猫を電車に同乗させても良い?電車に猫を乗せる際のルールやマナーについて考えよう

猫を電車に同乗させても良い?電車に猫を乗せる際のルールやマナーについて考えよう

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飼い猫を電車に乗せて移動する必要が生じることがあるかもしれません。猫を電車に乗せても問題ないでしょうか?周囲の人や猫自身にもストレスとならないために、どんな点を注意するべきでしょうか。ここでは猫が電車に同乗する際のルールやマナー、準備しておくことについてまとめています!

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猫と電車に乗る時のマナーを考える

スーツケースの中に入る猫

Linn Currie/shutterstock.com

猫を電車に乗せる時のマナーとして一番気になるのは鳴き声でしょう。猫が鳴いていると否が応でも気になってしまいます。猫が好きな人にとっては心地よい声に聞こえるかもしれませんが、そうは思わない人も大勢います。

しかし、犬と違って猫をトレーニングするのは非常に困難です。クリッカー・トレーニングなど、猫をトレーニングする方法は幾つかあり、基本的には「飼い主の望む行動が出来た時に、猫の願いを叶える」という、犬と同じトレーニングの原理を使います。

しかし、それで噛み癖を直したり「お手」などのコマンドを覚えさせたりすることはできたとしても、鳴くのを辞めさせるのは非常に難しいものです。

そのため、猫が鳴き始めたときには手を差し入れて撫でてあげるとか、優しく声をかけてなだめるしかない時もあるでしょう。

ここは飼い主の辛抱強さが試されるところです。猫は厳しく叱られたり体罰を受けたりしても、それが人間にとって悪いこと、不都合なことだと理解することはできません。そのため、猫が鳴いたからといって厳しく叱りつけても効果はありません。

その点キャリーバッグやクレートを覆っておくなら、猫が周囲を警戒しなくて済むかもしれません。慣れていないうちは特に、周囲に人が集まって突然車体のきしむ音がすると、猫にとっては辛い環境になることでしょう。そういった音や視界の刺激を減らすことで、猫が無駄鳴きするのを防げるかもしれません。

あるいは、出来るだけ人が少ない車両に乗るようにするのも有効です。刺激が少なく、猫にもストレスとなる要因が減るでしょう。

同じ理由から、猫と電車に乗る際は通勤ラッシュの時間帯は避けたいと思います。ご利用になる路線が大都会の真っただ中でなかったとしても、通勤・通学の時間帯はどんな路線でも人で溢れます。

その時間が過ぎても人でごった返してしまう、東京や大阪など大都市の路線を使用する場合は仕方ありませんが、そうでないのなら時間帯を工夫することで、かなりの程度快適に電車を利用できるはずです。

事前に慣れさせておこう

ケージに入って移動する猫

frantic00/shutterstock.com

猫を電車に乗せるために飼い主としてできることは、事前に慣れさせておいて、できるだけ猫のストレスを減らしてやることです。

猫によってはキャリーバッグやクレート入ること自体をストレスに感じる子もいます。なので、まずは普段の家の中でキャリーバッグやクレートを使うように教えましょう。普段から寝床や落ち着ける場所として使っていれば、いざ電車に乗るという場合でも自分の“プライベートスペース”を確保できることになります。

嫌いな電車に乗る前だけキャリーバッグやクレートに詰め込まれるようであれば、その入れ物そのものを嫌ってしまうようになりかねません。

キャリーバッグやクレートに猫愛用のタオルやマットを入れて、いつも使っている入れ物で移動することをイメージづけましょう。

エサも出かける直前には与えないようにします。電車では臭いや揺れで吐いてしまう確率が高くなるため、直前に胃の中に何かを入れることは避けたほうが賢明です。

かといって空腹過ぎても気分が悪くなってしまうため、あまりにもお腹が空いているようであれば1時間前までに軽く食べさせても良いでしょう。キャリーバッグやクレートの中にも、念のためペットシーツを敷いておくと万全です。

夏場は猫を入れたキャリーバッグやクレートが暑くなり過ぎないように注意してください。猫も熱中症になり、脱水症状やけいれんなどを発症します。夏場、駅のプラットフォームや電車内で人間が暑く感じるのであれば、風通しが悪いバッグ内の猫はさらに暑く感じているはずです。

だからといって開けるわけにはいかないのですが、「直射日光は必ず避けて日陰にしかキャリーバッグやクレートを置かない」「冷房の効いた場所があれば極力入るようにする」などの対策を取ることで、気づかぬうちに愛猫がケースの中で脱水や昏睡状態になっているなどの事故を避けることができます。

新鮮な水を飲めるようにペット用の水差しを常備しておくのも重要です。そして、万が一の脱走に備えて迷子札を首輪などに付けておいてください。電話番号と氏名だけでも十分です。飼い猫であることが分かるだけで誰かが保護しておいてくれるかもしれません。

まとめ

ケージの中に入って移動

PARALAXIS/shutterstock.com

以上のような注意点を守れば、猫と電車に乗るのも可能であり、お互いに楽しい思い出になるかもしれません。

時おり鉄道会社のサービスやイベントで、猫を車内に乗せて運行するサービスが開催されることがあります。あるいは、偶然乗ってきた猫を乗客が追い出すでもなく見ていることもあり、猫が電車に乗ることは大抵好意的に捉えられることが多いようです。

自分の愛猫を見せつける必要はありませんが、最低限ルールとマナーを守り、猫も快適に過ごせるように準備してあげれば、あとは自信を持って電車旅を楽しめるでしょう。

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