【猫好き必見】猫同士ってどうやって「会話」するの?猫の世界のコミュニケーションに迫る!

【猫好き必見】猫同士ってどうやって「会話」するの?猫の世界のコミュニケーションに迫る!

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猫同士が時々「にゃー」と鳴き合っている様子を見たことがある人は少なくないでしょう。猫は人間のように言語を操れませんが、猫なりのコミュニケーションツールを持っています。今回は猫のコミュニケーションというテーマに焦点をあてて、猫の世界に迫りたいと思います。

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「ボディランゲージ」も使う

毛を逆立てて怒っている子猫

Eric Isselee/shutterstock.com

猫同士では、匂いで情報交換をしているだけでなく、ボディーランゲージで気持ちを伝え合っています。例えば、相手を警戒している猫が背中を丸めるようにしながら、毛を逆立てている様子を見たことがあるでしょうか?

人間でも、すぐに威嚇している様子だと察することができますね。猫は匂いでいろいろな情報を残したり、情報交換しているわけですが、それでも目の前に知らない猫が表れた場合に、威嚇しあうことがあります。

あの行動は、自分の強さをアピールしていると言われています。でも、それはお互いが不必要にケガをしないように、ボディランゲージとして強さを示してケンカを防ごうとしているそうです。

つまり、どちらが強いかをしっかりとボディランゲージとして表現して、立ち去るかまたは立ち去らせるかを見ているという事のようです。猫同士だって、不必要にケンカをしてケガをするのは避けたいのでしょう。

このとき、威嚇態勢にある猫たちは、相手を睨みつけて「シュー」という声を出したりもします。そして、立ち去るあるいは降参したほうの猫は目をそらして、その場にうずくまったりします。その行動は、「闘う意志がありません。」というボディランゲージとしてです。それでも、相手が攻撃的になると、お腹を見せて「降参です」とメッセージを伝えることもあります。

猫にとって、真正面から目を合わせてくるというのは、ケンカを売っている証拠となります。ただし、家族猫だったり飼い主さんに対しては目を合わせてもケンカを売っていることにはならず、愛情を持っている証拠になります。

しかし、見知らぬ猫や警戒している猫に対しては目を合わせるとケンカになってしまいます。とはいえ、特にオス猫同士はケンカをして縄張りの中で自分の居場所を作りますので、ケンカは避けては通れないものとなります。

でも、自分と同じテリトリーに暮らす猫同士はケンカをしないために、目を合わせずにすれ違うだけで終わることが多く、目を合わせないという行動もケンカをしたくない、というひとつの会話だと捉えることもできるかもしれません。実際、成猫は子猫を見ないようにすることがあります。これは子猫とケンカをしないためです。

猫同士のケンカが始まると、つかみ合いのケンカが始まります。自分の飼い猫が外に出てしまって、帰ってきたら後ろ足にケガをしていた、ということがあるかもしれません。それは、じつはケンカに負けて帰ってきたという事になります。ケンカに負けて逃げるときに後ろをやられることが多いからです。

猫同士のあいさつの流れ

鼻と鼻を近づけて会話している二匹の猫

Sandeep Gore/shutterstock.com

初めて会う猫同士が、お互いを知るためにあいさつをする一般的な流れというものがあるようです。確かに、人間も初対面の人には自己紹介をして、そこから会話が始まり、相手のことをいろいろと知って、関わり合い方を探っていくものですね。猫の世界でも似たようなことが行われています。

まず行われるのは、鼻を嗅ぎ合う行動です。このとき、体はすり寄せません。ただ鼻同士を近づけてまずは匂いを確かめます。そのあとに、首やお腹などの匂いを嗅ぎ合います。

この後、肛門の匂いを嗅ごうとします。面白いのが、最初はお互いが肛門の匂いを相手に嗅がせまいといたちごっこのように回るんです。でも、優劣がきまってくると、劣位になった猫の方が肛門の匂いを相手に嗅がせることを許します。これができた場合は、ひとまず友好的なあいさつができた、という事になります。

相手の匂いを確認した後に、口をあけてボーっとするような様子を見せることがあります。これは人間に対してもすることがあります。例えば、足の匂いを嗅ぎにきて、口をあけて一瞬止まっているいるかのような仕草をすることもあります。

「臭すぎ!」と驚いているかのように見えて、面白いですが、じつはこれはフレーメン反応っていて、口と鼻の両方から匂いを取り入れている様子だそうです。決して「臭すぎて失神しそう!」と言っているわけではないという事らしいです。

猫社会は縦社会!

猫たちの社会にはしっかりとした優劣があります。とはいえ、ボスがいてその他は同等なんです。

みなさんは、猫社会の中でどの子がボスなのかわかりますか?ボス猫は高い場所にいて、相手を上から見つめるといった行動を取ります。その他の猫の行動からもわかります。

例えば、猫同士が同じ空間にいるときに、姿勢を低くして動かずに、じっとしている猫がいるならばそこに優位の猫がいるかもしれません。目を合わせることは、愛情を持っている家族猫以外に対してであれば、ケンカを売っていることになりますので、目を合わせないという事は、劣位を認めてケンカをしたくないということの表れになるわけです。

まとめ

成猫同士は「匂い」や「ボディランゲージ」などを通して会話をしているとご紹介してきました。そして、成猫同士では「にゃー」といういわゆる猫語で会話をすることはあまりないということも分かりました。

でも中には、「うちの猫は猫同士でにゃーと鳴き合って何かを伝え合っている」という方もおられるでしょう。確かに、猫同士が「にゃー」と言い合っている動画なんかもありますね。「何を話しているんだろう?」、「猫語がわかったらいいのに!」って思いますよね。

その場合、もしかしたら匂いによる会話ができない状況だったのかもしれません。例えば、窓越しにしか会えない猫同士である場合などです。あるいは、わたしたちが思っているよりも、猫たちはもっと猫語というものを自由に使っているのかもしれません。

理由は定かではありませんが、匂いやボディランゲージは猫同士での情報交換や自分の意志を伝える手段として成り立っていて、それが1つの猫同士の会話として使われているということは確かです。

とはいえ、「にゃー」などの自分たちの出す音も、なんらかの会話としてコミュニケーションを図るために使わることがあるのも事実でしょう。いつか、猫同士の会話が本当にわかっちゃうようなアイテムが開発されて、私たち人間にもその会話が理解できるようになったらいいですね!

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