猫ってかぶは食べられる?効果的な与え方や注意点について取り上げます

猫ってかぶは食べられる?効果的な与え方や注意点について取り上げます

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春の時期になると食べたくなるのがかぶですよね。かぶは昔から日本人になじみの深い野菜で、栄養成分もいろいろ含まれている食材なんです。根にも葉にもたくさんの栄養があるかぶを猫にも食べさせてあげたい方もいることでしょう。ここでは、かぶの効果的な与え方についてまとめていきます!

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生と過熱、猫にはどっちがいい?

カブの食べ方

hungryworks/shutterstock.com

カブを猫に与えるときには生のままがいいのでしょうか、それともゆでたり熱したりして食べやすく調理して与えたほうが良いのでしょうか。

これは猫の好みもありますので、好き嫌いに合わせてあげても良いでしょう。しかし栄養素を分析して見てみると、できれば栄養を不足なく摂取してもらうためにも、熱を加えるにしてもほどほどに抑えて与えたほうが栄養素の摂取効率は良いようです。

例えばカブの根に含まれるアミラーゼは熱に弱いので、加熱調理してしまうと酵素の働きが半減してしまうというデメリットが発生します。またビタミンCも熱に弱いので加熱処理すると簡単にビタミンCが失われていきます。

しかし葉に多く含まれるβカロテンは熱に比較的強く、加熱しても失われません。しかもβカロテンの吸収率が高まるため、加熱処理して食べたほうが効率は良くなります。また、カルシウムも熱に強いので加熱調理には強い成分です。しかし吸収率で見るとあまり高くありません。

ですから加熱処理を施したとしても、生のまま摂取するにしてもメリットはどちらにもあることになります。しかしどちらかを選択すればどちらかが失われることになるわけですので、猫にとってどちらの栄養素を摂取してほしいのかによって調理方法は変わってくることになるでしょう。

かぶの食物繊維は猫にどうなの?

食物繊維は腸内に働きかけて便通を良くしたり便秘予防に効果を発揮したりするので、特に女性は便秘に悩む方が多いからなのか、食物繊維たっぷりの食材は女性に人気があります。また血糖値の急上昇を抑える働きもあるため、ダイエット効果も期待できることから、総合的に人気のある栄養素といえるでしょう。

この食物繊維には不溶性のものと可溶性のものがあり、どちらも便秘に効果があるものの、とくに不溶性食物繊維の場合は腸内環境を整えて糞便の硬さをを増す働きをします。

かぶの根には100gあたり1.2gの不溶性食物繊維と0.5gの可溶性食物繊維が含まれていて、総合して1.7gの食物繊維となっているので、ダイエット効果を期待して食べる方も多いのではないでしょうか。

では猫にとって食物繊維は良い働きをするのでしょうか。

とくに猫の特徴の一つとして、自分の毛を舐めて整えるという習性があります。この習性のために毛を飲み込んでしまうことが多く、これが原因となって腸内で糞便が溜まってしまい便秘を引き起こすことがあります。

これを解決するために、可溶性食物繊維は腸内の毛玉と共に腸内を下っていき腸の働きを刺激していくので、便秘解消に役立ってくれます。また不溶性食物繊維は、腸内の糞便に絡まってかさ増しを行っていくので、腸の働きを良くして便通を促す効果を期待できます。

しかし不溶性食物繊維は糞便を硬くさせてしまう働きがあるため、猫がたくさん不溶性食物繊維を摂取してしまうと逆に便秘になってしまうことがあります。カブは可溶性よりも不溶性食物繊維の方が多いため、大量に食べ過ぎると便秘を助長してしまう危険があるので、与えすぎに注意する必要があるでしょう。

このほかにも、食物繊維は猫の筋肉を維持しつつも体脂肪を減らす効果も期待できるため、ダイエットとしてかぶを与えてみるのも良いかもしれません。しかし先ほど挙げたように便秘になる可能性も考えて、この場合は小量を与えるだけでよいでしょう。

血糖値の急上昇を抑えてくれる食物繊維は、糖尿病にも効果を発揮してくれると期待できます。また、カロリー制限のある猫の場合は食物繊維がカロリー希釈に役立つので、キャットフードのほかにかぶを与えることで満腹通数を増やしてあげることもできるでしょう。

このように、猫にとっても食物繊維はある程度の量であれば効果を期待することができます。この点でカブの食物繊維をダイエットに役立てられることもできるのですね。

ご飯を食べる猫

Aaron Amat/shutterstock.com

猫にかぶは必要?

かぶの根や葉の栄養素から食物繊維に至るまで考えてきましたが、かぶは猫に与えても良い野菜であることがわかります。とくに葉の部分はビタミンCやカルシウム、βカロテンが豊富に含まれているので、猫に必要な栄養であることを考慮してぜひ与えたい食材であるといえるでしょう。

しかしかぶは不溶性食物繊維が多いため、たくさん食べすぎると猫は便秘になる可能性があります。それで与えすぎには注意が必要です。猫の体の大きさや体重や体調に合わせて、量を調整しながらダイエットなどを行ってみるのがよいでしょう。

まとめ

かぶの根には消化酵素が豊富にあり、胃もたれや胸やけに効くので猫にも与えたい野菜です。また葉の部分も栄養素が多く、できれば根も葉もそれぞれの栄養素を吸収してもらうために両方を与えるようにしたいものです。

βカロテンはビタミンAを補うために必要な栄養素ですが、猫が高齢になるにしたがってカブの働きは大きくなってくれることでしょう。

また、猫は便秘になりやすい動物です。それは毛繕いをするために毛が腸内で溜まりやすいからですが、便秘解消にカブはある程度の効果を期待できます。

猫の種類は様々ですが、長毛の猫の場合は長い毛が腸内で絡まってなかなか外へ排出されなくなってしまいます。二日も糞便が排出されないと便秘とされていますし、オスもメスも関係なく便秘は起こりやすい特徴がありますので、普段の食事にカブを少し加えてあげるのが良いかもしれませんね。

その際には食物繊維の大量摂取は便秘改善にはならず、かえって逆効果となってしまいますので「ほんの少しの量」で十分という感覚で与えるようにしましょう。

いつも健康でいてほしい愛猫ですよね。かぶは健康維持によい野菜ですし、年間を通じて手に入りやすい食材でもあるので時々与えてみるのはいかがでしょうか。

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