猫ってかぶは食べられる?効果的な与え方や注意点について取り上げます

猫ってかぶは食べられる?効果的な与え方や注意点について取り上げます

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春の時期になると食べたくなるのがかぶですよね。かぶは昔から日本人になじみの深い野菜で、栄養成分もいろいろ含まれている食材なんです。根にも葉にもたくさんの栄養があるかぶを猫にも食べさせてあげたい方もいることでしょう。ここでは、かぶの効果的な与え方についてまとめていきます!

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かぶは猫に与えても大丈夫な野菜

かぶと猫

Sergei Prokhorov/shutterstock.com

春の時期になると食べたくなるのがかぶですよね。かぶの歴史はとても長く、日本書紀や古事記にも記述があるほどの野菜なんです。といっても現代のように根を食べるというよりも葉っぱを主に食していたようなのですが、いずれにしてもかぶは昔から日本人になじみの深い食べ物だったことがわかります。

かぶは根の部分の食感が好きという方もきっと多いと思います。もちろん葉っぱも栄養素がたっぷりありますのでお味噌汁や煮物に入れて食べるのもおつなものです。

ではこのかぶは猫が食べても大丈夫なのでしょうか。

まず最初にかぶの根の部分に含まれる栄養素を考慮しながら猫との相性を紹介していきますね。

かぶに含まれるアミラーゼは猫にも良い?

かぶはアミラーゼがふんだんに含まれているのが特徴の野菜です。このアミラーゼというのは消化酵素の事で、体の中で食物を分解してくれる働きをするものです。

そしてこの消化酵素には単一で分解できる成分があるため、酵素はたくさんの種類があるのが特徴です。アミラーゼはそのなかでも炭水化物の一つであるデンプンを分解してくれる働きを担っています。デンプンがアミラーゼによって分解されてこの栄養素が体の中に吸収されていくというわけです。

酵素の良い点は消化によいというだけではなく、猫の呼吸器官や心臓の働き、筋肉といった様々な部位の働きに影響を与えて免疫を高めたり代謝を良くしたりしてくれるんです。そのため酵素が足りなくなってしまうと、健康を害する可能性は一気に高まるともいえます。

酵素そのものは猫の体内からも生成されているものの、最近の研究によると猫が生涯に作り出す酵素の量には限界があるようです。そのため体外から酵素を取り入れていく必要があるんです。そのため近年では猫のための酵素サプリメントが増えてきています。

体外からの酵素は体内の酵素のような効果的な影響を与えてくれるものではないものの、体内の酵素の働きかけで結果的に体内の酵素の働きを高めてくれる効果を期待することができるんです。

そしてアミラーゼは胃や腸の働きを良くしてくれるので、食べ物から胃もたれを起こしたり胸やけを起こすといったことを防ぐことが期待できます。あるいは胸やけを起こしていてもアミラーゼの働きで解消してくれることも期待できます。

ですから猫の場合でもアミラーゼを取り入れることで代謝をよくすることが期待できますし、胃も腸も良好な状態を保ち続けることもできます。

しかしこのアミラーゼは熱に弱いのが最大の欠点になっています。かぶは生でも食べられるものの、大抵は熱を加えて調理してしまいますのでアミラーゼが失われてしまうことが多いんですね。せっかくの酵素が失われてしまってはかぶの価値が半減してしまうというものです。それで出来れば生のままで、あるいは熱を加えるにしても長時間熱にさらさないようにして猫に与える工夫が必要になってきます。

48度が基準になっていて、それ以上の熱を加え続けないように気を付けましょう。

かぶは葉っぱに栄養が豊富!

カブ

tim08/shutterstock.com

実はカブの葉は根の部分よりも栄養素がたくさん含まれているので、葉を多く摂取したほうがメリットは大きいといえます。この事実はあまり知られていないことかもしれませんね。

βカロテンやビタミンCやカルシウムといった、猫の健康にも欠かせない栄養素が豊富に含まれています。そのため葉を栄養バランスを整えるために与える飼い主さんもいるほどです。

ではそれぞれの栄養素が猫にどんな影響を与えているのか取り上げて行きたいと思います。

葉っぱに含まれるβカロテンが健康維持に役立つ

かぶの葉っぱにはβカロテンが豊富に含まれているので猫にも効果を期待することができるんです。

βカロテンは色素の一つで、体の中に入るとビタミンAに変換されていきます。そうすると葉の時はβカロテンだった栄養素がビタミンAとしての働きをおこなうようになります。

このビタミンAというのは活性酵素を抑えるため、心筋梗塞や動脈硬化といった、現代における命の危険が関係する病気の上位に入る生活習慣病から守ってくれるんです。

さらに皮膚や粘膜の働きを良い状態に保つ効果もあるので、肌荒れなどの問題を改善してくれることも期待できます。とうぜん免疫力も上がりますので、全体的な病気から体を守ってくれる強い身体を作り上げる点でも有利です。

さらには視力にも良いとされていて、視力低下を抑える働きもしてくれます。ガン予防としてもビタミンAは期待されていますので、猫が病気になりがちであればかぶの葉を与えることで元気作りに励んでみるのも良いでしょう。

それとは逆でビタミンAが不足気味になると、視力の低下が見られたり免疫力が下がったりするので、風邪をひくなどだるさや体が重いなどの症状が出ることもあります。皮膚にもダメージを与えてしまいますのでカブの葉の役割は大きいといえますね。

葉は生で食べれなくもありませんが、少々癖がある味がしますのでアクを抜くためにもサッと湯通ししたほうが良いでしょう。そのほうがβカロテンも失われずに済みます。繊維質も豊富ですので細かく切って猫に与えたいものです。そのまま与えることもできますし、他の食材と混ぜて与えてもいいですね。

葉っぱにはビタミンCも!

ビタミンCを猫は自力で生成できるので、必ずしも植物からビタミンCを取り入れる必要はありません。しかしこれは一定の体重や大きさの猫に当てはまる考えで、当てはまらない猫もいます。

それは猫のビタミンC生成は一日60mg程度であるため、これ以上のビタミンCを必要とする猫の場合は体外から取り入れなければならないからなんです。特に7kgを超える猫の場合、自分で生成できるビタミンCだけでは体のビタミン不足が生じてしまうため体の外から取り入れなければなりません。

また高齢になるにしたがってビタミンCの生成には限界が生じるため、一日の生成量も減ってきてしまいます。さらに子猫や妊娠中の猫の場合も、生成できるビタミンC以上のビタミンCが必要になってくるでしょう。

こうした状況下では体外からビタミンCを取らなければならず、かぶの葉に多く含まれるビタミンCはうってつけといえるでしょう。

ではなぜ猫にビタミンCが必要なんでしょか。

それはビタミンCの働きが関係しています。ビタミンCによって血液中の白血球が増えていくので免疫力が高まることを期待できますし、擦り傷などを作ってもすぐに表面をかさぶたで覆ってくれるようにもなります。感染症にも強くなるわけですね。また発がん性物質から体を守る強さも増幅していきます。

しかもビタミンCは摂取しすぎるということがなく、多く取ったとしても尿で流れていきますのでそれほど心配する必要がありません。風邪の予防にビタミンCと言いますが、猫にも当然病気の予防としてお勧めできる栄養素ということができるわけなんですね。

それで猫用のビタミンCのサプリメントはたくさんでていますが、カブの葉からもビタミンCは摂取できますし、その他の栄養素もたっぷり取り入れられることからすると、カブの葉を食べるメリットは大きいことがわかります。

カルシウムも豊富!

カブの葉にはカルシウムも多く含まれているので猫にも与えたい栄養素になります。このカルシウムの働きを知ると猫に必要な栄養素であることがわかるでしょう。

基本的に、カルシウムは筋肉を収縮させたり緩めたりする働きをしています。体を動かして走ったり歩いたり寝転んだりといった、猫が当たり前にしている行動の源は筋肉ですので、この筋肉を動かしているカルシウムは絶対に不可欠な栄養素であることは明白です。

しかも骨はカルシウムでできており、体内のカルシウムが不足しがちになると骨からカルシウムを取り出して血液中を巡り、筋肉を動かせるように働きます。その結果、骨のカルシウムが足りなくなってもろくなってしまうわけです。そうなると簡単に骨折する現象が起きてしまいます。このような症状を知ると、いかにカルシウムの働きが大きいのかがわかるのではないでしょうか。

しかし単にカルシウムを与え続ければよいというわけではなく、摂取しすぎも体に悪影響を及ぼすとされていますのでバランスが必要になります。とはいえカブの葉を大量に食べるのは簡単ではありませんから、サプリメントを大量摂取して体調に異常をきたすようなことまでの心配はいらないでしょう。

しかし、もしカルシウムを異常に摂取してしまったらどうなってしまうのでしょうか。主に問題となるのは結石です。結石は膀胱にできる結石で尿が出づらくなってしまいます。

日々水を飲んだり食べ物を食べたりしているので毒素を出すために尿は欠かせませんが、結石のために尿が出なくなってしまうと命に関わるほどの重大な問題に発展しかねません。カルシウムは取りすぎてもいけないのですね。

そしてカルシウムだけを摂取するのではなくリンもバランスよく摂取することで、カルシウムの働きを良いものに変換していくことができます。それでカブの葉だけを食べてしまうのではなく、他の野菜やキャットフードなどと共に食べるようにしたほうが栄養バランスはとれるということが言えるでしょう。

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