猫が猫じゃらしを食べてしまう!これって大丈夫?中毒性や危険がないか徹底解説!

猫が猫じゃらしを食べてしまう!これって大丈夫?中毒性や危険がないか徹底解説!

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猫と一緒に遊ぶ道具というとまっさきに思い浮かぶのが”猫じゃらし”です。でも、猫じゃらしで遊んでいるとき、あるいは遊んだ後に愛猫が猫じゃらしを食べちゃったとしたら・・・みなさんはどうしますか?猫が猫じゃらしを食べても平気なのか、食べて危険な成分などが含まれていることはないのか、詳しく解説していきます!

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猫じゃらしはエノコログサ?

エノコログサ

Picmin/shutterstock.com

一般に猫じゃらしと言われている、あの穂先がイモムシのような形になっている草は、正式名称を「エノコログサ」といいます。イネ科の植物で長い穂が特徴の雑草です。花穂の部分が犬の尻尾みたいに見えることから「いぬっころ草」って呼ばれていて、それが「エノコログサ」という名前の由来みたいですね。粟の原種です。日本では日当たりのよいところにたくさん生えています。

夏から秋にかけて生えていて、猫をじゃらす遊び道具として使うころから、通称「猫じゃらし」って言われていますね。猫は他のおもちゃよりもこの猫じゃらしに飛びついて遊ぶほど、この雑草が好きだったりします。猫の本能を刺激する植物なんでしょうね。では、猫に対する中毒性などはないのでしょうか?

猫に対する中毒性はない?

このエノコログサには、猫にとって有害になるような中毒性はないようです。つまり食べても大丈夫という事です。猫を飼育している人もご存知の通り、猫が雑草を食べるのはけっこう普通のことです。食べて吐いて、胃の中の毛玉を吐き出しているといわれています。

観葉植物の中には猫にとって有害な成分が入っているので、猫を飼育している人は置かないように注意喚起されているものもありますが、エノコログサに関しては猫にとって有害な成分などはありませんので安心してください。

だからといって「だったら毎回食べちゃっても平気なんだ!」と簡単に言えるわけでもなさそうなんです。猫に対する中毒性はないので過度に心配する必要はなく、ほとんどの場合は大丈夫とはいえ、注意したほうがいいといえる理由もあるんです。

猫じゃらしに注意すべき点とは

エノコログサの棘

Binimin/shutterstock.com

中毒性はないからといって、猫じゃらしを食べても「完全に安全!」とは言い切れないようです。というのも、猫じゃらしについてるノギが猫に対して危険性があるという意見もあるからです。さらに、いくら毛玉を吐くためとはいえ、猫草を食べすぎるのもよくないといわれています。

ノギの危険

猫じゃらしの先端部分には、トゲトゲしたノギと呼ばれるものがついています。まだ青い猫じゃらしの先端部分のノギは柔らかいですけど、枯れてくると固く棘のようになります。

このノギが猫や犬などに付着すると大変なことになることもあるようです。このノギは猫じゃらしだけにあるものではありません。他のイネ科の植物、例えばススキやオヒシバなどにもあります。

このトゲトゲとしたノギが猫や犬の目に入ったり、鼻や脚に刺さったりすることがあります。皮膚に刺さったノギにより皮膚が炎症を起こし、そこが化膿してしまうことがあります。皮膚に刺さってしまった場合、獣医さんに取り除いてもらう必要があります。

そしてもっと怖いのは、ノギが肺や脳といった器官に入り込むことがあり、それが死を招くこともあるというのです。例えば、肺や脳にまで入り込んでしまった場合、膿胸や髄膜脳炎を引き起こすことがあるといわれています。もし愛猫の肺や脳にまでノギが入り込んでしまったら・・・と考えるととても不安になりますね。

ノギが犬や猫の肺にまで入り込むのは、それを口に入れてしまった場合だけではなく、なんと皮膚に刺さったものが脂肪や筋肉を通り越して体内に入り込むということもあるようなんです。脳にまで到達するケースとしては、やはり口に入れたものが脳に到達することがあると考えられています。

このようなケースは症例としても出ているようなので、うちの猫は前に食べちゃったけど何ともなかったから全然大丈夫!と言い切れないような気がしますね。

それで、犬や猫をエノコログサやススキなどのイネ科の植物がたくさん生えているところで遊ばせないようにした方がよい、と言われています。もちろん、猫じゃらしで遊ぶときには飼い主さんがよく監督して、それを飲み込んでしまわないように見ているほうが良いでしょう。

ノギによって愛する猫が傷ついてしまわないように、ノギのある植物が生えているところで遊ばせないことに加えて、外に出てしまった後などには体にノギが刺さっていないかよくチェックしてあげることもできます。そして、もし目や耳などをこすっていたり目ヤニが過剰にでていたり、咳がでるとか歩き方の様子がいつもと違う、運動をしなくなったというようないつもと違った様子の変化があるならば、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。

胃を荒らす

ノギには危険があるということに加えて、いくら毛玉を吐き出すために猫が草を食べるとはいえ、猫草をたくさん食べてしまうならば胃が荒れてしまう問題もあります。それで、毎回猫じゃらしを食べては吐くということを多数繰り返すのは、猫にとって胃への負担となってしまうかもしれません。特に胃が弱っている高齢の猫や、子猫には注意してあげる必要があるでしょう。

猫じゃらしで遊ぶときのコツ

おもちゃで遊ぶ猫

Lewis Tse Pui Lung/shutterstock.com

上記の点から、猫じゃらしの危険について警報を鳴らす人たちもいます。それで猫じゃらしで遊ぶときには、猫にとってノギの部分が体を傷つけたり、または食べてしまって胃を荒らしたり、便がでなくなるといった不調につながらないように気を付けてあげる必要があるでしょう。

猫は、大好きな猫じゃらしで遊んでいると夢中になってどんどん興奮してきます。最初は小さく動かして、猫が興味を持ち始めたらどんどんと大きな動きを出してあげると、もう大興奮です。でも興奮すればするほど手が付けられなくなりますので、近くに危険なものや人がいないか確認して、ケガがないようにしましょう。

そして遊んだ後には、床に穂先が壊れてバラバラになってしまうことがあります。そのままにしていると、それが猫の体についてしまうことがありますので、バラバラになった穂先はすぐに片付けるようにしてあげましょう。

そしてやはり一番気を付けたいのは、食べてしまわないように見ていることでしょう。食べてもほとんどの場合問題ないとはいえ、危険も潜んでいるということでしたので、食べないのが一番安心かもしれません。もし食べてしまったとしたらその後の様子を観察して、猫が苦しそうにしていないか、便は出ているか、いつもとちがった様子がないかを見守ってあげるようにしたいですね。

まとめ

猫の大好きな遊び道具である猫じゃらしがエノコログサっていうことを初めて知った方もいるのではないでしょうか?猫が大喜びするので、道路の脇に生えていると一本持って帰って遊んであげようって思いますよね。猫が夢中になって遊んでいる姿って本当に可愛いものです。

でも、その猫じゃらしを食べちゃってしまったら不安や心配を覚えることでしょう。葉っぱならとにかく、あのトゲトゲしたものを食べて平気なんだろうか・・・って思いますよね。

エノコログサには猫にとって有害な成分はないとのことなので、絶対に食べてはいけない危険な植物ではありません。実際に「うちの猫もよく食べちゃいます」「食べても平気ですよ」という飼い主さんも多いです。

ただ、ノギの部分が猫の目や足裏にささるとか、口にしたものが肺や脳にまで達して深刻な影響を与えるという可能性はゼロではないということでした。大体の場合は食べた後に吐くということでしたが、その回数が多い場合や、ノギを食べることが胃腸が弱っている猫にとっては負担になる場合もありますので、飼い主さんはぜひ気を付けてあげてくださいね。

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