください。それで歩き出したら、今日は違うコースを確認したいということです。
反対に、急に止まって一切動かなくなる場合は、犬がそれまで自分のやや前方を歩いているか思い出してみましょう。犬が自分よりも後ろに下がって付いてくる場合は、歩く速度が速すぎるか、散歩が面倒くさいということです。特にパグやフレンチブルドックなどでは、歩行はゆっくりの方が体形に合わせた格好になるでしょう。
早歩きなのか遅すぎるのか確認し、速さの調整をしましょう。
ほかにも犬が嫌がる方向に何か嫌な思い出がある場合もあります。いつものお散歩コースであれば苦手なよその犬がいたり、以前に吠えられて怖い思いをしたなどの“因縁の場所”に近づくことを愛犬が察知しているのかも知れません。
嫌がるところへ無理に連れて行く必要はないのですが、どうしても必要な経路であれば、時間のあるときは犬にとって嫌な思い出の場所でとっておきのオヤツを与えることを繰り返していると平気になってくるものです。
寄り道ばかりでなかなか先に行かない。
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電柱を嗅ぎまわったり、あちこちの匂いを嗅いで先に進まないことで、お散歩に時間がとられるとお悩みの方も多いでしょう。
そういった場合は、散歩時間を変えてみましょう。
例えば夕方のお散歩は、他の家庭犬も散歩に出るため、どうしても電柱、あるいは芝生の上に排便して臭いが残ったり、人の歩いた跡など犬にとっては新しい情報がたくさんあります。
晴れた日の早朝などを選んで散歩をすると、寄り道せずに散歩することが多いですよ。
また、注意点として、寄り道で時間がかかっても犬に文句をいうのはやめましょう。
あなたも見知らぬ人ばかりの中にいたら、気持ちが落ち着かなくなるでしょう。それと全く同じ心理が犬にもあるのです。
犬との散歩は運動が第一の目的であり、トイレでもおやつの時間でもありません。
犬の気持ちを理解できれば、お散歩はいつでも快適になります。
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確かにもう亡くなった実家の愛犬には家族が人間相手のように話しかけるので、まるで人間の言葉を当たり前に理解しているように行動してました。例えば、散歩のときに、他の飼い主さんのようにリードを強くひっぱり犬を制しようとすると、実家の犬は飼い主をじっと見て、何か自分が悪いことしたかな?と考え事をしているようなしぐさを見せます。あまりリードを引っ張るようなことを繰り返すと、犬が謝るしぐさをしだして、しゅんとします。だから、うちの家族はリードを引っ張って制するようなことをせず、幼児に言うように「ちょっとゆっくり歩いてね」、「今日はそっちじゃなくて、こっち行くよ」など、可能な限り話しかけていました。 人間の食べものをねだるのが目立って諭すときも、人間の食べものの多く(ネギ、貝類、カレー、スパイス類、チョコレート、炭酸飲料、カフェイン、等)は犬にとって毒になるのでヘタすると死んでしまうことを説明すると、まるで理解したように、翌日から一切、人間の食べものをねだらなくなりました。また、父親が仕事に行くときに、高い声を出してぐずるので、父親が仕事してお金を稼いでいるんだよ。そのお金で家族はご飯が食べられるという人間社会の仕組みを3分ほど時間をかけて説明したら、次の日から、「お仕事」と聞くと、全くぐずらなくなりました(笑) 言葉を理解しているはずはないのですが、空気を読む能力と、自分に何を求められているかを察知する犬の能力は凄いです。
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ストレス溜まってるね、それ。そのままにしておくと病気とかになっちゃうかも。ストレス発散できるようにたっぷり遊んであげなきゃ!
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私も悩んでます。病院にも通ってるけど、なかなか改善せず。なんとかしてあげたいです。見ていて辛いですよね。心配になっちゃいます。
散歩中、犬はこんな気持でいるんですね。なんだか毎日の散歩が更に楽しくなりそうです。犬を散歩させていると季節の変化にも気がつくようになったし、生活が潤っているのを感じます。犬も楽しい気持ちでいてれくれたらいいな。
犬が言うこと聞かないのは飼い主との関係もありますよね。最近、飼い主より前を我が物顔で歩いている犬がおおくてびっくりします。主従関係ができてないと問題行動が起きたときに制御することができないし、犬を飼育するなら飼い主の責任だと思うのですが。
散歩中に犬が動かなくなっちゃうのって、そういうもので仕方がないのかなと諦めていて、如何してかなと考えるんですけど、自我が芽生えている証だったんですね。これを聞くと、犬の意思を尊重してあげなくちゃなぁって思ったところです。
うちの犬は雨の日に散歩を早めに切り上げようとすると帰り道でまだ帰りたくないよ~って座り込んだりするけど、そういうのじゃなく座り込むことがあるんですね。もしもトラウマがある場所があるならルートを変えるとか何かしらの工夫が必要ですね。
犬は散歩中に動かなくなるものと思ってました。犬がいきなり立ち止まって、その状態がしばらく続き、それを見かねた飼い主さんがリードを引っ張って歩かせようとする光景に見慣れているせいかもしれません。ですが、引っ張れば解決する時ばかりではないと知って、すごく驚かされましたね。お散歩にもコツが要りそうです。
普段は楽しそうに散歩しているのに、たまに、ほんとにたまに、いきなり座り込んで動かなくなっちゃう時があるんです。でも、よく分からないから、引っ張ってズルズル滑らせてしまったりして、無理やり前に進ませようとしてました。でも、その時の、体調とか疲れとか、他のことの意思表示だってことをちゃんとわかってあげれるようにしたいと思います。
うちの子も家の近くの歩道橋を渡ったら家に帰るというのがわかってるから、そこにくるといつも動かなくなります。お散歩を終わりにしたくないんだなぁ。時間が許す限り、長くお散歩するようにしてあげてるけど、やっぱり忙しい日は短くなっちゃって申し訳なくなりますね。
散歩中の愛犬の態度をよく観察しておきたいと思いました。普段は特に気にすることもないですが、まれに いつもの散歩コースで動かなくなる時がありました。時間帯や歩くスピードなど気にしてあげるといいんですね。あとは普段の犬の体温を知っておくこと、体調の管理をしてあげることは大事ですね。
子供と同じ感じなのかなぁーと思いました。何かを主張して立ちすくしたりするんですよね。わがままではなく、犬は言葉が発せないので伝えられない分、立ち往生して主張しているんですね。
街中で犬を散歩させている方の様子を伺っていると、犬がじっとして固まったかのように動かなくなり、その犬のリードを飼い主さんが無理やり強く引っ張っていたことがあります。ですが、リードを引っ張るだけでは何の意味もないんですね。とても奥が深いです。
散歩途中の犬の動きは結構色んなサインを出してますね。急に方向転換したり座り込んだりするのは、そういった理由があったのですか。無理やり引っ張ったりすることは基本的にないです、だって犬が嫌がってますからよほど急いでないかぎりは無理やりはないですね。
散歩中に、犬が止まってしまうと、ついついリードを強く引っ張ってでも動かしたくなってしまいます。引っ張るよりも、自我が芽生えているんだなと考えると、気を長くして動き出すまで待てそうです。「飼い主さんが上」と示すのではなく、対等な関係を築いていきたいです。
散歩の最中にいきなり座り込むのは何かの意思表示だとは思っていたけど、座り込んだら、結構無理やり引っ張ったりしてたけど、気を付けます…。何かを訴えているっていうことですよね。犬の気持ちをわかることはなかなか難しいけど、よく観察して何を訴えてるか注意したいと思います。