猫にカボチャは与えても良い!?メリットと与える時の注意点を解説

猫にカボチャは与えても良い!?メリットと与える時の注意点を解説

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カボチャは栄養たっぷりの野菜です。そのため「猫にカボチャを与えても良いのか」、と悩む飼い主さんもいるようです。この記事では猫の健康が気になる飼い主さんのために、猫にカボチャはOKか、そもそもあげるメリットがあるのか、与える場合どんな点に注意したら良いのかついて解説していきたいと思います。

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猫にカボチャはNG!?

カボチャに興味を示している子猫

Benjamin Simeneta/shutterstock.com

カボチャは大きくて重くて、栄養がぎっしり詰まった野菜です。

かぼちゃはスープや煮ものなどによく用いられます。またパンプキンパイやパンプキンプリンなどスイーツにも使われることがある人気食材です。このように人間が頻繁に食べる野菜なので、中には「ネコちゃんにあげたいな」と考える飼い主もいることでしょう。しかしネコちゃんにカボチャを与えても大丈夫なのでしょうか?

この記事では、ネコちゃんにカボチャを与えても良いかどうか、そして与える場合にはどんな点に注意したら良いのかという点について説明したいと思います。またカボチャに期待できる健康効果についても解説します。

カボチャってどんな野菜?

カボチャはウリ科のカボチャ属の植物です。日本には戦国時代に、カンボジアからカボチャが持ち込まれたといわれています。カボチャ自体は世界中で栽培されており、品種は非常にたくさんあります。

その中でも「日本カボチャ(東洋カボチャ)」と呼ばれる部類に分類される種があります。日本カボチャには水分が多く含まれており、他のカボチャと比べると甘みが少ないのが特徴です。また日本カボチャにはかなりの栄養分が含まれています。

日本カボチャとは対照的なものとして「西洋カボチャ」に分類されるものもあります。西洋カボチャは大抵甘みが強く、加熱するとホクホクとした食感になります。甘みが強いので、西洋カボチャを好んで食べる人も多いようですね。

カボチャは日本のどの場所でも生産されていますが、一番の生産地は北海道です。日本全体の生産量の半分近くを占めるほど大量に生産されています。ところでカボチャの旬はいつでしょうか?

種類によって多少異なりますが、基本的には夏から秋ごろにかけて収穫することが出来ます。カボチャは3か月ほど寝かせておくことで甘みが強くなる特徴があります。そのため収穫されてねかされたカボチャは9月から11月ごろには一番美味しくなると言われています。

猫はカボチャを食べても大丈夫なの?

さてここで本題に入りますが、ネコちゃんたちはカボチャを食べても大丈夫なのでしょうか?実はカボチャにはネコちゃんにとって毒性となる成分は含まれていません。ですから結論から言えば与えても大丈夫です!

もちろん、あげてもいいからといって大量に摂取させるのはよくありません。食べる量には気を配る必要があります。基本ネコちゃんたちは肉食動物です。カボチャを与えても害にはなりませんが、猫に野菜は絶対必要というわけではないので無理にカボチャを与える必要もありません。

キャットフードを与えていれば、必要な栄養素は十分に摂取できているので、不必要にカボチャを与えることにメリットは特にありません。しかし飼い主の中には、市販のフードではなく手作りのごはんやおやつを与えている人もいることでしょう。そういう場合、栄養豊富なカボチャを食材の中に含めたいと思う事でしょう。

では具体的にカボチャにはネコちゃんにとって有用などんな栄養素が含まれているでしょうか。いくつかの栄養素と期待できる効能を解説したいと思います。

カボチャにはどんな栄養が含まれているの?

カットされたカボチャとカットされていない丸ごとカボチャ

pullia/shutterstock.com

カボチャにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?代表的な栄養素をピックアップしてみました。

炭水化物

炭水化物はデンプンと食物繊維から成る主要な成分です。炭水化物として有名なのはお米や小麦などの穀物類、またサツマイモなどの芋類が挙げられるでしょう。

カボチャも炭水化物がおもな成分となっています。デンプンはネコちゃんの身体を維持したり動かしたりするためのエネルギーとなります。炭水化物は生き物にとって欠かすことのできない重要な栄養素ですが、人間とネコちゃんたちでは必要な量や割合は大きく異なります。

人間は炭水化物を摂らないとエネルギーが不足し、疲れやすくなります。そのため人間にとって炭水化物は体のエネルギー源として必要な栄養素です。

一方ネコちゃんたちは肉食動物です。ですから人間と比べると炭水化物はネコちゃんたちにとってそれほど重要な栄養素ではありません。ネコちゃんたちにはキャットフードに含まれている炭水化物でも十分です。もし手作りのごはんをあげているのであれば調理法や量に気を付けて与える必要があります。

不必要に与えすぎると肥満の原因になる可能性も出てくるでしょう。

βカロテン

βカロテンはニンジンなどの緑黄色野菜に多く含まれている栄養素です。カボチャも同じ緑黄色野菜なのでβカロテンが豊富に含まれています。

βカロテンには抗酸化作用があり、ガンや心臓病の予防、コレステロール値の正常化を期待できるとされています。また運動した後の酸化ダメージも軽減できるという報告もあります。

カリウム

カボチャにはカリウムが豊富に含まれていますが、ネコちゃんにはどんな効果が期待できるでしょうか?

カリウムには体内で増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きがあります。それで、体内のバランスを調整するための欠かせない栄養素と言えます。さらに神経の伝達や、心臓や筋肉の働きを調整したりする役割もあります。

ちなみにカリウムはカボチャ以外にも様々な食材に含まれています。野菜や肉類、果物にも含まれているので、キャットフードを食べているネコちゃんだけでなく、手作りごはんを食べているネコちゃんであっても、カリウムが不足することはほとんどありません。ですからカリウムを摂取させるためにわざわざカボチャをあげる必要はないでしょう。

ただし覚えておくと良い点があります。それは「ネコちゃんの体調が崩れて下痢が続く場合にはカリウムが流れ出て不足することがありえる」という点です。このような場合は一時的にカリウム不足が発生する恐れがあるので、消化に優しい仕方でカボチャをあげるのも悪くないでしょう。

ビタミンC

ビタミンCには抗酸化成分として加齢や運動による酸化ストレスを軽減する働きがあります。私たち人間もビタミンCを摂ることで、風邪の予防に効いたり、肌の健康を保つことが出来たりします。

実は基本的にネコちゃんは人間と違ってビタミンCを体内で生成することができます。そのため体外から摂取する必要はありません。

しかし食事などを通して外部から摂取してはいけないというわけではありません。余分に摂取したビタミンCは体外に排出されるので過剰症を心配する必要はないからです。

また、体調の変化や栄養をたくさん必要とする時期には体内の生成量では不足することがあるので、カボチャを通して摂取しておいて損はないでしょう。たとえば成長期のネコちゃんにはたくさんのビタミンCが必要です。

食物繊維

カボチャには食物繊維も豊富に含まれています。ネコちゃんの排便を助けたり、腸内環境を整えたりしてくれます。食物繊維には2つの種類がありますが、カボチャに含まれているのは水溶性食物繊維です。

水溶性食物繊維の特徴は粘着性と吸着性にあります。粘着性により腸内をゆっくりと移動していくので、お腹が空きにくく、食べ過ぎを防いでくれます。また糖質の吸収を緩やかにして血糖値の急激な上昇を抑えてくれる効果もあります。

一方吸着性によって体内のコレステロールは吸着され体外に排出されます。さらに腸内で発酵・分解されることで善玉菌を増やし、腸内環境を改善することができます。

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