茶トラ猫ってどんな猫?茶トラ猫の性格や種類、歴史を紹介します!

茶トラ猫ってどんな猫?茶トラ猫の性格や種類、歴史を紹介します!

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明るい毛色を特徴とし、人懐っこい性格をしているなど魅力がたくさんある茶トラ猫は、日本でも人気の猫です。そんな茶トラ猫は、いつからまたどのように存在するようになったのでしょうか。今回は、茶トラの歴史や種類、特徴など茶トラの魅力に迫っていきたいと思います。

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はじめに

テレビや雑誌などでもよく取り上げられ登場する機会の多い「茶トラ」猫は、その愛くるしい見た目から人気の猫ちゃんです。

その名前の通りトラのような模様が特徴的で、人懐っこい性格をしています。そんな茶トラ猫ですが、いつから存在しているのでしょうか。この記事では、茶トラの歴史や種類、特徴など茶トラの魅力に迫っていきたいと思います。さっそく見ていきましょう。

茶トラ猫ってどんな猫?

カメラを見つめる茶トラ

Happy Author/shutterstock.com

茶トラ猫は、キツネ色の毛色をし、トラのような縞模様をしている日本猫の一種、つまり雑種です。雑種なのでペットショップなどで見かけることはありません。

しかし、日本で茶トラ猫は大人気なので、里親を希望する人は後を絶ちません。

茶トラは英語で、「red mackerel tabby(レッド・マッカレル・タビー)」 と呼ばれています。茶色の猫の毛色を意味するレッドと、 サバ柄のしま猫を意味するマッカレル・タビーから成り立っています。

つまり、日本語に直訳すると、茶トラは「茶色のサバ柄しま猫」になります。

茶トラ猫の性格は?

ごはんを食べている茶トラ

Okssi/shutterstock.com

茶トラ猫は警戒心が薄く、甘えん坊で、人懐っこく、活発な性格をしています。しかしその反面、デリケートな一面もあり、飼い主さんの愛情不足がストレスにつながることもあります。

①人懐っこい

猫は本来警戒心の強い動物です。そのため、猫の中には飼い主さんにしか懐かないという子も少なくありません。

しかし、茶トラ猫の場合は違います。茶トラ猫の多くは警戒心が薄く、とても人懐っこくて、飼い主さんだけでなく、来客などの見知らぬ人にもすぐに懐いてしまう子がほとんどです。

そのため、小さなお子さんがいる家庭や、多頭飼いをしている家庭、初めて猫を飼うという方でも安心して飼育できるのでおすすめです。

②甘えん坊

茶トラ猫は、とても甘えん坊な性格をしていることでも知られています。

飼い主さんがトイレに行くときや別の部屋に行くときにはその後ろをついて行ったり、お風呂のときは扉の前で待っているなど、いつでも一緒にいたいほど甘えん坊な性格をしている子が多くいます。

茶トラ猫のほとんどはオス猫ですが、オス猫は特に甘えん坊と言われています。

③好奇心旺盛で活発

茶トラ猫の際立った性格として、好奇心旺盛で活発なことも挙げられます。とにかく元気がよく、好奇心旺盛です。

部屋を走り回ったり、高い所に上るなど元気よく動くことが大好きです。特に動くものにはすぐに反応を示し、機敏に動くので、運動量を発散できる環境を整えてあげましょう。

④食べることが大好き

茶トラ猫は、食べることがとても大好きです。そのため、食べすぎで太ってしまう子もいるほどです。太りやすい性質をしているので、甘やかしておやつやごはんをあげすぎないよう注意しましょう。

⑤小心者

茶トラ猫は、少々気が弱い小心者の一面もあります。怖そうな猫や機嫌が悪そうな猫がいると、穏便に物事を済ませようとする傾向があるようです。

茶トラ猫の性別ごとの性格の違い

外で元気よく走る茶トラ

pudiq/shutterstock.com

茶トラ猫は、オス猫とメス猫では次のような性格の違いがあるようです。

オス猫の場合

茶トラ猫のオスは、活発で友好的で、遊ぶことも一生懸命な元気な性格をしています。一方で、飼い主さんが遊んでくれるまでじっと待つ忍耐強い一面もあります。

また、高齢になっても好奇心は衰えることなく、何事にも興味を持ってくれます。その反面、小心者で怖がりなところもあり、ちょっとの物音で過剰にびっくりする反応を見せることがあります。

さらに、仲間同士の喧嘩もキライなため、そのような場面に出くわすとそっと逃げる傾向にあります。

メス猫の場合

茶トラ猫のメスはマイペースな性格をしているので、オスほど甘えん坊ではなく、構われたがらない傾向をしています。そのため、飼い主さんが家にいなくても一人の時間を楽しむことができる子が多くいるようです。しかし、大好きな飼い主さんが帰宅すれば、思いっきり甘えてくれます。

茶トラ猫の歴史について

飼い主さんと一緒にいるキジトラと茶トラ

Syda Productions/shutterstock.com

日本で古くから愛されている茶トラ猫には、どのような歴史があるのでしょうか?

現在、ペットとして飼われている猫の祖先であるイエネコは、古代エジプトでは猫種として固定されていました。しかし、その当時いたのはキジトラ猫のみでした。

つまり、すべての猫はキジトラ猫をルーツとしているということです。ですから、茶トラ猫もルーツをたどるならば、キジトラ猫が基本となっています。

しま模様のある茶トラはもちろんのこと、キジトラ猫から派生した猫のほとんどは、キジトラ猫と同じしま模様を特徴として引き継いでいます。それには身体全体のしま模様だけでなく、額のM字の模様やクレオパトラ・ラインなども含まれます。

砂漠地帯で暮らしていた猫

茶トラ猫は、キジトラ猫の突然変異として生まれたと言われています。

砂漠地帯で暮らしていたキジトラ猫は、その被毛は保護色であったため目立ちませんでした。しかし、明るいオレンジ色をしている茶トラ猫はその被毛が目立つため、砂漠地帯で生き抜くことができなかったと言われています。

現在の日本猫の誕生

現在の日本猫と言われる猫は、およそ8世紀頃に中国から仏教の経典を守る為に船で一緒に連れてこられたと言われています。

中国同様に日本でも、農作物を荒らすネズミなどの害獣を狩る働き手として大切にされてきました。その後、日本で繁殖を繰り返し、貴族を中心にペットとして可愛がられるようになります。そして時間の経過とともに、一般の人々にも猫がペットとして普及していくようになります。

中国から運ばれてきた猫で自然繁殖された猫たちが、現在、日本猫と呼ばれている猫たちと言われています。

さまざまな体型やカラー、模様を持った猫たちが繁殖を繰り返してきたので、現在の日本猫も体型やカラー、毛色など異なった特徴をもつ子たちが生まれています。

それと同時に、ヨーロッパで猫がペットとして定着するようになり、茶トラ猫やサバトラなどの猫も増えていきました。

日本で茶トラ猫が普及しはじめたのは江戸時代以降で、第二次世界大戦後は洋猫も加わり、現在に至っています。

キジトラ猫から誕生した茶トラ猫

カメラの方をじっと見るキジトラ

gillmar/shutterstock.com

では、茶トラ猫はどのようにキジトラ猫から変化したのでしょうか?

キジトラの毛1本1本をよく見てみましょう。キジトラ猫の毛は、ユーメラニン(黒の色素) とフェオメラニン(褐色の色素)の2種類のメラニンが交互に出現して成り立っています。この毛が交互に重なることで、キジトラのしま模様ができています。

では、このキジトラ猫のしま模様から、どのように茶トラ猫が誕生したのでしょうか?

色素のバランスで茶トラ猫が誕生

茶トラ猫はある遺伝子が働いたことで、黒の色素ユーメラニンの生成が抑制されてしまい、褐色の色素であるフェオメラニンだけになってしまったと考えられていす。

それとは逆に、褐色の色素フェオメラニンの生成が抑制され、黒の色素であるユーメラニンだけになったのがサバトラ猫になります。

毛柄を比較

茶トラ猫は、褐色の色素であるフェオメラニンに白が混ざると、オレンジ色になります。一方、サバトラ猫は、黒の色素であるユーメラニンに白が混ざることで、銀色っぽい毛色になります。

どちらかのメラミンがなくなっても、しま模様は必ず残ります。そのため、単色のオレンジ色や銀色の被毛をもつ猫はほとんどいません。

しかし、個体の中には、しま模様がほとんど目立たない茶トラ猫やサバトラ猫もいます。

茶トラ猫の種類について

カメラの方を向く二匹の茶トラ

Okssi/shutterstock.com

茶トラ猫は色の配分によって「まるどら」「茶白」「白茶」「サバトラ」「キジトラ」の種類があります。ではそれぞれの特徴を見てみましょう。

「まるどら」

まるどらはオレンジ色の毛色をベースで、濃いオレンジ色(茶色)のしま模様を特徴としている猫です。顎だけに白い毛が生えている個体が多く、しっぽの先の毛色は薄くなっています。

全身が茶トラ柄をしており、その多くはピンク色の鼻や肉球をしていますが、稀に茶色っぽい色をしていることがあります。また、まるどらの茶トラ猫のほとんどは、オス猫です。

「茶白」

茶白は、まるどらを基本としており、白色が入った毛並みをしています。

顔の下半分だけが白くて顔の模様が八の字のように割れているハチワレ模様、お腹が白い、靴下を履いているように足先だけの被毛が白いなどの特徴があります。

「白茶」

白い毛並み部分が茶白より多い茶トラ猫は、白茶と呼ばれています。頭部や尻尾、足先などはオレンジ色になりやすい傾向にあります。

「サバトラ」

サバトラは、灰色の毛色をベースに黒のしま模様が特徴の猫です。 ベースの毛色が鯖のような灰色をしていることからサバトラと名付けられたと言われています。

「キジトラ」

キジトラは、こげ茶の毛色をベースに、黒のしま模様が特徴の猫です。茶トラ猫よりも全体的に少し暗い毛色をしています。

鳥の”キジ”に似ているため、キジトラと名付けられたと言われています。

茶トラ猫のトリビア

おでこにM字模様のある茶トラ

Usanee/shutterstock.com

1.おでこの「M字」 茶トラ猫の多くは、おでこのしま模様が「M字」に見える子が多く存在しています。特に茶トラ猫の中でのサバトラやキジトラ、茶白のおでこによく見られます。

また、頬にあるラインは「クレオパトラ・ライン」、目の周りの黒いラインは「アイライン」と呼ばれています。

2.茶トラ猫の80パーセントはオス猫 茶トラ猫は、遺伝的にオスが多い猫種です。 その割合は8~9割が「オス」と言われるほど、メスの確率はとても低いようです。

その為、茶トラを繁殖させるため、茶トラ同士を掛け合わせようにもメスが非常に貴重なので、交配させることが難しいのが現状です。

また、親猫と生まれてくる子猫が必ずしも同じ毛色や模様になるという保証はないので、茶トラ同士を掛け合わせても茶トラが100パーセント生まれる確率はありません。

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